御三家でもただのつるかめ算は出されますが、聞かれ方はやはり一筋縄ではいきません。
こういうのを解ける受験生は、ひたすらたくさんの問題をとかさせられた受験生と、自分で考える勉強をしてきた受験生ですが、最近は前者が多数派なのが、学校にとっても頭の痛い話です。受験は突破できても、効率的な経営のために中高の生活の中で伸びる可能性の低い子どもたちを増やし続けている我々塾業界は猛省が必要です。特に、規模拡大のためにそういうシステムを作り、中学受験を量の世界にした業界大手の数社は自分たちのやっていることを恥じてほしい、と感じています。
問題
ある食堂には2種類のランチセットA,Bがあり,Aは800円,Bは1000円です。また,どちらかのセットを1割引きで注文できるクーポン券があります。ある日,Aが35個,Bが42個注文され,クーポン券が32枚使われました。この日の売り上げが67100円であったとき,クーポン券を使って注文されたAの個数を求めなさい。ただし,クーポン券を使って注文できるセットは,クーポン券1枚あたり1個だけです。
解説
クーポン券が使われない場合、売り上げは800×35+1000×42=28000+42000=70000円となり、クーポン券32枚で70000-67100=2900円安くなっていることが分かります。
Aはクーポンで80円、Bはクーポンで100円安くなりますので、つるかめ算で考えます。
そうすると、Aは(100×32-2900)÷(100-80)=15個注文されたとわかります。
15個