歯止めが効かないのは、久しぶりに君に触れたせいか…
「じょっ…やめ…っ」
深くキスをしそのまま下へと滑らせる。
ここで止めないと彼女に更に嫌われてしまう。わかっている。
わかっているけど彼女を独占したい気持ちは更に深まる。
いつから俺こんなに恋愛にのめり込む様になったっけ??
君の甘い声が俺の理性を狂わせる。
「っく…ふぅっ…」
小刻みに肩が揺れる君に正気を取り戻す。
…少し様子がおかしい。
「…愛梨…?」
俯いてる彼女の顔を覗き込む。
その表情を見て自分のしてしまったことに後悔した。
「っ…あの…!わっ…たし」
少しふるえて、泣いている彼女はうまくしゃべれないみたいだ。
「っ…あっ……」
俺もまた気持ちの整理がつかないようで、言葉になっていない。
愛梨はそのままなにも言わずに部屋を飛びたして行った。
「っはぁ~……何やってんだよ…俺……」
もう愛理を泣かせないと決めたはずなのに。
ガチャ
部屋のドアが開く音が聞こえる。
「!…愛理?!」
「ごめん…愛理ちゃんじゃなくて」
「!……
ヨンベ…」
今会いたくない俺の親友がそこに立っていた。
「…何?」
俺は目線を戻し冷たく聞いた。
「…愛理ちゃんから聞いたよ…」
「聞いたって何を?俺が聞きたいよ!
さっきここで2人……何してた?」
聞きたいという気持ちと聞きたくないという気持ちが入れ混じって後半はか細い声になってしまっていた。
「……ジヨン!勘違いだよ…!」
「はっ…?」
「その…ジヨンが思ってる様な色恋沙汰はないよ?」
「えっ…?」
「実は…………」
ヨンベから話を聞くと俺は自然と走り出していた。
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なんでジヨンが怒っているのかがわからない。
ヨンべとの話で頭の中が整理出来てないのに突然のこと過ぎで軽くパニックを起こしてしまう。
ジヨンの事は好きだけど
結ばれる事を望んでるけど
今日でわかってしまった。
彼の気持ち…
やっぱりあなたは私を都合のいい女としか見てないのね。
そう思った途端に自然と涙が溢れてきた。
「…愛梨…?」
さっきの怖い表情とうって変わって、心配そうな表情をしたジヨンと目が合う。
「…私…………」
言葉が出なかった。
会話になりたたない。
この場から逃げたかった。
「ごめん……」
そう言ってこの部屋から逃げ出した。
ジヨンの顔は見れなかった。
『なんだつまんねぇ』
そんな言葉が聞こえてきそうだったから。
