1秒前を考えること、そしてその考えを積み重ねていくことが決め手になります。
問題
下の図のような,正三角形4つで囲まれた立体があります。点Pははじめ頂点Aにあり,1秒ごとに他の3つの頂点のうちの1つに移動します。
例えば,2秒後に点Pが頂点にあるような動き方は
A→B→A,A→C→A,A→D→A
の3通りあります。
⑴ 3秒後に点Pが頂点Aにあるような動き方を,上の例にならってすべて答えなさい。また,3秒後に点Pが頂点B,C,Dにあるような動き方は,それぞれ何通りありますか。
⑵ 4秒後に点Pが頂点Aにあるような動き方は何通りありますか。
⑶ 5秒後に点Pが頂点Aにあるような動き方は何通りありますか。
解説
3秒後に頂点Aにいる動き方は、2秒後に頂点B、C、Dにいることが必要です。
2秒後に頂点Bにいるためには、1秒で頂点C、Dに向かう必要があることから、2通りとわかり、同様に頂点C、Dに2秒後にいることができるのも2通りとわかります。
そうすると、2秒後に頂点B、C、Dにいるのは2+2+2=6通りであるとわかり、3秒後に頂点Aにいる動き方は6通りと求まります。
同様に、3秒後、頂点B、C、Dにいる動き方を考えると、それぞれ3+2+2=7通りとわかります。
⑴ 頂点A 6通り 頂点B、C、D 7通り
3秒後に頂点B、C、Dにいればよいので、7+7+7=21通りと求まります。
⑵ 21通り
5秒後に頂点Aにいるためには、4秒後に頂点B、C、Dにいる必要があります。
そうすると、⑴より、それぞれ6+7+7=20通りとわかります。
よって、5秒後に頂点Aにいるのは20+20+20=60通りとわかります。
⑶ 60通り