本田承太郎は藤堂物産で働くサラリーマン。
飲食店出店計画を開始する事を
決めたのは創業者の渡辺創一郎だと
言う事と本田の上司藤森部長が
その血縁と言う事が解りました。
第201話:デキる人間が上司にやってきた
本田の上司藤森は他社からの
引き抜き入社直後
いきなり部長職に抜擢され
周囲からは
「デキる人間が上司にやってきた」
と言うイメージで思われていました。
しかし実際は高圧的な物言いで
部下を怒鳴り散らし
気に入らないヤツには仕事も
振らない横暴さを見せていた為
部下たちは何故藤森部長が
上司なのか疑問に思う声も
日に日に多くなっていたのです。
本田承太郎の友人で同期でもある
片岡という情報通からの情報では
藤森部長が新プロジェクトを
懇願した事でこの部署に
仕事が回ってきたと言う噂が
ありました。
部下の手柄は自分の評価にして
責任は
自分より下の上司に取らせる事で
周囲からの
評価を上げているのです。
そんな部下をぞんざいに扱う
藤森部長と本田は度々
衝突していた最中に藤森は
本田の部下でもあった山本を
退職に追い込んだ事で周囲の
不満の声を黙らせたのでした。
山本は不祥事の責任を取って
処分された訳ですが実際に
不祥事を起こしていたのは
実は山本ではありませんでした。
山本の役割は本田の指示する
役割分担を各チームに分配して
まとめるチームリーダーの
役割を行っていたのですが、
ある時
山本が仕事を任せた
「大橋」という一般社員が
重大なミスを犯した為
その責任を取る形に追い込まれ
辞職する事になったのでした。
その時本田は部下を
守ろうとしない藤森に
激昂しましたが
藤森の目的は
周囲を黙らせる為の目的で
本田の部下である山本のクビを
切る事でその権力を
アピールしたのです。
不運にも本田が研修で不在時に
事件は起きしまい、
そのまま直ぐに山本も
処分されてしまった為に
本田にはどうする事も出来ず
事後処理として報告されたのです。
そして今回、
本田の友人片岡が調べた
情報である事が解りました。
つづく