第241話:美味しくできるコツ | 本田承太郎

本田承太郎

飲食店開業を目指す為に学ぶべき知識。
スキルと資金・経験を積んで
自分の城を持つ為にやるべき10の事。

前回までのあらすじ:
本田承太郎は藤堂物産で働くサラリーマン。
本田と前田は会長のツテで新たに
業務提携した飲食店経営の会社に
研修へ来ていました。


第241話:美味しくできるコツ

本田は仕込みについて
なんとなく重要性が理解できました。

仕込みとは料理店で
お客様を待たせないためや
料理の提供速度を上げて

よりアツアツのものを出したり
より鮮度の良い物を提供出来る様に
する為でした。


ここで、

本田が研修に来ているお店の
親方が美味しく料理が出来る
ポイントと言うのを教えて
くれました。

「料理は愛情」

料理を美味しくできるコツは
愛情だと言う言葉をよく
耳にしますが、

これは料理に愛情をこめて
作るのでは無く、

料理を食べる人の事を想って
作ると美味しくできる
と言う事だと思います。

でも、親方が言うには
飲食店のプロとしてまだ
それでは足りないそうです。

料理を好きだという気持ち、
自分が調理して提供した
相手が喜んでくれる

素晴らしい仕事が
好きだという気持ち、

働く仲間が皆で笑顔の
お客様を生み出そうと
努力している一体感が
嬉しいという気持ち、

自分が育てた弟子が
将来自分の店を持てる様に
なる為に頑張っているのを
応援する気持ち。

こういった愛情が
全て充実すると
自然と料理が美味しく
なるのだそうです。

料理に対する愛情、
自分の技術に対する愛情、
包丁など商売道具に対する愛情、
従業員同士への思いなど

人は感情でパフォーマンスが
いくらでも向上できると
言います。

重要なのはこの気持ちを
常に維持し続けて
営業していく事です。

親方は安定して気持ちを
ブラさずに営業できるかも
知れませんが、

若い修行中の弟子たちは
感情に波があってなかなか
安定したパフォーマンスに
ならないのだそうです。

気持ちのコントロール。

どんな職業でも
重要な要素だと本田は
改めて思いました。

つづく


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