成績が伸びない理由というものはいくらでもありますが、今日は新小4が陥りがちなものを書いてみたいと思います。
おおよその塾で、本格的に受験指導が始まるのは小4からです。小4からはたいていの塾で毎回のようにテストを受けることになるでしょう。
そうすると、毎回ちゃんと宿題をやっているのに、点数が取れないという現象が起こるようになります。
これには以下の理由が考えられます。
①解くスピード
解くスピードが遅ければ、宿題はできてもテストの時間には間に合いません。
遅い原因としては、本人に早く仕上げたいモチベーションが乏しく、のんびりとしてしかこなせないこと、単純に書くスピードが遅いことが挙げられます。
前者には、タイマーなどで時間を決めてやる、やった以上は勉強はそこでおしまいとするという対処が良いでしょう。後者は姿勢、鉛筆の持ち方に原因があることが少なくありません。姿勢、鉛筆の持ち方を確かめてみてください。
なお、読むスピードについては、詳しくは後日別稿にて書かせていただくつもりですが、音読が早くするトレーニングとして効果的です。
②カンニング
ちゃんとやったうちにいれるかは微妙ですが、宿題がカンニングの成果であれば、当然成績は伸びません。
小4くらいの子どもがカンニングする動機としては、(1)なんとなく、(2)考えるのがめんどくさい、(3)親や先生に褒められたい、怒られたくないというものが挙げられます。
(1)、(2)は、解答を親で管理し、目の前で丸つけさせることで防げます。(1)については、できなければやりませんし、(2)については、カンニングやる方がめんどくさいと思えばやりません。
根が深いのは(3)で、子どもは親が自分に何を求めているのかよくわかっています。ですので、宿題の出来について本人の目の前で反応をしない方が良いです。
やったことは褒めつつも、出来については踏み込まないのが対処となります。
③意識のギャップ
大人の意識としては、覚えたり、理解するまでが勉強ですが、子どもの意識としては、テキストやノートが埋まれば勉強です。この意識の差については、言葉で伝えたところで決して埋まるものではありません。
ですので、口頭で良いので、簡単に取り組んだ内容を聞いてみるとよいでしょう。もし何もわかってないようなら、会話をしていくなかで、取り組んだことに意味付けをしてあげてください。取り組んではいますので、意味付けさえされれば、本人は知るべきであったことに気がつけます。
私の職場を見るなかでも、今一番しんどいのは新小4の保護者の皆様でしょう。ここで宿題のやり方を覚えることができれば、あとはずいぶんと楽になります。
上の大雑把な括り以外にも原因があるケースはあると思いますので、気になる方は早めにお通いの塾の先生にご相談されることをおすすめします。
皆様が良いスタートを切れることを願っています。