どうしても見たいライブがあったので4カ月ぶりに電車に乗った。
Mitskiは生まれ故郷に戻って「ただいま」と言った。
ネットで彼女のライブ映像を数多く見てきたが、昨夜はそのどれよりも素晴らしい気合いの入った演奏だった。
鬼の形相で歌い、Fuck you!と叫ぶ女性シンガーを自分はPatti Smith以外知らない(他にもたくさんいるだろうが)。
近くのレンタルショップに、ミケランジェロ・アントニオーニの『夜』があったので借りてみた。アントニオーニといえば、「愛の不毛」を描いた映画監督として有名だが、この『夜』も「愛の不毛三部作」の一つだそうだ。
若いときにアントニオーニの『情事』や『太陽はひとりぼっち』を見て、「愛の不毛」とか言われても、何のこっちゃ、という感じだが、この歳になると不毛じゃない愛の方が珍しいとさえ思う。仕事柄、多くの家族を見てきたが、仲のいい夫婦なんて皆無に等しい。
ほとんどの人が精神的問題を抱えている。自分の場合は自己肯定感が低いせいか、人に嫌われるの怖くて仕方がなかった。
だからパートナーが精神的に不安定だったりすると、こっちに浮気とか不倫をする気がまったくなくても、みんなにいい顔をするために、嫉妬されたり不機嫌になられたりして、ただでさえ容易ではない関係が、さらに難しくなる。
性格を変えるのは簡単ではないが、少なくとも自分のかかえている問題ぐらいは自覚したいものだ。
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テレビを見なくなったので、最近のお姿はわからないが、ラジオに武田双雲さんが出ていて、そのポジティブな発言にすっかり魅了されてしまった。
双雲さんは、字を書くところを見れば、その人の性格もほぼわかるそうで、例えば、止めるべきところでペンを止めず、ささっと書く人は、せっかちだとか言っていた。
『筆跡の魔法』の著者、芳田マサヒロさんも、ラジオで同様のことを言っていた。
私は字が下手で、人前で書類に記入したり、住所や名前を書いたりするのがとにかく嫌いだった。
以前、ペン字の本を買ってきて、お手本をなぞったりしてみたが、長続きしなかった。
ところがラジオでお二人の話を聞き、『筆跡の魔法』を読み、とめ、はね、はらい等を意識し始めると、自然とゆっくり字を書くようになった。
先日、香典を送る必要があったので、筆ペンを買ってきた。以来、メモを取る際も筆ペンで書くようになった。いつの間にか、字を書くのが好きになっている。
字を書くのが嫌いだったのは、下手だからだけでなく、せっかちな性格で、早く書き終えたい気持ちからイライラしていたせいもあると思う。焦って書いて余計に雑な字になり、さらに嫌な気分になっていたのだろう。
ゆっくり丁寧に書くと、結果がどうであろうと楽しい。納得のいく字が書ければ嬉しいし、そうでなくとも、大切に書いた字は何だか可愛い。
車を運転していて特に怖いのが自転車だ。
交差点で左折しようと、歩行者が途切れるのを待っている。やっと通り過ぎたと思って足をブレーキからアクセルに移動させると、どこからともなく自転車が現れて猛スピードで前を横切る。なんて危ない運転だと思う。
しかし、逆の立場になるとわかるが、自転車に乗っていて交差点に差し掛かり、歩行者用信号が点滅し始めると、信号が赤になると感じて、つい猛烈にペダルをこぎ始めてしまう。
たとえ信号が赤になっても、すでに行くつもりになっているのでお構いなしだ。左折しようとしている自動車の直前を素早く通り過ぎる。
移動手段を自転車に換えてからは、そうならないように、なるべくゆっくりこぐようにしている。一度急ぎ始めると止まるのが面倒になり、信号が点滅でもしようものなら、上記のように猛スピードで走ることになりかねないからだ。
だから女性やお年寄りの自転車よりも遅い。子どもにも抜かれる。
自転車も車両の一種なので、車道の左側を走るのが基本だが、車が止まっていたり、運転手もよそ見をしていたりして危険なので、なるべく自転車が通行可能な歩道を走るようにしている。
もちろん歩行者がいる場合は、邪魔にならないように止まったり、自転車から降りて押して歩いたりする。
できるだけ人に道を譲り、先に行かせると、中には会釈したり、お礼を言ったりする人もいる。慣れればゆっくり走るのも案外気持ちのいいものである。
電車に乗らなくなって、移動手段はどうしているかというと、安い自転車を買ってそれで通勤している。
家から職場まで30分。歩きと電車のときは少なくとも45分はかかっていたので、だいぶ時間が短縮された。
何より駅で待たされたり、トラブルで電車が遅延したりしてイライラしないのがいい。その点では自由になった。
もちろん自由がすべていいわけではない。好きな人のために何かして、不自由になるのは喜びである。
仕事で不自由になるのも仕方がないが、できれば何にも依存しない方がいい。
自転車では時間がかかりすぎるような遠くへも行けなくなった。しかし、本当に行く必要があるのだろうか? そんなにしてまで。今ここで、やるべきことがたくさんあるのに。