消去算 その4(開成中 2012) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

問題づくりの難しさを感じる問題です。

 

問題

ツル,カメ,トンボの数を数えました。かりにツルの数をカメの数とし,カメの数をトンボの数とし,トンボの数をツルの数とすると,足の本数の合計は200本になります。一方,実際の足の合計もやはり200本になります。実際のツルの数として考えられるものをすべて答えなさい。ただし、ツル、カメ、トンボの数はすべて1以上とします。なお、ツル、カメ、トンボの足の本数はそれぞれ2本,4本,6本です。

 

 

解説

ツルをa匹、カメをb匹、トンボをc匹とすると、以下のような式が成り立ちます。

 

2×a+4×b+6×c=200…①

4×a+6×b+2×c=200…②

 

aとbで考えられるようcの消去を行うため、②×3-①をします。

 

②×3-①

10×a+14×b=400

 

このとき、14×bも1桁目が0である必要がありますので、bは5の倍数になる必要があります。

 

b=5のとき、a=33、b=10のとき、a=26、とbが5ずつ増えるごとにaは7ずつ減りますので、a=33、26、19、12、5

33、26、19、12、5

 

他の解

読み方次第では、②式は以下のようになります。

6×a+2×b+4×c=200…③とします。

 

ここでbの消去をはかって、③×2-①をします。

10×a+2×c=200

5×a+c=100

このとき、考えられるaは19以下とわかります。

また、2×a+6×cは196以下でなければならないため、aは15以上とわかります。

よって、a=15、16、17、18、19

15、16、17、18、19