ややこしそうですが、やってみると案外何とかなるものです。
問題
AさんはICカードを使ってバスに乗ります。ICカードとは,チャージ金額が記録されているカードで,乗車するごとに運賃と同じ額だけチャージ金額が減るものです。正規運賃は210円で,正規運賃で4回乗車するごとに次の1回は割引運賃で乗車できます。1回目の割引運賃は100円,2回目の割引運賃は90円,3回目の割引運賃は80円,……というように割引運賃は回を追うごとに10円ずつ額が減っていき,0円になったらそれ以降は,4回乗車するごとに次の1回は0円,すなわち無料で乗車できます。
⑴ Aさんは1回もチャージすることなく,このICカードで何回まで乗車できますか。
⑵ はじめて0円で乗車できるまでに,Aさんは何回チャージすることになりますか。
⑶ このICカードで2012回乗車するまでに,Aさんは何回チャージすることになりますか。
解説
3000÷210=14…60ですので、最低14回は乗車できます。
さらに、このとき、5回目で100円、10回目で90円の割引運賃があることから、14回乗った時、実際の残額は(210-100)+(210-90)+60=290円となります。
そうすると、15回目の運賃210円、16回目の運賃80円が残額でちょうど賄えますので、実際には14+2=16回乗れることがわかります。
⑴ 16回
初めて0円の割引運賃で乗れるのは11回目の割引のときです。このときは初めから11×5=55回目に当たります。
そうすると、55回目までの運賃は11×4×210+(100+90+80+70+60+50+40+30+20+10)=9790円とわかります。
9790円になるまでに、9790―3000-5000=1790円より、2回チャージすることがわかります。
⑵ 2回
56回目以降は4回乗車するごとに1回無料となります。
このとき、(2012―55)÷5=391より、56回目以降、2012回目までに391回無料乗車できることがわかります。
よって、2012回目までの運賃の合計は9790+210×(2012―55-391)=338650円とわかります。
求める数は(338650-3000)÷5000=67…650より、67+1=68回チャージすることがわかります。
⑶ 68回