使いすぎで、使わない方の肩が痛くなるの?
○50歳代女性 清掃業 4ヶ月前より左肩が挙上困難。肩は水平挙上がやっとである。電気療法を4ヶ月、夜間痛・不眠・右腰痛。40歳・50歳代で発症する四十肩・五十肩など肩関節周囲炎でまとめて片付けられている。石灰沈着性腱板炎・上腕二頭筋長頭腱炎・腱板炎・腱付着炎などを含めていわれている。
○右利きで使いすぎが原因ならば右肩・右腕に痛みや運動障害が出てもいい。お決まりである石灰化沈着が原因とされるかもしれない。しかし、利き腕の反対側が痛くなる例が多い。使いすぎではつじつまが合わないことがある。例えば、最初は右肩に出たが、今度は左肩が痛くなることがある。神経学の観点で述べているので転載する。
・左利きの人は右の肩の傷害にかかりやすい。右利きの人は左の肩に傷害かかりやすい。この理由を述べよ。
左利きの人は右脳の疲労を招きやすい。このため、右脳の機能が低下する。同側(右側)のα・γ運動ニューロンの低下により筋が弛緩し腱に負担がかかる。腱炎から関節包の炎症へ。これが右肩の肩関節周囲炎いわゆる五十肩の機序である。右利きの人も同様である。
・Aさんは最初右の肩の五十肩を患う。その後自然治癒したが、今度は左の五十肩を患ってしまった。こうした患者の例は数え切れない。この機序を説明せよ。
上記の機序で右の大脳の機能低下により同側の五十肩が起こる。右側の肩の動きが低下すると対側つまり左大脳への筋紡錘からの入力が低下し、同様の機序で左側の五十肩を招く。こうした機序を累進的低下wind downという。
2001年 増田神経学資料より
○伝統的な抹消神経系の問題であると捉えられてきた状態の多くは中枢の問題が末梢に現れたもの。末梢にある神経興奮を遮断する(神経ブロック)・筋肉骨格系(拘縮)・血管系(血流不足)温熱療法など昔からある対処を考え直す必要がある。施術では末梢系の情報を使って中枢(大脳)を刺激し、患者の変化を生み出す。
群馬 伊勢崎