割合の計算 その6(開成中 1990) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

面倒な問題ですが、基本的には単純な作業です。

難関中の問題に取り組むためには、こうした作業に耐えることができる根気が欲しいところ。

 

問題

ある商店では,消費税は品物の値段に3%の税率をかけて計算します。ただし,1円未満は切り捨てとします。

たとえば,99円の品物を買うためには,99円の3%は2.97円ですから消費税は2円となり,合計101円支払うことになります。また,100円の品物を買うには,100円の3%は103円ですから,合計103円支払うことになります。つまり,消費税を加えて,ちょうど102円を支払って買う品物はないということになります。

 

⑴ 100円の品物は,消費税が3円となる1番安い品物ですが,消費税が4円となる1番安い品物の値段はいくらですか。

 

⑵ 102円のように,この商店では消費税を加えて支払うことのありえない金額の中で,1番安い金額から,102円も含めて7番目に安い金額までそれぞれ求めなさい。

 

⑶ そのような金額の中で,安いものから順に数えて100番目の金額はいくらですか。

 

 

解説

消費税が4円になるのは、3%が4円以上5円未満のときなので、4÷0.03=133.33…円以上のものが消費税4円になります。つまり133+1=134円が求める金額となります。

⑴ 134円

実際に消費税の金額ごとに支払う金額を考えます。

 

消費税が0円の場合…3%は3円未満

1÷0.03=33.3…→33円以下

支払金額は33円以下

 

消費税が1円の場合…3%は1円以上2円未満

1÷0.03=33.3…→34円以上2÷0.03=66.6…→66円以下

支払金額は34+1=35円以上67円以下

このとき、34円を支払うことはありえません。

 

消費税が2円の場合…3%は2円以上3円未満

2÷0.03=66.6…→67円以上3÷0.03=100→99円以下

支払金額は67+2=69円以上99+2=101円

このとき、68円は支払うことがありえません。

 

消費税が3円の場合…3%は3円以上4円未満

3÷0.03=100円以上4÷0.03=133.3…→133円以下

支払金額は100+3=103円以上133+3=136円以下

このとき、102円は支払うことがありえません。

 

消費税が4円の場合…3%は4円以上5円未満

4÷0.03=133.3…→134円以上5÷0.03=166.6…→166円以下

支払金額は134+4=138円以上166+4=170円以下

このとき、137円は支払うことがありえません。

 

消費税が5円の場合…3%は5円以上6円未満

5÷0.03=166.6…→167円以上6÷0.03=200→199円以下

支払金額は167+5=172円以上199+5=204円以下

このとき、171円は支払うことがありえません。

 

消費税が6円の場合…3%は6円以上7円未満

6÷0.03=200→200円以上7÷0.03=233.3→233円以下

支払金額は200+6=206円以上233+6=239円以下

このとき、205円は支払うことがありえません。

 

消費税が7円の場合…3%は7円以上8円未満

7÷0.03=233.3…→234円以上8÷0.03=266.6→266円以下

支払金額は234+7=241円以上266+7=243円以下

このとき、240円は支払うことがありえません。

⑵ 34円 68円 102円 137円 171円 205円 240円

前問より、消費税が1円増えるごとに、支払うことのない金額が1つずつあることがわかります。

そうすると、100番目に支払えない金額は消費税100円のときの最小金額-1円とわかります。

この金額は100÷0.03=3333.3…→3334+100-1=3433円とわかります。

⑶ 3433円