因数の問題 その14(巣鴨中 2011・Ⅱ期) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

今では定番の観のあるタイプの因数の問題です。

中堅校や帰国入試でも聞かれますので覚えておきたいところ。

 

問題

ある整数Aをある整数Bで,次の例のように続けて何回割り切れるかを数えます。ただし,割り切れるとは,商が整数で余りが0のときとします。

 

(例)

A=120,B=5のとき

120÷2=60,60÷2=30,30÷2=15,15は2で割り切れない 回数は3回

A=120,B=5のとき

120÷5=24,24は5で割り切れない 回数は1回

A=121,B=5のとき

121は5で割り切れない 回数は0回

 

このとき,次のそれぞれのAとBについて,回数を求めなさい。

 

⑴ A=720,B=2

⑵ A=1×2×3×4×5×6×7×8×9×10(1から10までの整数をすべてかけた数),B=12

⑶ A=1×2×3×……×124×125(1から125までの整数をすべてかけた数),B=10

 

 

解説

720=2×2×2×2×3×3×5なので、2で4回割り切れます。

⑴ 4回

A=1×2×3×4×5×6×7×8×9×10を素数だけの式にすると以下の通りです。

A=2×3×(2×2)×5×(2×3)×7×(2×2×2)×3×3×(2×5)

この中に、12=2×2×3は全部で4組ありますので、12で4回割り切れることが分かります。

⑵ 4回

B=2×5、そして、Aの式には2の方が多く含まれますので、5がどれだけ含まれるかが問題になるとわかります。

1から125までに

5の倍数…125÷5=25個

5×5=25の倍数…125÷25=5個

5×5×5=125の倍数…125÷125=1個

合計25+5+1=31個とわかります。

⑶ 31回