第240話:仕込み | 本田承太郎

本田承太郎

飲食店開業を目指す為に学ぶべき知識。
スキルと資金・経験を積んで
自分の城を持つ為にやるべき10の事。

前回までのあらすじ:
本田承太郎は藤堂物産で働くサラリーマン。
本田と前田は会長のツテで新たに
業務提携した飲食店経営の会社に
研修へ来ていました。


第240話:仕込み

本田が研修に来ているお店で
仕事の飲食店での仕事の流れが
見えてきました。

飲食店では料理を商品として
提供しますがその商品を
円滑に提供できるように前もって
準備しておく必要があります。

この準備の事を
「仕込み」と呼びます。

例えば料理に使う素材で
時間の掛る調理だとお客様を
待たせる事になってしまいます。

ラーメン屋でラーメンの
スープを取るのには何時間も
掛りますし

洋食のデミグラスソースは
作るのに何日も掛ります。

それをお客様が料理を注文してから
作るというのは物理的に
無理があります。

提供時間が掛ってしまう場合
それを回避するためにも
仕込みを行っておく必要が
あるのです。

飲食店の労働では
この仕込み作業が大きく仕事の
割合を占めると言います。

料理店のお店の仕事を見ていると
お客様に料理を作っているのが
仕事の様に見えますが

仕事の大部分は仕込みという
膨大な準備作業の積み重ねが
目に見えない形でありました。

日々の準備によって
積み重ねられた重厚な質の
料理や味を

お客様が来店時に瞬間で
提供できるようにしているのです。


料理店でレシピとメニューがあれば
営業できるかと言うと全く違い

準備段階での打ち合わせや
仕込みによるテスト、
作業による技術の向上などが
重要な要素となっています。

仕込み作の大事さを知った本田は
さらに細かい部分にも注目して
指導を受けていました。


つづく