第167話:日報一括管理表 | 本田承太郎

本田承太郎

飲食店開業を目指す為に学ぶべき知識。
スキルと資金・経験を積んで
自分の城を持つ為にやるべき10の事。

前回までのあらすじ:
本田承太郎は藤堂物産で働くサラリーマン。
研修から戻った承太郎と部下の前田は
人事部の倉持の所へ講義を受けに
やってきました。


第167話:日報一括管理表

倉持は講義の参加者に渡していた
PL(損益計算書)の他に
営業管理で必要な物をセットで
渡しました。


・日報
・損益計算書
・棚おろし表
・仕入れ価格表
・諸経費管理票
・人件費管理票

こう言った管理が出来る
帳票がそろっていました。

他にもPL表の実績と予算の比較や
施策の企画書、ロス管理票など
追加機能も加えていました。

特に便利な物が
「理論原価管理票」でした。


これはエクセルにレシピ作成表が
入っているのですが

自分が使っている購入先の
食材購入価格と重量単位を
データで入力しておくと
レシピと売値を入力するだけで
原価率や費用が算出される
物でした。

更に別のページで
メニュー一覧を作成しておくと
売れた個数を入力するだけで
理論原価が算出され原価率も
解ります。

このセットがあれば
飲食店を営業する事においての
必要な帳票は揃っている事に
なります。

今回は数値に関しての
帳票管理と言う議題で講義を
行ってきた倉持でしたが

参加者にとって一番の
得た物とは

この帳票セットだったのでは
無いでしょうか。

実際にお店を開く時に
管理費用無料で使えるので
費用を掛けずに数値管理するなら
有利です。

大型店のレジシステムの様に
大がかりで莫大な初期投資と
ランニングコストや
メンテナンス費用を考えると
かなり格安と言えます。

ただし、

数字を入力するだけとはいえ
数値を理解しなければ
使いこなしているとは
言えないので

今後も個の管理票の講義を
定期的に行っていくそうです。

本田承太郎と前田の部署で
どの様なシステムを導入するのか
まだ決まっていませんでしたが
数値において非常に
勉強になった日となったのでした。


つづく

倉持部長の管理票セット
日報一括管理表を
近日無料配布予定