今では定番の観のあるタイプの因数の問題です。
中堅校や帰国入試でも聞かれますので覚えておきたいところ。
問題
ある整数Aをある整数Bで,次の例のように続けて何回割り切れるかを数えます。ただし,割り切れるとは,商が整数で余りが0のときとします。
(例)
A=120,B=5のとき
120÷2=60,60÷2=30,30÷2=15,15は2で割り切れない 回数は3回
A=120,B=5のとき
120÷5=24,24は5で割り切れない 回数は1回
A=121,B=5のとき
121は5で割り切れない 回数は0回
このとき,次のそれぞれのAとBについて,回数を求めなさい。
⑴ A=720,B=2
⑵ A=1×2×3×4×5×6×7×8×9×10(1から10までの整数をすべてかけた数),B=12
⑶ A=1×2×3×……×124×125(1から125までの整数をすべてかけた数),B=10
解説
720=2×2×2×2×3×3×5なので、2で4回割り切れます。
⑴ 4回
A=1×2×3×4×5×6×7×8×9×10を素数だけの式にすると以下の通りです。
A=2×3×(2×2)×5×(2×3)×7×(2×2×2)×3×3×(2×5)
この中に、12=2×2×3は全部で4組ありますので、12で4回割り切れることが分かります。
⑵ 4回
B=2×5、そして、Aの式には2の方が多く含まれますので、5がどれだけ含まれるかが問題になるとわかります。
1から125までに
5の倍数…125÷5=25個
5×5=25の倍数…125÷25=5個
5×5×5=125の倍数…125÷125=1個
合計25+5+1=31個とわかります。
⑶ 31回