問題づくりの難しさを感じる問題です。
問題
ツル,カメ,トンボの数を数えました。かりにツルの数をカメの数とし,カメの数をトンボの数とし,トンボの数をツルの数とすると,足の本数の合計は200本になります。一方,実際の足の合計もやはり200本になります。実際のツルの数として考えられるものをすべて答えなさい。ただし、ツル、カメ、トンボの数はすべて1以上とします。なお、ツル、カメ、トンボの足の本数はそれぞれ2本,4本,6本です。
解説
ツルをa匹、カメをb匹、トンボをc匹とすると、以下のような式が成り立ちます。
2×a+4×b+6×c=200…①
4×a+6×b+2×c=200…②
aとbで考えられるようcの消去を行うため、②×3-①をします。
②×3-①
10×a+14×b=400
このとき、14×bも1桁目が0である必要がありますので、bは5の倍数になる必要があります。
b=5のとき、a=33、b=10のとき、a=26、とbが5ずつ増えるごとにaは7ずつ減りますので、a=33、26、19、12、5
33、26、19、12、5
他の解
読み方次第では、②式は以下のようになります。
6×a+2×b+4×c=200…③とします。
ここでbの消去をはかって、③×2-①をします。
10×a+2×c=200
5×a+c=100
このとき、考えられるaは19以下とわかります。
また、2×a+6×cは196以下でなければならないため、aは15以上とわかります。
よって、a=15、16、17、18、19
15、16、17、18、19