場合の数 その6(駒場東邦中 2009) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

1秒前を考えること、そしてその考えを積み重ねていくことが決め手になります。

 

問題

下の図のような,正三角形4つで囲まれた立体があります。点Pははじめ頂点Aにあり,1秒ごとに他の3つの頂点のうちの1つに移動します。

例えば,2秒後に点Pが頂点にあるような動き方は

A→B→A,A→C→A,A→D→A

の3通りあります。

 

 

⑴ 3秒後に点Pが頂点Aにあるような動き方を,上の例にならってすべて答えなさい。また,3秒後に点Pが頂点B,C,Dにあるような動き方は,それぞれ何通りありますか。

⑵ 4秒後に点Pが頂点Aにあるような動き方は何通りありますか。

⑶ 5秒後に点Pが頂点Aにあるような動き方は何通りありますか。

 

 

 

 

解説

3秒後に頂点Aにいる動き方は、2秒後に頂点B、C、Dにいることが必要です。

2秒後に頂点Bにいるためには、1秒で頂点C、Dに向かう必要があることから、2通りとわかり、同様に頂点C、Dに2秒後にいることができるのも2通りとわかります。

そうすると、2秒後に頂点B、C、Dにいるのは2+2+2=6通りであるとわかり、3秒後に頂点Aにいる動き方は6通りと求まります。

同様に、3秒後、頂点B、C、Dにいる動き方を考えると、それぞれ3+2+2=7通りとわかります。

⑴ 頂点A 6通り 頂点B、C、D 7通り

3秒後に頂点B、C、Dにいればよいので、7+7+7=21通りと求まります。

⑵ 21通り

5秒後に頂点Aにいるためには、4秒後に頂点B、C、Dにいる必要があります。

そうすると、⑴より、それぞれ6+7+7=20通りとわかります。

よって、5秒後に頂点Aにいるのは20+20+20=60通りとわかります。

⑶ 60通り