N進数 その2(巣鴨中 2012・②) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

N進数でやると数えやすい問題です。

問題の数からしてもN進数を使うことが誘導されている印象を受けます。

 

問題

1、3、9、27、81の5つの数があります。これらの中から異なる数を2つ以上足しあわせてできる数を、小さい順に左から並べた数の列は次のようになります。

4、10、12、13、28、30…

この数の列について、次の各問いに答えなさい。

⑴ 左から10番目の数を答えなさい。

⑵ 全部で何個の数が並んでいますか。

⑶ 111は左から何番目の数ですか。

 

 

解説

問題の数は全て3を何回かかけた数です。

なので、いずれも3進数で表現してみます。

 

1、10、100、1000、10000

 

このとき、4、10、12、13、28、30も3進数で表現しますと、以下のとおりです。

 

4=3+1より11

10=3×3+1より101

12=3×3+3より110

13=3×3+3+1より111

28=3×3×3+1より1001

30=3×3×3+3より1010

 

つまり、以下のように考えることができます。

2桁…11

3桁…101 110 111

4桁…1001 1010 1011 1100 1101 1110 11111

5桁

…10001 10010 10011 10100 10101 10110 10111 11000 11001 11010 11011 11100 11101 11110 11111

                                                                                                   

10番目は1110なので1000+100+10より、27+9+3=39

⑴ 39

合計は上図より1+3+7+15=26個

⑵ 26個

111=81+27+3なので10000+1000+10=11010にあたり、これは上図より21番目とわかります。

⑶ 21番目