新規プロジェクトに向けて自社のレベルが足りていない事を確信した本田は
スキルを学ぶ為、部下の前田と一緒に飲食店基礎講座に取り組むのであった。
第19話:ジョハリの窓(心を写す窓)
本田承太郎のは前田と共に飲食店基礎講座に参加していた。
そこでは、現在の時流や動向のお話があり、
仕事の成長を引き寄せるためには人材育成が重要だというお話がありました。
ここでは色々なポイントがありました。
1.コミュニケーション力の向上
2.聞く力を身に付ける
3.共感力を身に付ける
4.自分を理解する
5.メタファースキル
一つ目のコミュニケーションスキルで必要なのは
本田承太郎の友人「片岡」の様に他人に好かれる事が
第一条件となってきます。
相手の「聞く姿勢」をこちらでも作ってあげないと
はじめから誰もが「聞く姿勢」で聞いてくれるわけではありません。
つまり、話を聞きたくない人からの言葉ほど
無力なモノは無いのです。
だから、伝える力は二の次で
「相手の聞く姿勢を作る為」に
自分が相手に好かれることが一番早いのです。
次に2番目の課題、相手の話を聞く力を養います。
相手が何を言いたいのか理解して
話をよく聞くことが大事です。
そして、聞く力と言うのは相手から話を引き出す事をいいます。
相手にストレスなく気持ちよく話をさせる事で
自分にとっても相手を解り易い内容の話が出てきやすくなるのです。
3番目の課題、共感力とは
相手の話や状態に共感することから始めるという事です。
例えば、部下がミスをした時に
「こういうこともある、次はがんばれ」
と励ましたりする事はありますよね。
でも、ミスをした人間がどういう気持ちか考えて見て下さい。
まず始めに相手の気持ちに共感すると
違った対応も見えてきます。
自分がミスをした時はこうだった・こう思ったという話や、
二度とミスしたくないので自分ならこういう改善の仕方をする
という様な内容の話などがそうです。
気持ちの面では自分で立て直す必要がありますが
落ち込んでいる時に頑張れ、と言われても
立ち直る兆しが見えにくいのです。
同じ境遇だった人が立ち直った経験談や、
成功事例を聞くことで自分にも出来るという自信に繋がるのです。
4番目の課題、自分を理解するという点が
今回本田承太郎が感心した部分でもありました。
自分を振り返ることはあまり無いと思いますが
あったとしても漠然と、前はこうだったとか
こういうこともあったな~というくらいの考えが普通だと思います。
ここで自分を写す例ととして
「ジョハリの窓」という表を参考に考えてみてください。
この表では自分と他人の「知る」事の関係性が見えてきます。
自分と当てはめて各項目に自己評価や
他人に聞いた評価を書き込む事で見えない部分「暗い窓」への
ヒントが浮き彫りになってくるのです。
そして、その「暗い窓」を小さく出来る様に努力することが
大きな成長や変化に繋がる行動と言えます。
最後に、5番目の課題のメタファースキルとは、
普段物事を説明しても
自分が相手に話したこと、説明したことが100%伝わっている訳ではありません。
その事を理解して考えると、教える側としては
果たして一体どれくらい伝わっているのか
という事を知らなければならないのではないでしょうか。
自分が一生懸命説明して
「解ったか?」と聞いて相手は
「解りました」と答える。
そして相手は、ミスをする。
自分は
「解ったって言ったじゃないか」と
怒鳴りつける。
こんなやりとりありませんか?
説明した側はちゃんと説明したので理解しているはずだ。と思いたいので
ミスをされた時に余計に腹が立ってしまうものです。
更に「相手に理解する能力が足りてない」と嘆くのです。
これでは毎日腹が立ってしようが無くなりませんか?
つまりは自分の伝える能力と実際に伝わった結果にズレがあるということなのです。
理解力も教える力も個人差があるので誰が悪いわけでもありませんが、
この
「伝わったと思っているのに伝わってない部分」が
悪という事を理解しなくてはいけません。
それでは一体どのようにして伝えていけば良いのでしょうか?
普段行っている事でも
改めて考えると「なるほど」と思うことが多くあります。
この部分を意識するだけでも
伝わり方や結果は違ってくるのではないでしょうか。
ちょっと考えてみてください。
と、ここで講師の榊先生は基礎講座を10分間休憩したのでした。
つづく