家がお寺なので、参拝客に道案内をすることが良くありますが
喘息になってからは
「まっすぐ進んで〇〇を右に曲がってください」
といった短いセンテンスさえ言い切れなくなり
途中で息継ぎすることがありました。
ご本尊様の法要の時には
お経を40分くらいあげるのですが、
いつも私が頭 ( とう ) を務めます。
頭というのはお経の出だしを一人で唱える役目で、
参加者の方が声を出しやすいように冒頭部分以外も
かなり大きな声でお経をあげ続けるようにしています。
こんな状態で、どこまで声が出るのだろうかと不安になりました。
薬をきちんと服用するのは当然として、
何か事前に出来ることはないかと考えていたところ、
TVで60代になってから富士登山を始めた男性が、
「前日に2リットル水を飲んでおくと、高山病にならない」
と言っていたのを思い出しました。
中国のチベット自治区やインド領ラダックなど
ヒマラヤの海抜3000メートルを超える高地に3回だけ旅行したことがあり
10日ほどの滞在中、高山病を毎回体験していたので
これはいいかもしれないと水2リットルを一日かけて飲んでみました。
結果は、以前なら一息で唱えきれた長い文章は
2~3度息継ぎしないといけませんでしたが
無事40分間務めることができました✨
ですが、胃腸を壊してしまい回復にかなり日にちがかかったので
胃腸が弱い私には不向き。
次の法要の時はこの方法は止めることにしました。
お経に関してはもう20年になるので
独特な呼吸法が身についているのかもしれません。
お経を小さな声で唱えても、大きな声で唱えても
息苦しさにあまり差がないことに気づきました。
控室に携帯用の酸素ボンベを置いておき
何かあったらすぐ吸いに行こうと保険をかけて法要に臨みました。
途中で息が荒くなりゼーゼー呼吸しながらではありましたが、
短くセンテンスを切ってこまめに息継ぎをして
何とか40分乗り切れました。
退出後すぐにゼーハー言いながら酸素吸入しましたけどね💦
このことがあって以来、
しんどいからって言っていたら、何もできなくなるので
とりあえず何でもやってみることにしました。
成功もあれば失敗もありますが、
その経験値を喘息のコントロールに生かせたらなと思います。