この日はちょっと変則的な内容の2時間スペシャルでした。
なんか日テレ自体がスペシャルウィークを組んでいるようですね。
【笑ってコラえて!ローマ支局2/15】前編
<イタリア・日本・ブラジル三大陸no1王道グルメ食いっ放しスペシャル!!>
いつものように関根麻里さんが「コマツバ~ラ支局長!」と呼びかけます。
小松ば~ら支局長「Buonaseraコマツバ~ラで~す。」
所「なんか雲ってるね。」
支局長「ご覧下さいローマは雪です。ローマでは年に1,2回降るか降らないかぐらい珍しいです。
今回の2時間スペシャル、『食』がテーマということでローマ支局は、こんあ取材をしてみました。
それではVTRスタート!」
世界中が熱狂するサッカーのワールドカップ。またworld baseball classicはいわば野球のワールドカップです。
そしてイタリアにもう一つのワールドカップがありました。
それが「ジェラートワールドカップ」です。
文字通りアイスクリームの世界一を決める大会です。
今年1月21日イタリア中部のリゾート地リミニという街に世界13ヶ国の代表が集結しました。
今年で5回目を迎えるこのジェラート ワールドカップは2年に1度イタリアで開催される名誉あるこの大会に、
今回日本が初出場したとのこと。
過去の優勝国は初代フランスでそして2,3回大会イタリアで前回フランスと、
これまではイタリアとフランスの2強の争いだそうだ。
今大会のテーマは「海と大地の恵み」だそうで、
大会が行われる4日間ローマ支局は、
日本代表はもちろんそれぞれ2回の優勝を誇るイタリア代表とフランス代表の3チームを密着取材することに。
何とか日本も頑張ってもらいたい。
そうすると支局長とミケ―ラが「おはようございます。」と、
今回のジェラート祭りを緊急レポートしてくれるようです。
今回出場する日本代表メンバーは、チームリーダーを務めるジェラート職人茂垣綾介(30歳)さん、
チョコレート細工職人の高橋秀樹(35歳)さん、氷彫刻職人の肥田野雄紀(28歳)さん。
このジェラートワールドカップはアイスのその一般的な形であるコーン付きやカップのジェラートだけじゃなく、
チョコレートや氷の彫刻なども含めたアイスの総合芸術を競う大会なのだそうだ。
更に今回から各国パティシュエではなく、シェフがメンバー入りすることになった。
パティシュエではなくシェフが作る「前菜としてのジェラート」、「デザートとしてのジェラード」が
新種目として追加されたようだ。
そして日本代表のメンバーに大抜擢されたのが、イタリアンのシェフ藤田明夫(31歳)さん。
その藤田さんが言います「打倒イタリアです。」
大会初日、この日の種目は氷の彫刻。
日本代表選手は肥田野さん、現在ジェラート職人として東京阿佐ヶ谷のシンチェリータで働く彼は、
2011年全国洋菓子コンテスト(アシエット・デセール・コンテスト)で優勝という輝かしい経歴を持つ人で、
そんな彼が氷彫刻を始めたのはわずか2年前のことで、
幼い頃から料理人兼氷彫刻家だった父をまじかで見て来た影響で、
父と同じ氷彫刻家を目指し、独学でその技術を身に付けたそうだ。
その道の才能があるようで、なんとたった2年で、
2011年1月明治神宮奉納全国氷彫刻展で入選を果たしたそうな。
未来の氷彫刻界を担う若き天才らしい!
いよいよジェラートワールドカップの開幕です。
・・・3,2,1
開始の笛と同時に勢いよく氷を切り始める肥田野さんです。
ライバルイタリア代表は早くも幾何学的な造形を切りだしています。
フランス代表はなにやら足のような曲線を削り出しています。
その頃肥田野さんは電動ドリルで氷に切り込みを入れ、なにやら赤い液体を注入して、
上から氷のブロックを重ねると角を削り球体にし始めました。
完成した肥田野さんの彫刻は中に真っ赤な薔薇をあしらった繊細な作品と、
波に乗った人魚が天空を仰いでいる姿を表現した躍動感ある作品とのこと。
構想期間1年!肥田野さん渾身の作品です。う~ん、お見事!
イタリア代表は下半身がタコ上半身が白鳥という、
今回のテーマである「海と大地の恵み」をストレートに表現した独創的な仕上がりです。
そしてフランス代表は豊かな曲線を生かしたこれまたタコのオブジェを作りました。
それぞれ甲乙つけがたい作品ばかりです。
大会2日目。
この日行われる種目はシェフが作る「前菜としてのジェラート」「デザートとしてのジェラート」。
日本代表シェフは藤田明夫(25歳)さん、日本でイタリアンのシェフとして働いていた彼は、
本場イタリアで修行したいと25歳の時に渡伊して北部の街トレントにあるミュシュラン1っ星の名店
「ロカンダマンゴン」で肉や魚をメインとする料理界の新星なのだ。
彼に聞きます、「ジェラートの経験はあるんですか?」
藤田「ジェラートの経験はないです。僕は料理が主体なのでジェラート…やっぱり難しいですね。考えるの。」
実は大会2週間前、ジェラート経験の乏しい藤田さんは、仕事の合間を縫って繰り返し練習をしていました。
「これから何を作りますか?」
藤田「前菜用のジェラートですね。」
ここで藤田さんが取りだしたのはニンニクでした。
※まず一口サイズに切ったニンニクと牛乳を鍋に入れる。
牛乳が沸騰したら1度捨て、新たに牛乳を入れて再び煮ます。
これを3回ほど繰り返してニンニクの臭みを取り除きます。
そしてミキサーの中にアンチョビと牛乳、そして香りの軟らかくなったニンニクを入れてかくはんする。
そして20分後、ニンニクのペースとが完成。
そこにオリーブオイルを加え良く混ざったところで、今度はホワイトチョコレートを大量に入れて行きます。
それを再びかくはんするとのこと。
藤田「これで完成ですが…。」
「えっ!これが。」
藤田「簡単に言ったらニンニクとホワイトチョコれーとアンチョビのジェラートですね。
調理師が考えるようなジェラートですよね。いったら前菜で使うのもそういう意味で、
今回調理枠があるんだと思います。前例がないんで結構自由と言えば自由だし、
チャレンジいっぱい出来ますよね。」
このジェラートのベースを専用マシーンで冷やしながら、
更にかくはんすると藤田さんオリジナルのジェラートが完成。
次にデザートとしてのジェラート作りに練習に入った藤田さんが手にしたものは、なにやら奇妙な器具でした。
藤田「風船を膨らませる。飴の風船を作ります。」
器具の先端をバーナーで熱し、そこに溶けた飴を着けます。
溶けた飴の中に徐々に空気を送り込んで行きます。
藤田「ガラス細工を作るような、要領的にはそんな感じです。」
出来上がったのはまさに飴の風船でした。
藤田「これを器の代わりにして使いたかったのです。」
しかし、ここで藤田さんは大きな壁にぶつかり苦労することになります。
パキッ!
「割れちゃいましたね。こんなに薄いんですよ。これは失敗です。」
といいながら何度も練習して飴の風船を作り続けます。
「これ本番で何個作るんですか?」
藤田「最低15個。15人前は作らなければいけないので、もし割れたらヤバイんで!」
果たして本番で上手くいくか一抹の不安が――。
そして迎えた本番当日。
この種目の調理時間は45分間です。
各国順番に作業して審査を受けて行きます。
先ずは前菜としてのジェラート。
地元イタリア代表の前菜は、
トマトとバジルのジェラートに海老の揚げ物、リコッタチーズやマカロンなどを添えた芸術的な作品です。
作り上げた作品はすぐさま12人の審査員の元へと運ばれ試食されます。
この審査の基準は芸術性・味・全体のバランスの3項目です。
そしてフランス代表の前菜はマンゴーのジェラートの上に焼いたへーゼルナッツをのせ、
添え物としてホタテが使われていて全体に黒トリュフがかけられている、まさにフランスらしい作品です。
そしていよいよ日本代表の登場です。
ここまで練習を重ねて来た藤田さんが慣れた手つきで調理して、チーム全員で盛りつけて行きます。
ジェラート経験のない藤田さんが作ったのは、1枚の皿にさまざまな種類の野菜や海の幸を敷き詰めた
大会のテーマである「海と大地の恵み」を表現したものです。
そしてジェラートは、ニンニク、アンチョビ、ホワイトチョコレートで作りあげたもの。
実はこのジェラートはソースとしての意味合いもあり、野菜や海の幸に絡めて食べるようになっている。
これはシェフならではの発想です。
だがその食べ方が審査員に気づいて貰えるだろうか!?
藤田さんの顔に不安の色が伺えます。
するとその時、チームリーダーの茂垣さんが審査員達の前に歩み出て、
「このジェラートは前菜の為に作りました。お皿に載っているのは冷たいソースのようなものです。
ジェラートのように食べられますが、野菜ソースや他のソースとしても食べられます。」
機転を利かせた茂垣さんの説明で審査員達は食べ方を理解してくれたようです。
すると大会の審査委員長マウロ・ペトリーニ氏が、なんと完食してました。
通常多くの料理を口にする審査で完食はありえないそうですが、こうなると高評価への期待が膨らみますね。
続いて「デザートとしてのジェラート」です。
地元イタリア代表のジェラートはマンゴーとみかんのジェラートです。
マンゴーとへーゼルナッツ、コーヒーを添えた贅沢な一皿です。
一方フランス代表のジェラートは、マンゴーのジェラート。
器の上に載ったビスケットの上にへーゼルナッツのビスケットを載せ、ココナッツムース、
キャビア風味のレモンソースをかけて食べる作品です。
そして日本代表のデザートは藤田さんが練習で失敗を繰り返していたあの飴風船です。
その飴の風船の中に果物の柿とビネガーを混ぜたムースを注ぎ込みます。
そして上にヘタを載せると柿の形をしたデザートの出来上がりです。
途中までは順調で1個の風船も割れていませんでしたが――、
「割れました!」
「換えましょう。」
すぐさまお皿を交換して作業を続けますが、審査開始を告げる笛が鳴ってしまいました。
それと同時に連鎖反応するかのように次々と風船が割れてしまいます。
「完成しているお皿を全部持って行っていいの?」
「持って行っていい!」
取り敢えず無事に完成したお皿から審査員の元へ運ばれて行きますが、
4皿程足りません。
すぐさま予備の風船を出して来ますが、用意しておいた風船の数が足りないので仕方なく、
割れた風船で作っていきます。
「行きましょう!」
ギリギリ審査員の人数分である12個は出す事は出来ましたが、
審査は味だけではなく芸術性も含まれるので、このミスがどう影響するのか――、
不安を残したまま2日目が終了しました。
大会3日目。
この日行われるのはジェラートワールドカップのメイン種目であるジェラート部門です。
出場する日本代表はチームリーダーのジェラート職人茂垣さんです。
茂垣さんは大会9日前に、ひとりローマのカンポ・ディ・フィオーリ広場にある八百屋さんを訪ねていました。
茂垣「Come no!」
八百屋「oh!みんな誰が来たか見てみろよ!生きていたか!」
実はこの八百屋さん茂垣さんの顔馴染なんだそうだ。
もともとコックとして働いていた茂垣さんが修行の為イタリアに渡ったのですが、
そこで本場のイタリアンジェラートに魅了されイタリアでジェラート職人に転向してから、
この八百屋さんとはそれ以来の付き合いだという。
茂垣「ちょっと洋梨見せて!」
八百屋「ほら、これだよ。」
茂垣「grazie本当に色々と!!」
トロヒィー掲げた真似をする八百屋さんが「大会終わったら…。」
茂垣「戻ってくるよ!」
八百屋「約束だよ!」
こうして迎えた本番当日――。
続く■□