東京の端っこ在住。
22才の船員兼通信制大学生長女を筆頭に、専門学校生、高校生(2025年現在)3人の娘を育てるアラフィフ女子。
特筆すべき点もないありふれた日常を、独断と偏見でぶった斬る???娘たち曰く「見た目はオバさん、心はオジさん。世の中の常識が通用しない、サバイバル系不死身の過激派」らしいです。お暇なときにちらりと覗きに来ていただければ幸いです。
昨夜は池袋にて、G-Dragon様の『Übermensch』劇場上映を観覧して参りました。いつも通り1人で
(どなたか私と出掛けてみたい方随時募集中です)
https://gdragon-tokyolivecinema.com/
これは今年の5月に、東京ドームで行われたライブの収録映像を映画館で上映するというもので、ライブに行けなかった人間としてはとても嬉しい企画なのでございます
お値段は前売りチケットで2600円と、コンサートチケットの15000円に比べたら随分と経済的です。
どうせでっかい会場に行っても、本人は米粒のサイズでしか見えないわけで、劇場版でも十分だろう、そう思って映画館へ出掛けて行きました。
それで2時間楽しんで来たわけですが、一言良いですか
【日本人には
応援上映ってハードル高くね】
応援上映とは?
通常映画館では騒いではいけない、これが我々の常識です。ところが応援上映とは、上映中に声を出したり、グッズやペンライトを使って場を盛り上げながらご覧いただけますというものです。
これ、以前2PMのライブの同時配信で一度経験しました。そして同時配信の時はとても楽しかったんですよなぜならば同時配信ですから、一応は会場と同じものを見てリアルタイムで興奮を共有出来るんです。
ところが今回のように【過去にすでに終わったものを見る】となると、当然ですがコール&レスポンスがあった時に「これ、答えたところでどうなんだ」っていう理性が働いてしまうんですね
我々の声は
絶対にジヨンには届かない
同時配信ならば、例え劇場にいる我々の声がアーティストに届いていなかったとしても、一応は会場での反応を自分たちへのものとして見ることができるので、そこそこ臨場感があるものです。
ただし、そんな同時配信でも実際には私以上にはしゃいでいる人はいなかったんですけどね
とすれば、過去映像で行われた今回など、いくら応援上映と言ったところで、はしゃぐ日本人などいるはずもありません。
いやこれは流石に、関係者方々に物申したい君たち「自分たちで見てみた
」そんで「盛り上がった
」
実際に現場にいた私の体感では、映像内でめちゃくちゃ盛り上がって『イエーい』とか言っている場面なのに、こちらは誰もがシーンとし過ぎて、むしろ「苦笑😅」。応援上映なのに、誰一人盛り上がっていないことに対して、自虐のクスクス笑いが起こっちゃっている感じでしたね
ペンライトを持って来ていたガチ勢の方々も、狭い劇場内でペンライトを点灯した瞬間「眩しくねっっ」皆さんかなり困惑していましたね
ペンライトって実はめちゃくちゃ明るいんです。スマホなんかより全然明るくて、手を伸ばして目から遠いところで振る分には良いかもしれませんが、座った状態で顔の前で持っていると「眩しすぎて画面が見えねえよっ」ってなるみたいでした
そしてそういう状況ですから、知ってる曲を一緒に歌うにしても、めちゃくちゃ静かなわけです。「歌いずらいよ」上手いならまだしも、下手くそがノリで歌える雰囲気ではありませんでしたね
それでも歌ったけどね
悔しいから
1人で
たまたま私の前の席が、中国人の若者4人組だったので、恥は掻き捨てだと思いまして、一生懸命に覚えた韓国語で歌ってやりました。日本人でも韓国人でもない第三国ということで、下手くそ具合もそれほど分りゃしないだろうという判断です
(いや、分かるだろう
)
ま、日本旅行でおかしなオバはんに出会ったという、思い出にしていただければ幸いです
結論
多少値が張っても、例えジヨンが米粒でも『やっぱりライブに行きたい』痛烈に感じました。
ライブの価値は本人が見えるかどうかにあらず場の空気を味わうことにある
所詮本当のライブに行ったことがないので、偉そうなことは言えませんが、今日の経験からそんな気が致しました。
それでよ。
もしも本当に映画館で応援上映を盛り上げたいのなら【応援団長】が必須だと思います。
日本人には明確なファーストペンギンがいないと、それまでの型を破ることなど不可能なのですよ。残念ながら、個々で「勝手に盛り上がってね」っていうフリースタイルなんて、日本人が最も苦手とする領域となっております。
実は私が学生だった頃、うちの大学にはまだ『ディスコ』の文化がありまして、理系の学生が中心となって音楽機材や照明機材を本格的に操って、かなり盛り上がっていました。
その運営団体に仲の良い先輩が所属していたので、私もしょっちゅうディスコでブイブイ言わせていたものです
とは言え参加した当初は「踊るってどうすりゃ良いの」当然私など、田舎から出て来た芋娘ですから(笑)、ディスコでの過ごし方など知る由もありませんでした。
ところが、うちの大学は当時から留学生が多いことで知られていましたから、日本人の芋学生が棒立ちする中、外国人の皆さまが自由自在に踊り狂う姿を目の当たりにしたのです。
「カッコええ」
侍ままん18才のあの日、1997年のことです。
そこから見よう見まねで、ディスコで踊ることを覚えていきました。ポイントは「自分が日本人だと思うこと勿れ」これに尽きますね
はっちゃけようと思ったら、とにかく己が日本人であることを忘れることです。
これって実はとても深い考え方で、我々日本人が日々節度を保って生きているという行動の裏には、日本人であるという自覚のスイッチがONになっているという事実があります。
ですから、日本人ぽくない行動をしようと思ったらこのスイッチを切らねばならない。これが意外と難しいわけです。
学生時代に英語の音読をする際『あんまり英語っぽく発音してしまうのは気が引ける』あの感覚がまさに、日本人スイッチONの状態であると言えるでしょう。
このスイッチのON⇄OFFの切り替えがスムーズに出来るか否か。これが国際的な人間になれるかどうかの境界なんだと思います。
だいぶ話が逸れましたが、つまり、ライブなどという異国の文化を満喫するには、まずは日本人の殻を脱却せよということです。
日本人を捨てる必要はありません。
状況に応じて、感性の回路を何通りか準備しておいて切り替えれば良いのです。
個人的にはライブでノリノリになる準備は出来ております。だがしかしいかんせん周囲を引っ張っていくだけの技量がありませんので、ファーストペンギンになりあぐねているところです
せめてもう少し歌が上手かったらねえ
周りを巻き込んで盛り上げられたと思うんですけれども、、、
ジャイアンじゃあ
周囲の迷惑になるだけですので
そういうわけで、今回は私のスキル不足によりG-Dragon様にはちょっと申し訳ない思いが残る悲しい応援上映となってしまいました。
だがしかしいつか中国人すら巻き込んで、映画館が盛り上がる日が来ることを夢見て、これからも語学学習や推し活に力を注いでいきたいな〜と改めて思わされました。
とにかく、趣味に国境はないのよ
ついでに言わせていただくと、
拝啓
ヒューマックスシネマ池袋 様
コンサート映像だったら、もうちょっと音量を上げても良かった気がします。G-Dragonよりオバはんの声の方が大きかったら、そりゃ気まずいに決まってるじゃないですか
コンサートは爆音で
宜しくお願い致します。
草々