円と六角形(豊島岡女子学園中 2019②) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

本日は、最近はやり?の正六角形に関する面積比を扱います。

正六角形は、わりと便利に使える図形で、六角形のマス目の面積比や六角形を用いた反射など、最近いろいろなところでお目にかかります。

今日扱うものは、慣れていないと少し糸口が見えづらいものですが、正六角形の面積の問題らしい問題の一つです。知っておいて損はありません。

 

問題

下の図のように,正六角形の対角線を6本引くと,その中に小さい正六角形ができました。このとき,大きい正六角形の頂点を通る円の面積は,小さい正六角形の頂点を通る円の面積の何倍になりますか。

 

 

 

解説

円と内接する正六角形は、円の大きさがn倍になれば、正六角形も同様にn倍になるという関係にあります。つまり、内接する正六角形の大きさを比べることで、円の大きさも比べることができます。

 

 

図のように六角形を分割し、得られる正三角形の面積を②とします。

そうすると、内側の円に内接する正六角形の面積は②×6=⑫、外側の円に内接する正六角形の面積は②×12+①×12=㊱と求めることができます。

よって、求める答えは㊱÷⑫=3倍となります。

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