近くのレンタルショップに、ミケランジェロ・アントニオーニの『夜』があったので借りてみた。アントニオーニといえば、「愛の不毛」を描いた映画監督として有名だが、この『夜』も「愛の不毛三部作」の一つだそうだ。
若いときにアントニオーニの『情事』や『太陽はひとりぼっち』を見て、「愛の不毛」とか言われても、何のこっちゃ、という感じだが、この歳になると不毛じゃない愛の方が珍しいとさえ思う。仕事柄、多くの家族を見てきたが、仲のいい夫婦なんて皆無に等しい。
ほとんどの人が精神的問題を抱えている。自分の場合は自己肯定感が低いせいか、人に嫌われるの怖くて仕方がなかった。
だからパートナーが精神的に不安定だったりすると、こっちに浮気とか不倫をする気がまったくなくても、みんなにいい顔をするために、嫉妬されたり不機嫌になられたりして、ただでさえ容易ではない関係が、さらに難しくなる。
性格を変えるのは簡単ではないが、少なくとも自分のかかえている問題ぐらいは自覚したいものだ。
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