夏木 マリ(なつき マリ/出生名および旧芸名:中島淳子/1952年5月2日~)は、日本の俳優、歌手。

 

 

 

1952年5月2日、中島淳子が、東京都豊島区池袋の「びっくりガード」に近い、ぬかりや病院で生まれる。

 

小学校3年から埼玉県大宮市で育ち、県内の小学校、大宮市立三橋中学校を卒業。

 

豊島岡女子学園高校(現:豊島岡女子学園中学校・高等学校)に進学、後に卒業。

高校在学時から坂本博士主宰のサカモト・ミュージック・スクールへ通い、女声合唱団「サカモトプリティーズ」で活動する。

また、ザ・テンプターズやザ・タックスマンを追っかけたことがある。


1971年8月1日、19歳の時、本名の「中島淳子」名義でシングル“小さな恋”(作詞:白鳥朝詠/作・編曲:河村利夫)をキングレコードから発売。ジャニス・ジョプリンのような曲を希望するも叶わずに、清純派アイドルとしてデビューした。

 

 

1972年2月25日、2ndシングル“月光のエロス”(作詞:ヒロコ・ムトー/作曲:三月はじめ/編曲:テディ池谷)を発売。

だが、人気は高まらず、各地のキャバレーを日々巡る。


1973年6月15日、21歳の時に、「夏木マリ」名義で“絹の靴下”(作詞:阿久悠/作・編曲:川口真)を発売してキングレコードから再デビューする。6月のデビューに掛けた「夏に決めよう」から着想した芸名「夏木マリ」には不満だったが、妖艶な振り付けやフィンガー・アクションが盛り込まれていたことも話題になり、オリコン15位と大ヒットした。テレビの歌番組に続けて出演するなど多忙な日々を過ごすが、低色素性貧血を発症して3か月間入院する。

 

11月10日、2ndシングル“裸足の女王”(作詞:阿久悠/作・編曲:川口真)を発売。

 

退院後は仕事が激減して再びキャバレーを巡る。

同年、LP(アルバム)『絹の靴下〜マグネット・アルバム』をキングレコードから発売。1994年にCDで再発。

 

 

1974年3月10日、3rdシングル“お手やわらかに”(作詞:阿久悠/作・編曲:川口真)を発売。

4月25日、4thシングル“裸の青春”(作詞:田波靖男/作・編曲:川口真)を発売。東京12チャンネル(現:テレビ東京)系ドラマ『高校教師』OPテーマ。

 

6月25日、5thシングル“夏のせいかしら”(作詞:安井かずみ/作・編曲:馬飼野康二)を発売。

 

11月10日、6thシングル“それからどうするの”(作詞:阿久悠/作・編曲:川口真)を発売。

同年、アルバム『夏木マリIV』、『夏木マリ・ビッグ・ヒットを歌う』を発売。いずれも1996年にCDで再発。

1974年当時のボディーサイズはB90cm、W60cm、H90cmである。

 

 

1975年2月10日、7thシングル“誤解はといて”(作詞:阿久悠/作・編曲:川口真)を発売。

5月25日、8thシングル“愛情の瞬間”(作詞:なかにし礼/作・編曲:川口真)を発売。

 

 

1976年1月5日、9thシングル“裏切り”(作詞:橋本淳/作・編曲:萩田光雄)を発売。

6月21日、10thシングル“夏の夜明けは悲しいの”(作詞:橋本淳/作曲:村井邦彦/編曲:Jim Rock)を発売。

 

 

1977年1月21日、11thシングル“悲しみ上手”(作詞:阿木燿子/作・編曲:川口真)を発売。

8月21日、12thシングル“これしかないのです”(作詞・曲:杉本真人/編曲:若草恵)を発売。

同年、アルバム『悲しみ上手』をキングレコードから発売。2006年に紙ジャケCDでヴィヴィドサウンドから再販。

 

 

1978年4月21日、13thシングル“チャイナタウン”(作詞:三浦徳子/作曲:丹羽応樹/編k曲:若草恵)を発売。

6月21日、14thシングル“マンゴの木の下で”(作詞・曲:浜口庫之助/編曲:浜口茂外也・萩田光雄)を発売。

 

 

1979年、CBS・ソニーに移籍。

3月21日、15thシングル“さよならの鐘”(作詞・曲:中島みゆき/編曲:船山基紀)を発売。

 

10月21日、16thシングル“ウィング”(作詞:伊達歩/作曲:都倉俊一/編曲:萩田光雄)を発売。TBS系テレビドラマ『Gメン'75』EDテーマ。

 


1981年、ヌードダンサーらが踊るレビューショー小屋で仕事中、演劇を生業とする観客から舞台出演に誘われ、舞台の仕事を始める。

10月、17thシングル“誘惑されて”(作詞:東海林良/作曲:小杉保夫/編曲:若草恵)をポリドールから発売。味覚糖「ピアピア」CMソング。

 

 

1982年、アルバム『Mirror Ball』を発売。

11月、18thシングル“ふ・つ・う・の女”(作詞:三浦徳子/作・編曲:若草恵)を発売。味覚糖「ピアピア」CMソング。

 

 

1985年6月21日、19thシングル“ZIGZAG仁義”(作詞:阿久悠/作曲:大野克夫/編曲:川村栄二)を「マリ」名義でビクターから発売。

 

同年、アルバム『憧れのろくでなし』をマリ名義でビクターから発売。

 

 

1986年6月21日、20thシングル“愛人マンボ”(作詞:ねじめ正一/作曲:服部克久/編曲:若草恵)をビクターから発売。

同年、アルバム『婦人倶楽部』をビクターから発売。

 

 

1989年、映画『男はつらいよ ぼくの伯父さん』に「及川礼子」役で出演。以降、同(原礼子)役でシリーズに計6本出演。

 

 

1990年に単身ニューヨークへ赴き、自分も何かを発信したい想いを抱く。

 

 

1993年に企画、構成、演出、出演の全てを手がける舞台表現「印象派」を発表。これ以降、2006年のvol.8まで9作品で80ステージ以上公演し、国内の他、ドイツ、フランス、イギリス、ポーランドで高評価を得た。


1995年、小西康陽からアプローチを受け、ミニアルバム『九月のマリ-』を発表。

 

8月25日、21stシングル“港のマリー”(作詞・作曲・編曲:小西康陽)を徳間ジャパンから発売。

 

 

1996年4月1日~10月5日、NHK連続テレビ小説の第54作目『ひまわり』に、主人公の実母「南田あづさ」役で出演。

同年、アルバム『ゴリラ』を発売。

 

 

1998年、アルバム『13のシャンソン』を発売。

4月21日、22ndシングル“いいじゃないの幸せならば”(作sh:岩谷時子/作曲:いずみたく/編曲:小西康陽)を日本コロムビアから発売。映画『代官山物語』挿入歌。

 

 

2001年公開の長編アニメーション映画『千と千尋の神隠し』に「湯婆婆」・「銭婆」役で声の出演。

 

 

2002年、アルバム『パロール』をレディメイド・インターナショナルから発売。

 

 

2005年3月9日、アルバム『戦争は終わった』をレディメイド・インターナショナルから発売。

同年、アルバム『決定版 夏木マリ』をキングレコードから発売。

10月15日~12月17日、日本テレビ系ドラマ『野ブタ。をプロデュース』に「佐田杳子」役で出演。


2006年、ブルースバンド「GIBIER du MARIE」(ジビエ・ドゥ・マリー)を結成し、アルバムのプロモーションビデオの監督を務める。ラインナップは、夏木マリ(Vo)、斎藤ノヴ(Perc)、久米大作(Key)、樋口晶之(Ds)、ichiro(G)、高橋"Jr."知治(B,Herp)。

3月、GIBIER du MARIEのヴォーカルとしてavexよりデビュー。


2007年5月16日、23rdシングル“リンダリンダ”(作詞・曲:甲本ヒロト/編曲:GIBIER du MARI)をavexから発売。

 

7月18日、アルバム『ジビエ・ド・マリ 2』を発売。

 

同年、バンドのパーカッショニストでる斎藤ノヴと交際中であることを発表、「フランス婚」と表現し、籍にこだわらないと語る。


2008年、自ら主宰するパフォーマンス集団「Mari Natsuki Terroir」(マリ・ナツキ・テロワール/略称:MNT)を立ち上げ、東京都現代美術館の『イン・トランジット』公演を実施。

同年、アルバム『THE HIT PARADE』をポニーキャニオンから発売。

 

 

2009年、従来は1人ですべてを手掛けてきた「印象派」を集団の創作へ進化させた「印象派NÉO」を発表。Vol.1『わたしたちの赤ずきん』を上演する。

12月5日、ベスト・アルバム『夏木マリ ベスト・ヒット』を発売。

 


2010年に支援活動「One of Love」プロジェクトを開始して、バラと音楽の収益を途上国の働く女性と子どもたちに支援している。毎年6月21日の「世界音楽の日」に開催されるギグは、様々なアーティストらが参加している。


2011年5月26日、同月に斎藤と入籍していたことを発表する。

 

 

2012年10月31日、24thシングル“ALLIANCE”(作詞:バスケス/作曲:オータケハヤト/編曲:オータケハヤト・斉藤ノブ)をワーナー ミュージックから発売。

 

 

2013年2月6日、アルバム『夏木マリ 印象派コレクション』を発売。

 

 

2014年からは毎年秋に京都の世界文化遺産である清水寺にて、パフォーマンス『PLAY×PRAY』を文化奉納。


2015年、キャリア44年目の62歳で、自身初めての全国ライヴハウス・ツアー「夏木マリ MAGICAL MEETING TOUR Live & Talk 2015」を敢行する。


2016年、華原朋美、土屋アンナ、シシド・カフカ、LiLiCoと女性コーラスユニット「and ROSEs」(アンド・ローゼス)を結成する。

同年、ミニ・アルバム『朝はりんごを食べなさい』を発売。

 

 

 

 

2017年春には「印象派」の新作「印象派NÉO vol.3 不思議の国の白雪姫」を、東京・京都・パリ(ルーヴル美術館)にて公演、成功を収めた。


2018年、レザーブランド「バリー」のキュレーターに就任。「夏木」という漢字と好物のリンゴをイメージしたオリジナル・ロゴが作られたことや、自身がプロデュースするイベントを夏と冬に2回分けて行うことが発表された。

 

 

2019年8月より、コーセー「INFINITY」CMに出演。 

 

 

2020年11月25日、1998年のアルバム『13のシャンソン』を再販。

 

 

 

2021年5月17日~10月29日、NHK「連続テレビ小説」第104作シリーズの作品であり、放送60周年記念作品でもある『おかえりモネ』に、主人公の下宿先の大家『新田サヤカ』役で出演。

 

 

2022年、舞台『千と千尋の神隠し』にて「湯婆婆」・「銭婆」役を、朴璐美とのWキャストにより出演。

 

 

2023年4月より、Uber「Uber Eats」CMに出演。「ウーバー・イーツで、イイんじゃない?」の決め台詞で話題になる。

4月19日、50周年記念リリースとして、“東京ブギウギ -JUNK BOOGIE-”をA面に収録した7インチ・シングルEP『TOKYO JUNK BOOGIE』をコロムビアBETTER DAYS レーベルから発売。

 

 

2024年、舞台『千と千尋の神隠しSpirited Away』にて「湯婆婆」・「銭婆」役を、朴璐美・羽野晶紀・春風ひとみとの4人キャストにより出演。

 

 

 

 

 

 

 

 

(参照)

Wikipedia「夏木マリ」

 

 

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