第171話:人材募集の考え方 | 本田承太郎

本田承太郎

飲食店開業を目指す為に学ぶべき知識。
スキルと資金・経験を積んで
自分の城を持つ為にやるべき10の事。

前回までのあらすじ:
本田承太郎は藤堂物産で働くサラリーマン。
本田達は人事部の倉持部長の
講義を終え倉持の部下の柏木から
人員採用についての話を
聞いていました。


第171話:人材募集の考え方

倉持の部下柏木は採用計画について
話を進めて行きます。

そこで質問に挙がった外食産業での
取り組み事例について柏木は
話し始めました。

有名な話で、

飲食業界の離職率が非常に高い事は
ご存知の方も多いと思いますし
飲食店でアルバイト経験がある方は
その理由も理解できる事でしょう。

・人間関係
・職場の待遇
・仕事のきつさ
・融通が効かない
・職場が安定しない


など数え上げるとキリがありません。

辞めて行くアルバイトも多い中、
辞めさせなければいけない
アルバイトも実は多いのです。

特に接客業を担う者は一般常識的な
事から言葉遣い愛想や愛敬など
社会に適合するスキルが
求められます。

人材募集の考え方で最も重要なのは

「いかなる時も
人材募集しているつもりでいる」

という心構えが必要です。

そうしなければ、
本当に必要な時に人手が足りなく
なる物なのです。

既存従業員への配慮や観察、
今後のお店の展望の為の計画、

全てが今の行動に未来と
繋がっているのです。


スターバックスの離職率
ご存知でしょうか?


飲食では考えられない程低い
8%という数字だそうです。


これは徹底した人材育成と
「人を尊重する経営」にこだわり
待遇面やスキルアップといった
環境によるモチベーションの
維持が安定している為と
思われます。


先日そんなスーバックスが
非従業員である契約社員を全員
正社員登用する事を決めたと
ニュースで報じられました。

これは、

店舗や市場を大きく拡大する為の
各店でのリーダーや戦力を
素早く効率的に、
しかも一気に得られたた事に
なるのです。


ふつう800人もの店長が
一気に採用される事は
あり得ませんし

店長と言う重要な役割は
何年も従業員として働いて
信用を得て初めて獲得できる
ポジションなので常識外れとも
言えます。

それが実現できるのは
普段の営業でこういった展望のもと
営業を続けてきたという事が
結果として言えるでしょう。

大手企業だから出来ると言う
いい訳をして小規模店は
こういった取り組みを行いません。

だから小規模店のままなのかも
しれませんが、

サービス業では
「人材の確保こそが業績を
大きく左右する」

と言われているのです。

つまり人材募集の考え方は
いつでも募集しているつもりで
普段から仲間や情報に
アンテナをはって、

長いスパンで計画して人材を
育てたり採用していく事を
常に考えている事が
大事なのです。


柏木
「ある飲食系では無い企業では
居酒屋と提携して募集を行う
珍しい事例があります」


そう言って柏木は
居酒屋と企業の共同で人員募集を
行う取り組み事例を
紹介していきました。

つづく