本日は、基本的人権の意義を問う問題を扱います。
東大出の優秀な政治家にして知らなかったくらいのことなので、習えども身に付きにくい話なのかもしれません。
近年、西洋的な神を前提とする観念なので日本にそぐわないとして、国家が付与した権利みたいに書き換えるなどという議論もありますが、個人的には、福沢や中江以来、長く唱えられ、採用された現行憲法も約60年の明治憲法の期間を超えて、70年以上経つものなのに、そのような封建国家への先祖がえりを感じさせる改正はいったい何のために考えられているのか、と感じます。同じような問題意識の方も少なくないがゆえに、中学受験で出題されるのかもしれません。
問題
基本的人権とは【 】持っている人間らしく生きるための権利です。
文章中の【 】にふさわしい言葉を15字以内で答えなさい。
解説
基本的人権とは、人間として生まれたならば、誰でも持っている権利という意味です。ですので、「基本的」という言葉が用いられています。重要なことは、国が人に与える権利なのではなくて、生まれながら持っているものであるという理解です。このような理解を難しい言葉で天賦人権説といいます。
解答例
人間が生まれながらにして(12字)