整数と売買損益(灘中 2019・1日目) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

整数問題の要素のある問題です。

力試しに取り組んでみてください。

 

問題

ある品物を仕入れ,利益を見込んで1個400円で売りました。しかし,いくつか売れ残ったため,売値を半額の200円にして残りをすべて売りました。その結果,売上高は26000円,利益は11600円になりました。品物1個の仕入れ値は1円未満の端数はありません。また,400円で売れた品物の個数は仕入れた品物の個数全体の6割より多く,7割より少ないことがわかっています。このとき,品物1個の仕入れ値は□円で,400円で売れた品物の個数は□個です。

 

 

解説

もし、400円で売れた個数が6割とすると、売上高は400×6+200×4=3200の倍数に、7割とすると、400×7+200×3=3400の倍数になります。3200と3400の間にある26000の約数は26000÷8=3250になります。

このとき400×a+200×(10-a)=3250になるとき、a=6.25となります。

そうすると、400円で売れたのは50個、売った総数は80個とわかります。

また、値引きしたことで利益は(400-200)×30=6000円減りましたので、400円で全部売ったときの利益は11600+6000=17600円になります。1個当たりの利益は17600÷80=220円になりますので、仕入れ値は400-220=180円とわかります。

180円 50個