実は、12年前にフランスで買い付けた鏡がありました。
その時、ソファーも一緒に買ったのですが、
ソファーは、オーダー通りだったのですぐに使えたのに
(新居のドアのサイズがこの子には狭すぎて、今は実家の母のところにあります
)
この鏡だけは、ずっと
使えなかったんです

なぜかと言うと、
フランスの家具屋さんでお願いした時、
私が伝えたのは
『下が丸いものや細工のある物は、日本では吊るせないので、
下が平らなタイプでお願いします
』
フランス人と英語でのやりとりなので
もちろん何度も何度も伝えました。
『もし違うの送ってきたら送り返すからね!』
『お金払わないからね!』
と言うことも伝えて、
1・2ヶ月で送れると言うのでお願いしたのに
全く届かず、カード会社に連絡したり
お店にも日本から電話をかけたりして
3ヶ月半経って、やっと倉庫に届いたと連絡が来ました。
写真を送ってもらったら、下が平らではないこの子が・・・
私がオーダーした物ではないから受け取れないと
倉庫の担当の方にも連絡して
またまたそこから、お店に電話をし始めたのですが
全く繋がらないんです
困っていたら、その当時通っていた
お裁縫教室に、コンゴの大使夫人が通われていて
この話をしたら、すぐにフランスに住んでいる友人に
そのお店を見に行ってもらったと言うんです
そして、大使夫人からの返事は
『そのお店なくなってたよ。潰れてたの。』
もう返品できないし、
倉庫で保管してもらっていた分の請求もかさんで
すごい金額になっていました・・・
その当時、派遣事務と
自営のリフレクソロジーと前世療法を
お仕事にしていた私は
お客様に自分のことを聞かれると
私が作りたいサロンのイメージや
そこに来るお客様の話をしていました。
会社の社長さんクラスの方が多かったので
施述中に、お客様の話もお聞きしますが
お客様から私の話を聞かれることも多かったんです。
そして、あるクライアントに
フランスで家具を買ってきたと言う話をしていて
『なかなか届いて無いじゃないか』と言われたので
この話をしたところ
『しのぶちゃんがこれからやって行くことは
たくさんの人が待っていて、その場所を素敵にしておくのは
大事なことだから、私が足りない分を払ってあげよう
』
と言ってくださったんです
もちろん直ぐに、受け取るなんて出来なかったのですが
『子供もいないし、奥さんにも先立たれた私に出来る事は
こんな事しかないから、受け取ってほしい』
と言って頂き、
有り難く頂戴したのでした
その方のお陰様で、ソファーはサロンで大活躍したのですが
鏡だけは、どうやっても使えないと言う事で、
実家の倉庫で預かってもらっていたんです。
ただ、今回は
どうしてもこの子に光を取り戻して欲しい


そんな気持ちが湧いてきて、
まだまだどうするか決まらないうちに
実家から送ってもらいました。
そして、友人で店舗の内装デザインをされている方に
相談をしたところ、快く引き受けて頂き
今朝、この子が届いたんです
アンティークなので、重さもあるし
高さを出さないと姿見として機能しない。
と言う事で、その方が何度もデザインして
工場の方と相談してくださり
このスタイルで、出来上がってきたんです。
足が付いているだけに見えますが、
鏡の傾斜を考えて
見えない部分は斜めに加工してあり
見える部分の色味は
アンティーク風のくすんだゴールドに
塗装して頂きました
全貌はこちらです
ジャジャーーーーン


鏡に映っている部分でお分かりかと思いますが
玄関に飾らせて頂いています
ここに来るたくさんの方々の笑顔を写して
この子が、今日から輝きだします
この鏡でお出迎えする
このサロンで、これから色んな企画をしてまいりますので
楽しみにしていて下さいませ



