第188話:個人の人生の教訓 | 本田承太郎

本田承太郎

飲食店開業を目指す為に学ぶべき知識。
スキルと資金・経験を積んで
自分の城を持つ為にやるべき10の事。

前回までのあらすじ:
本田承太郎は藤堂物産で働くサラリーマン。
会社の新規プロジェクトで飲食店を
出店する事になっていてその為の
準備に追われる毎日を
過ごしていました。


第188話:個人の人生の教訓

社訓や経営理念と違い
昔から個人の人生の教訓として
よく指針にされているのが
「座右の銘」と言うものです。

しかし、
ある会社の社長が自分の会社で
働く社員に座右の銘を聞いてみると
意外と座右の銘を持っていない
と言う人が多かったそうです。

その理由としては
「ひつつの考えに捉われたくない」
「何も考えず生きてきた」
「人それぞれだし考えは変わる」
「環境や状況に左右される」


と言う事を言っていたそうです。

確かにデメリットを並べ立てると
そうなるでしょう。

しかしその社長は言いました。

「誰も一生その座右の銘を
掲げろとは言って無いし
一つしか持ってはいけないという
決まりなど無い」


このように
何かに付けてやらない言い訳をする
社員たちに一喝したのでした。


社長も別に社員たちがもっと
前向きな理由なら座右の銘を
持っていなくても
構わなかったのですが

取り組む前から否定する姿勢が
気に入らなかったのです。


座右の銘は、
その人の人生の戒めや指針、
希望や願望を含めても良いですし
文法にも気まりは無くても良いので
本来自由なものです。

例えば、

座右の銘を持っていると答えた
社員たちの例で言うと

「継続は力なり」
「一期一会」

などの座右の銘に
よく使われる言葉を選ぶ人もいれば


「恒産なきものに恒心なし」

と言う様な孟子の言葉や

有名なことわざ
「人間万事塞翁が馬」

四字熟語や有名な格言から選ばれる
事が多いのは今までの傾向だった
様です。

しかし、若い世代の人は
昔の格言や有名な言葉よりも
自分の好きな言葉を選ぶ人が
多い事も解りました。


・漫画やアニメの名言
・好きな小説の一説
・映画でのセリフ
・自分の性格を表す言葉
・先生や親から聞いた言葉
・自分で考えた言葉



この様な答えから若い世代の人で
夢や目標を持っている人は
特に心の支えとして

「座右の銘じゃないけど
好きな言葉はある。」


と言う位置づけで
持っているのです。

結局それが座右の銘
なんですけどね。

この例で言うと若い世代の
人達が考えている事は
より現実的に自分の人生を
捉えていて目標や希望といった
夢を実現する為の心の支えに
しているのです。

だから中には

「なんくるないさ」
意味:なんとかなる

「ケセラセラ」
意味:なるようになる

という言葉を選んだ人もいます。


それを聞いて、
そんなので良いなら自分にもある
と答えた人も何名か増えました。


座右の銘が絶対に必要な訳では
ありませんが、

人間迷う事も悩む事もあります。
そんな時にこういう言葉が
助けてくれる事ってあなたも
ありませんでしたか?



仕事でも恋愛でも自分らしく
生きて時には励みになったり
迷った時に道を示してくれたり
人間関係を良くしてくれたり
自分の考え方を良い方向へ
導いてくれたりと

メリットとしては多く効果が
挙げられています。


心の中に好きな言葉を作る
と言う事で物事が好転するなら
やらない手は無い
でしょう。

それが時代と共に変化したり
環境によって変わっても
良いんじゃないでしょうか。


そんな思いでその社長も
自分の会社の社員に
伝えたかったのだと思います。


つづく