本日は、比の計算について扱います。
そうしんどいものではないかもしれませんが、この問題は読み取りが正確にできるかを問われます。ある意味、算数における読み取りができるかどうかの判断基準になる問題です。読み取り能力をためす意味でも、取り組んでみてください。
地方の私立中や、帰国入試などでは、こうした能力を持つことは重視されがちで、よくこの手の問題が出題されます。
問題
ある店で5月に売った品物の個数は,4月末にあった個数の3割でした。
5月末には品物を新たに6ダース仕入れました。5月末にあった個数の半分を6月に売ったところ,6月末には,4月末にあった個数の4割より4個多い品物が残りました。4月末にあった品物は全部で何個ですか。
解説
4月末の商品の個数を100とします。
そうすると、5月で3割に当たる30を販売し、6ダース、すなわち72個仕入れますので、5月末の商品の個数は70+72個となります。
6月には、5月末の商品の半分が残りますので、つまり35+36個が残ります。そして、この数は4月末の4割より4個多い数になりますので、同時に40+4個とも表せます。
35+36=40+4
この式を計算すると、5=32個とわかります。
このとき、4月末の商品の個数は100=32×20で求まり、640個であることが分かります。
640個