周回の旅人算 その2(開成中 2007) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

⑶において、間が120度、240度、360度のそれぞれの場合のイメージができるかが肝腎です。

 

問題

一定の速さで一つの円周をまわる3つの点A,B,Cがあります。AとBは同じ向きに,CはA,Bとは反対の向きにまわります。3つの点A,B,Cが同じ地点から1時ちょうどに出発しました。AとCは1時2分に,BとCは1時7分に,出発後初めて出会いました。また,Aは1時2分30秒に初めて元の地点に戻りました。

 

⑴ Bが初めて元の地点に戻る時刻を求めなさい。

 

⑵ AがBに初めて追いつく時刻を求めなさい。

 

⑶ A,B,Cが初めて正三角形の頂点になる時刻を求めなさい。

 

 

解説

まず、AはCが2分できた道のりを30秒で進みますので、AとCの速さの比は4:1とわかります。中心角で速さを考えると、Aは毎分360÷2.5=144°となり、Cは毎分144÷4=36°とわかります。

すると、Bは7分で360-36×7=108°進むので、Bは毎分108÷7=108/7°となります。

よって、Bは360÷108/7=70/3分=23分20秒で1周するとわかります。

⑴ 1時23分20秒

AとBの進んだ道のりの差が360°となればよいので360÷(144-108/7)=14/5=2分48秒後とわかります。

⑵ 1時2分48秒

3点が正三角形になるとき、点Cは点Aと120°の間があります。このとき、以下のように考えられます。

120÷(144+36)=40秒

この後、40秒、80秒、160秒、200秒、280秒…経つと、A、Cの間は120°です。

点Aと点Bについても120°の間が空くときを考えます。

120÷(144-108/7)=56秒

この後、56秒、112秒、224秒、280秒…経つと、A、Bの間は120°です。両者が重なる280秒後において、B、Cはまだ出会っておらず、点B、点Cは重ならないことが分かりますので、求める答えは280秒後、つまり1時4分40秒とわかります。
⑶ 1時4分40秒