食塩水 その3(灘中 2017・1日目) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

砂糖水ですが、食塩水の問題です。

 

問題

容器Aに濃度が□%の砂糖水600gが入っており,そのうち150gを空の容器Bに移しました。その後,65gの砂糖を2つに分けて,一方を容器Aに,もう一方を容器Bに入れてよくかき混ぜたところ,すべての砂糖が溶け,容器Aの砂糖水の濃度は20%に,容器Bの砂糖水の濃度は10%になりました。

 

 

解説

砂糖を加えても、ともに水の量は変わりませんので、まず水の量を考えます。

Bに分けたあと、Aには27、Bには9の水が入っていることにします。

砂糖65gを入れた後は、以下のことが分かります。

Aの砂糖水の量:27÷(1-0.2)=33.75

Bの砂糖水の量:9÷(1-0.1)=10

以上より、10+33.75=43.75が600+65=665gにあたることが分かります。

このとき、比の1は15.2gにあたります。

そうすると、はじめの砂糖水にはもともと15.2×(27+9)=547.2gの水が入っており、砂糖は600-547.2=52.8g入っていたことがわかります。

そうすると、求める濃度は52.8÷600×100=8.8%とわかります。

8.8%