『仕事終わった~今どこ??』
『まだソウル。迎えに行くよ』
彼とメールする。
「なぁ~に?彼とこれからデート??」
「まどかさん!本当にそ~ゆうんじゃないんです!」
「えー?あっちはそ~ゆう気があったらどうするの?」
「…………。まさかぁ~………」
「まっ彼の事だから呑みに行くっていったらクラブとかだよ?あんたの嫌いな!」
「うっ^^;………しょうがない。彼の事思ったら…普通にご飯は難しそうだし…」
~♪
「ほ~ら!彼から電話じゃない?」
「もー!からかわないで下さいよ!」
そうは言ってみたけど、久々に彼に会えるのはドキドキした。
「お待たせ♪」
タクシーから顔を覗かせた彼は、またより一層かっこ良くなった。
「タプ!久しぶり!」
そう。メル友のタプ君です。
「元気だった??」
「うん!仕事も順調!しばらくは韓国にいることになるかな~」
「そう。………恋愛の方は?」
「…え~と………彼氏いない歴続行中です」
「…………………そっか…」
えっ?その間はなんだろ?!
…ジヨンの事って聞いてないのかな?
自分からネタにするのもどうかと思うし……。
そうこう考えているうちに、タクシーはクラブに着いた様子だった。
素早くカードを出すタプ。
「あっ私出すよ!」
「い~の!俺から誘ったんだし、今日は俺に奢らせて。」
お言葉に甘えていいのかな…?
妙に彼女気分を味わってしまう。
だってあの…タプだよ?タプだよ?!
お会計している間に車から出る。
「愛梨ちゃん…なんか雰囲気変わった?」
「えっ…?変わった…かな?」
「ワンピ…後ろぱっくりじゃん!それ…ダメだよ!」
タプはジャケットを私の肩の上に乗せた。
「えぇ~…みんな着てるけどなぁ」
「ここではダメ!わかった?」
私は渋々返事をした。
クラブの中に入ると、頭が割れるくらいの音楽の音量で思わず眉をひそめてしまった。
「クラブ初めて?」
「行ったことはあるけど、この音の大きさにはまだ慣れないんだ」
タプは誰もいなさそうな2階のカウンターへと私を案内した。
「ゴメンね…本当ならおしゃれなお店とかに連れて行ければいいんだけど…」
「えっ??ゴメン聞こえないかった!もう一回」
タプがなんか言ってたけど音が大きすぎて聞こえなかった。
するとタプはフッと笑って私の耳元に近づいてきた。
「これなら、聞こえる??」
oh~Yeah~♪
ちっ近いよ!!
「ちょっ!////」
「愛梨…?」
更に顔を近づけるタプ。
「顔…真っ赤だよ?」
「あっ!////(なんでいきなり呼び捨て)…トイレ行ってきまぁす…」
←冷静になりたい(*_*)
「ククク…相変わらずかわぁい~」
*✩*✩*✩*✩*✩*✩*✩*✩*✩*✩*✩*✩*
「ん~……」
仕事のひと段落を終えて背伸びする。
ふと時計を見ると21時だった。
「あれっもっと、いってると思った。」
ふと鏡を見る。
鏡ごしに映し出されるリビング。
そこには誰もいなかった…
「はぁ~………」
途端にあの淋しさが蘇ってくる。
「飲みいこ…」
車のキーと携帯を持って家を出た。
最近タプヒョンが通ってるという、カンナムのクラブに行ってみようかなぁ
ヒョンに電話をかけてみる。
…出ない。あれ?今日仕事だっけ?
クラブ着いた俺は、辺りを見渡す。
「すいませ~ん。」
スタッフに話かける。
「今日VIPルームって使われてます?」
「いえ。今日は使われてないです。」
深くお辞儀してスタッフは答えた。
一杯だけ飲んで帰ろうとカウンターに行くと、見覚えのある姿が。
タプヒョンだっ!
「ヒョン!今日来てたんですか!連絡したんですよ??」
「じっジヨン??!!」
「?なんでそんなに驚いてるんですか?」
「いや……別にぃ??」
タプヒョンが遠くを見渡してたのを見逃さなかった。
それと同時にヒョンの隣にまだ飲みかけのグラスがあるのが見えた。
「あっ!わかりましたよ~」
「なっなんだよ?!」
「女と来てるんでしょ~??」
「!!!…まっまぁーそんな感じかな??」
「えっ?マジ?!彼女出来たんですか?」
「えっ…とまぁーそんな感じかな?」
「タプヒョンに彼女……ますますどんな人か興味あるなぁ( ^ω^ )♪」
「そういう事だから早く帰れ!」
ヒョンはそう言いながら、俺を追い払う仕草をした。
「そんなぁ人を犬みたいにぃ~…でもせっかく来たんで一杯だけ飲んで帰りますよ~」
俺がそう言って隣に座るとヒョンはおどおどしていた。
ヒョンいつもよりおしゃれして……相当相手の人の事好きなんだろうなぁとニヤニヤしていると、1階フロアで揉めてる声が聞こえた。
どうやら女性の人が酔っ払いにぶつかったみたいで絡まれてた。
肩にかけていたジャケットが床に落ちて、綺麗な白い背中が見えた。
…あれ?
俺は目を凝らして良く見つめた。
間違いじゃなければ彼女は…………
*✩*✩*✩*✩*✩*✩*✩*✩*✩*✩*✩*✩*
トイレへ済まして、2階へと向かう。
ふと、1階からタプの方を見てみると
………誰か…いる?
角度を変えて見てみる。
あの独特なファッション。
背格好。
サングラスをしてもわかるあの笑顔
間違いない……
ジヨンだ………!!
うそ……。
ど…して。
忘れていた感情が心の奥から蘇る。
…大丈夫。
まだ目はあっていない。
ジヨンは私の事気づいてない。
タプには後で連絡してとりあえずここから出よう。
焦っていたのか、振り向かった瞬間男の人にぶつかった。
バシャ!
「あ~~~!!」
男性が持っていたお酒が服にかかり、大声をあげた。
「おねぇさ~ん!どうしてくれるのよ~」
「ゴメンなさい…!あの…クリーニング代…出しますので」
カバンに手を伸ばした瞬間、タプが羽織らせてくれたジャケットが床に落ちた。
「……そぉだな~クリーニング代より……もっと楽しい事しない?」
男はそう言って腕を掴んだ。
その瞬間、別の男の人にその腕をほどかれた。
「…やめときなよ。」
「なんだよ~よこどりかよ?」
ぶつかった男の人は飲み過ぎのせいか、ろれつが回ってなかった。
「横取り………?フッ……」
そう言って助けてくれた人は私を引き寄せた。
「こいつ、俺の女だから。」
ぶつかった男にそうセリフを吐き捨てた彼は、そのまま私の腕を引いて出口へと向かった。

