こんにちは。

 

 

ブランディング戦略家の鈴鹿久美子です。 

 

 

  (=^x^=)    

 

一昨日、昨日との2日間

ノア帰天のブログにはたくさんのお祈りと

励ましの言葉をありがとうございました。

 

「行ってきます」

「ただいま」


この言葉を言う相手がいない現実に

まだ気持ちがついて行ってはいませんが

皆さんから頂いた

優しいメッセージは

全てノアに伝えました。

 

ありがとうございました。


これからも

宜しくお願いします

感謝を込めて

 


 

さて

 

いよいよ

明日を総裁選に控えて



周りはバタバタしてます

概ね、選挙準備ですけど





総裁選に関しては

地方票の数字が

もう

出てきました

早っ





 

今のところでは





菅さん圧倒的に勝利






地方票で

 

現時点では

菅さん : 石破さん: 岸田さん

 6  :  3  :  1

 

 

 

あくまでも

現時点でのうわさ話程度ですので

 

 

明日にはひっくり返っていたり

するかもしれませんけれど

 

 

 

 

私は

この数字

スゴイと思っています

 

 



 

何がスゴイって

菅さんってこれまで総裁選に出たことは一度もない

どころか

 




出る

という噂もありませんでした

 

 

 

その人が

神輿に乗った途端

議員票だけでなく地方票すらも

きっちりとまとめる

 

 

これぞ政治家の手腕

といえなくもない

まどろっこしい言い方

 

 

 

 

でも

ご本人は「令和」を掲げた瞬間から

ずっと水面下で

独り

総裁への準備を整えてきた

 

という噂も

これもまたまことしやか

 

 

 

 

何をどこまで整えていたのかは定かではありませんが

 

 

 

菅さんがアメリカの副大統領に会いに行ったという

初外交となった場面で

お付きの人が

「次期総理です」と

言ったとか

言わなかったとかいうエピソードもあり

 

 

次々と

まことしやかな話がでてきています

 

 

もしそうだとしたら

スゴイ戦略


何を言われてもこれまでも出ていた石破さんは

遠慮深く出てこなかった岸田さんに圧勝してます

 

 

 

 

 



そんな菅さんも

弱点はあるようで

コメントに関しては早々に2点失点

 

 



先ず、

憲法改正について

「政府で一丸となって」と言ってしまったらしい

 

 



憲法改正は

「政府」がするのではなくて

「国会」でするものだし

 

 



 

次に、

消費税増税について

早々に発言したことで

「株価に関わりますから」と

担当官からご注意がきたとかこないとか。

 

 



 

 

それ

いま言っちゃダメでしょ

 



 

ってやつを

ポロっと言ってしまうところ辺り

弱点なのかもしれません

 大丈夫?

 

 

さて

明日の投開票が楽しみです!

 

 

 

 

では、また明日!

 

本日は、今日はこれから会合

 

 

以上!









 

【ぶっちゃけ話はこちら】

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黒猫の宿題ー2-

 

-1-はこちら↑

 

 

 



 

 

ノアは

鶏の胸肉とマグロを一皿ずつ

ぺろりと平らげ

ゴクゴク喉を鳴らして水を飲み

右の脚を引きずりながら

ピンクちゃんに横になった。

 

 

 

翌月曜日の朝、

寝室のドアを開け

リビングにいるノアに声をかけた。

 

すると昨夜横になったときと同じ姿のまま

 

「ンナァ」と

 

吐息のような挨拶を返してきた。

 

 

 


 

「ノア君、今朝も特別大サービスね!」

 

 

 


 

私は、寝間着のまま

まな板で刺身を叩いた。

 

 

トントン

 

 

ノアには心地よいはずの音。

でも、昨夜と違うのは

起き上がってもこないことだった。

 

 

 

・・・ノア、もう長くはないのかも。

 

 

 

既に独立した三人の子ども達にLINEで伝えることにした。

 

 

 

「ノア君、急にあまり動かなくなりました。

会いたい人は、私が居なくても会いに来てね」

 

 

 

出かけなければならない時間が迫っていた。

 




私は、

ノアが寝ている横に

水と、叩いた刺身を置いた。

 

  

 

「ノア君、お仕事に行ってきますよ。

お利口さんにお留守番していてくださいネ」

 

 


 

ノアは昨夜から少しも動いていない姿のまま

 

「ハァ」と

 

息だけの挨拶をした。

 




 

放り出されるように伸びていた細い脚が

なんだか寒そうで

白のタオルをかけ、手足を覆ってあげた。

 

 

 

私は仕事用のスーツに着替えた。



 

ネックレスは

白のブラウスに合わせて白い小さな十字架を着けた。

これはずいぶん前に旅先で買ったものだった。

 

 

 

 

「ノア君、行ってきますからね。

お母さん、お仕事ですから。

今日は早く帰ってきますよ。

お利口さんで待っていてくださいネ。」

 

 

 

頭をなで、

身体をさすってタオルをかけ直し、階段を下りた。

 

 

 

慌ただしく降りた玄関で

その日来たスーツに

色を合わせたハイヒールを履いた。

なんとなくしっくりこない。

 

「やっぱ今日は歩きやすい靴にしよう」

と靴を脱いだ瞬間

 

何かに憑りつかれたかのように

たまらなく不安になり

私は二階に駆け上がった。

 

 

・・・ノアに行ってきますって

・・・もう一度言わなきゃ

 

 

 

 

 

「ノア君!お仕事行ってきますね。

 

ドロボウが来たら、エイッてカッコ良くやっつけてね!

セコムさんもいるけど、ノア君の方がカッコいいから、

宜しくお願いしますね。

お母さん、

行ってきます、ね。」

 

 

 

ノアは

薄く「ハァ」と

息で応えた。

 

 

「今日は早く帰りますからね!行ってきますね!」

 

 

 

 

その日はとても忙しく、

私は永田町と赤坂の事務所を行ったり来たりしていた。

 

 

ひと息つくたびに腕時計を見ては、

ノアが独りでいることが気になっていた。

 

 

 

 

もっと早く帰るつもりだったのに

窓の外は少し変わった色合いの夕暮れ空だった。

 

 

 

ゲリラ雷雨の分厚く濃い灰色の雲が

ビルの向こうからモクモクと大きな塊で空に立ち昇り、

 

 

その背後からは、

オレンジの光が風にたなびく西陣織の布のように黄金の光を放ち、

分厚い雲とビルの谷間を縁取っていた。

  


圧倒的な自然の力に、

人間にできることなんかちっぽけなものだ。

 

 

 

灰色の

美しくも猛々しい空に追い立てられるように

私は家路を急いだ。

 

 

 

 

家に着いたのは18時半過ぎた頃だった。

 

 

 

玄関のドアを開けると

私は、もうどんな我慢もできなかった。




 

靴を脱ぎ捨て、

バッグを放り投げて

着替えもせず

階段を駆け上がった。

 

 



 

ノアー!

ノア君!

ノア―!!

 

帰ってきましたよ!

 

 

ノアーー!

 

 

 

 

リビングには

テーブルの陰のピンクちゃんに朝と同じ姿で横たわるノアが居た。

上にかけておいた白いタオルもそのままだった。

 

 



 

ノア君!

ノア!

 

 


 

ノア!

ノア!

 



ノアー!

 












ノア?




ノア君?

 






ノア君

 


 

 

ノア・・・

 

 

 

 

 



 

 

何度呼んだだろう

 

 

顔をさすり

 

頭をなで

 

砂糖菓子のように華奢で軽くなった身体を

抱き上げ

抱きしめた。

 

 





 

ノア

 

 

ノア君

 




 

ノア君

 

 

 




閉じられたままのノアの瞼に

ポタポタと涙が落ちた

 

 




 

ノア君

 

 

 




あなた、独りで逝ったの?

お母さんのいないときに、

淋しくなかった?




 

ごめんねぇ。





ノア君

 




一緒に居られなくてごめんね。

 




でも




カッコイイねぇ。





やっぱりノア君は

カッコいい黒猫だわねぇ。

 

 



 

ノア君

 

 










 

 

仕事を終えた娘と息子たちが

駆けつけてきた。

 

 



皆、

それぞれの思い出を抱きしめ

言葉をかけ

止まらない涙とお喋りで

別れを惜しんだ。

 

 




 

 

東日本大震災の後、

北海道の妹の家に子ども達とノアを疎開したときのこと。

 

家の建て替えで、

二回も引っ越しをしたときのこと。

 

アレックスの首にからみついて沢山遊んでもらったこと。

 

 

 

 

この夜

私は久しぶりに子ども達3人と過ごした。

 




 

23年間一緒に過ごしたノアと

お別れの時間を

誰にも遠慮することなく、

泣けるだけ泣いて

皆で過ごした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ペット葬祭は、

9年前にダルメシアン犬のアレックスをお願いしたのと同じ場所だった。

 




 

 

最期のお別れは

いつも切ない。

 





 

ありがとうと

ごめんねとが

幾度となく交差する。

 

 



 

歳をとるにつれ、

毛に艶がなくなり

体臭がするようになり、

風呂に入れれば

疲れて寝込むようになり、

 

風呂を諦め、

嫌がるようになったブラッシングももうやめた。

 

 

トイレが分らなくなり

オムツになったのはこの日からちょうど3週間前の事だった。

 

 

 

 

歳をとる

ということ。

 

生きる

ということ。

 

 



 

どこかが痛くなり

どこかが動かなくなり




 

それでも

愚痴を言うでもなく

自分を卑下するわけでもなく




 

たんたんと

命のある今日を生き、

 


 

最期が近いと悟っていたのだろうか




 

食欲が落ちたノアに慌てている私を気遣い

鶏肉とマグロを一皿旨そうに食べて見せてくれた。

 

 

 



その後は

一切食べず

一口の水も飲まず





 

独りの時間に

独りで旅立った。

 

 

 

命は

生れて

いつかは終るもの。

 

 

生のその先には必ず死がある。

 

 

誰にも平等に与えられた

「命」の始まりと終わり。

 

 

 

私にも

終わりの時は

いつか必ずやって来る。

 


 

 

その最期を

選ぶことができるなら

どうやって過ごすのだろう。

私はどこでその時を迎えたいのだろう。

 

 

 

いつもの景色を眺め、

いつもの台所と

いつものテーブルと

いつものソファーを眺め

穏やかにその時を迎えるのだろうか。





 












 

黒猫ノアが私に残したのは

 

沢山の大笑いの思い出と

命の限り生ききること。

 




そして

いつか必ず訪れる死について

目を逸らさず向き合うこと。

 

 

 


私はどんな最期を迎えたいのだろう。


 

 

 

叶うか叶わないかではなく

今を生きるために

向き合わなければ進めない現実と対峙することだった。

 

 




 

黒猫ノアが私に残した宿題





 

 

 




ありがとね

ノア

 

 





 

23年もの間

一緒にいてくれて

ありがとう。

 





また、いつか会おうね








さようなら






段ボールが大好きで





ちびっ子にはいつまでも好き放題に触らせてくれた




ノア君





ありがとう



さようなら





いつまでも

忘れないよ






一緒に過ごした



ステキな日々







心からの

敬意とともに





ノアへ



 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいまー」

 

 

 

 

 

 

街灯の青白い光が、扉を開けた玄関にスッと差し込み、帽子掛けの足元を照らした。

 

 

 

うちの猫もこの灯のように、開いた扉から、スッとよく抜け出したものだ。

 

 

 

 

扉をくぐり出た猫を、瞳のきらめきだけを頼りに暗闇で探し出すのは容易ではない。

 

 

ましてやウチのは黒猫。

 

 

生垣のすき間、車の下、逆さに伏せた植木鉢の陰も、黒猫が隠れるには十分な暗闇だった。

 

 

 

「ノアー!」「ノア君!」「かつお節ですよー!」

 

 

 

懐中電灯とかつお節を手に、真夜中にノアを探し歩いたことが何度あっただろう。

 

ノアが抜け出すのは大抵忙しい時だった。

 

議員からの急な呼び出しで、大至急永田町に向かわなければならなかったとき、

 

除夜の鐘が鳴り終わり、初詣に出かけようと、扉を開けると、自分が先にでかけるんだと言わんばかりに足元のすき間を潜り抜けたときも、

 

ノアは猛スピードで闇に紛れた。

 

 

 

 

 

 

 

先週の土曜日のことだった。

いつもより少し遅くなって家に帰ると、いつもなら二階のリビングにいるノアが、玄関で私を待っていた。

 

 

 

「どうしたの?下に降りていたの?」

 

 

 

最近はドアが開いても、

外に出ることは無い。

 

扉が開くとふと外を見やりはするものの、のそりと向きを変えて階段を上り二階のリビングに向かうのが常になっていた。

 

 

 

 

「そうよね、ノア君も23歳!貫禄のお年頃よね」

「さ、リビングに行くわよ。ノアもご飯にしよ!」

 

 

 

 

クロゼットにバッグを置き、階段を上がって、パントリーにあるキャットフードの容器を開けた。

 

 

 

「はい、ご飯ですよー」

 

 

 

食べ残しが入っていた陶器のご飯入れを洗い

キッチンペーパーで水気を拭いて

フードを入れた。

 

 

 

カラカラ

 

 

 

10年前から愛用の

「15歳以上の老猫用ドライフード」が

乾いた音をたて容器に山盛りになる。

 

 

 

もっと柔らかいフードが良いのではと

買い与えたことがあったが

喜んで食いつきはしたものの

食べた直後に全部吐いてしまったし、

 

頂き物の高級なオーガニックのドライフードは

一口も食べなかった。

 

 

 

 

「ノアはこの庶民的な味が好きなんだよ!

だって保護猫だからワイルドなんだよな!」

 

 

 

息子がそう言って笑っていたのを思い出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

山盛りのご飯入れをいつもの場所に置き

ノアを振り返った。

 

 

 

 

あれ?

 

「ノア君?」

 

 

 

 

いつもなら足元にまとわりついて離れないノアがいない。

 

 

 

「ノアー!どこにいるの?ご飯ですよー!」

 

 

 

 

程なく「ニャーッ」と声がしたのは

階段の下からだった。

 

 

 

 

「まだ下にいたの?どうしたのよ」

 

 

駆け下りてみると

ノアはいつもの女座りで私を見上げていた。

 

 

 

1年ほど前から、

ノアは床に座ると必ず右脚を下にするようになっていた。

眠るときもそうだった。

 

 

 

「おしとやかに座っているのよね」

 

 

と私は言っていたが、

内心、どこか痛いのではないかと心配でもあった。

 

 

 

 

 

でも私は、

ノアの老化はそのまま受け入れようと決めていた。

 

 

 

 

東日本大震災の2日前に13歳で亡くなったダルメシアン犬のアレックスは、

体調を崩し入院させてから急に歩けなくなった。

 

 

それも寿命だったのだとは思う。

 

 

でも、最期の貴重な時間を、狭いゲージで心細く過ごさせてしまったかと思うと、

今でもその時間が悔やまれてならなかった。

 

家に連れて帰ってからは、

子ども達が毎晩添い寝して見守るなか

アレックスは最期の時を迎えた。

退院後から4日目のことだった。

 

 

その時から、

ノアもそれなりの年齢になってからのことなら、

大好きな自宅で、

好きなものを食べさせて、

最期まで、暖かでゆっくりとした時間を過ごさせようと決めていた。

 

 

 

 

 

 

 

ノアは階段の下でおしとやかに座ったまま

私を見上げ

「ニャアーッ!」と怒っていた。

 

 

 

 

「はいはい!どうしたの?脚痛くて上がれない?」

ノアを抱きあげると、背骨のゴツゴツした感覚がが私の掌にあたった。

お世辞にも「ツヤがある」とは言えない毛並み。

毛づくろいもいつの間にかしなくなっていた。

 

 

 

 

昔は、

真っ黒な毛並みが艶々と美しい貫禄のある黒猫だった。

 

「ノア君は大きくなったらクロヒョウになるのよね」

 

娘からそう言われていたノアは、

夜中になると娘の机の前に陣取り、受験勉強で必死な彼女を見つめ続けていたものだ。

 

 

 

 

 

 

階段を上がり、ご飯の前でノアを下すと

ノアはもの凄い勢いでドライフードを食べ始めた。

 

 

 

お腹が空いていたのだろう。

 

 

 

 

カリカリ食べては

横にある水をゴクゴク飲み、

むせて咳をし、

また

カリカリと食べては

ゴクゴクと大量に水を飲んでいた。

 

 

 

 

 

・・・ノア、

まさかあなた、

下に降りたのは良いけど、

 

もしかして、

 

階段上がれなくて

ずっと下にいた?・・・

 

 

 

 

 

 

食欲があるのがこの子の良いところだけど

 

 

 

カリカリ

ゴクゴク

 

 

 

もしかしたら

もう階段は上れないのかもしれない。

 

 

 

ノアはお皿がほぼ空になるまで音をたててカリカリを食べ、

そして満足気にお気に入りのクッション

ピンクちゃんに横になった。

 

 

 

元々私のものだったピンクちゃんは触り心地の良いふわふわのクッションだ。

何度もノアと奪い合ううちに

私が根負けし、ノアに譲り渡したものだった。

 

 

 

ノアはそのピンクちゃんで眠るのが大好きだった。

 

 

 

 

 

翌朝、

私が起きていくと

 

「ンニャーーオ!」

 

ノア独特の挨拶があった。

 

 

 

 

「はいはい、朝のかつお節ですね」

 

 

 

 

ご飯入れにカリカリとかつお節をひとつまみ入れ

水を替えた。

 

 

 

 

日曜日だったが、

原稿の締め切りが迫っていた私は

着替えてコーヒーを淹れ、

ダイニングテーブルにパソコンを出して仕事を始めた。

 

 

 

 

元々集中すると時間がとんだような気がするが、

その日は気がつくと、日が暮れかかっていた。

7~8時間は経っていたのだろう。

 

 

 

顔をあげて

ピンクちゃんに目をやると

ノアはスースーと寝息を立てて眠っていた。

 

 

 

お水を替えてあげようと

隣のご飯入れをのぞくと

 

 

カリカリが

減っていなかった。

 

 

朝のかつお節もそのままだ。

 

 

 

 

「あれ?ノア?ご飯食べてないの?」

 

 

 

 

ノアはピンクちゃんに横になったまま

こちらをチラッと見て「ニャオ」と言ったきり

また首を下ろす。

 

 

 

 

 

ノア、

具合悪い?

 

 

 

 

話しかけてみたが

どうも様子がおかしい。

 

 

 

 

そうだ!!

鶏の胸肉とマグロを買ってこよう!

ノアはいつもこれで元気になるし!

半年前にもこんなことがあったけど、

元気になったし!

 

 

 

 

 

これまでノアは何度もこれで元気を取り戻していた。

 

 

 

 

 

私はマーケットへ急いだ。

鶏肉とマグロ、

ついでに卵1パックと

自分用にお刺身も1パックかごに入れ

急いで家に帰った。

 

 

 

 

玄関のドアを開けた。

 

何とも言えない不安がこみ上げ

私は

買ったものを入れた袋を持ったまま

階段を駆け上がった。

 

 

 

 

 

「ノア!鳥の胸肉とマグロ!買ってきたよ!」

 

 

 

 

 首をもたげてこちらをチラと見た。

 

 

 

 

・・・生きてた・・・。

 

 

 

 

まな板の上でトントンと肉を叩く音がすると

自分のご馳走だと

必ず私の足元に寄って来たのだが、

 

 

 

 

この日は

目線でこちらを見るだけ。

 

 

 

 

 

 

 

叩いた鶏肉を持ち

ノアを抱き上げお皿の前に立たせると

 

ノアは

嬉しそうにクンクンと臭いをかぎ

ひと皿ぺろりと平らげた。

 

 

 

食欲があるのがノアの良いところ!

 

 

 

「じゃ、もう少し食べる?

生マグロも奮発したのよ!」

 

 

 

 

私はマグロの脂のないところを切り

まな板で叩き、皿に盛ってノアに見せた。

 

 

鶏肉を食べて疲れたのか

横になっていたノアを抱き上げ

腰を支えて立たせると

 

嬉しそうに

今度はマグロを食べ始めた。

 

 

 

 

ただ、支えてあげないと

立ってご飯を食べるのは難しくなっていた。

 

 

 

 

 

嫌な予感がした。

 

ーー明日へ続く