因数の問題 その15(灘中 2013・1日目) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

入り口はなかなかむつかしい問題ですが、絞り込んでいけば、案外当てはまる数が少ないことに気づきます。

 

問題

2桁の数ABがあります。間に0を入れて3桁の数A0Bを作ると,この数はABで割り切れます。また,両端と間に数字Cを入れて5桁の整数CACBCを作ると,この数もABで割り切れます。このとき,5桁の整数CACBCは□です。ただし,A,B,Cはすべて異なる数字で,どれも0ではないとします。

 

 

解説

AB×10=AB0より、A0BはAB×9以下の数であることがわかります。

またA0B-AB=○○0となることから、Bは偶数でかつ、A0B=AB×5+AB=AB×6と求まります。

このとき間が0となる3桁の整数で、2桁の整数を6倍したものは102、108、204、306、402、408、504で、これらのとき、2桁の数はそれぞれ17、18、34、51、67、68、83となります。Bが偶数となること、AB×6=A0Bより、あてはまるのは、18のみとなります。

以上より次は18の倍数となるC1C8Cを考えます。

このとき、各桁の和C×3+9が9の倍数かつCが偶数になる必要があります。

以上の条件を満たすのはC=6のみです。

よって、求める数は61686です。

61686