城之内 早苗(じょうのうち さなえ/本名:木村 早苗[きむら さなえ]/出生名:城之内 早苗/1968年5月17日~)は、日本の演歌歌手。

 

 

 

1968年5月17日、城之内 早苗が生まれる。茨城県鹿島郡神栖町(現:神栖市)出身。読売ジャイアンツで活躍した城之内邦雄(1940年2月3日-)は大叔父(祖父の弟)にあたる。 また、俳優の地井武男(1942年5月5日-2012年6月29日)とは親戚になる。

 

幼少の頃より、民謡と三味線を習う。

 

中学2年生の時、東京12チャンネル(現:テレビ東京)とCBS・ソニー主催の「全日本演歌選手権」に応募したことをきっかけにスカウトされる。

 

1984年、出身地の神栖町(当時)を歌った“神栖町民音頭”(作詞:村田さち子/作・編曲:寺内タケシ)をレコーディングしたが、音源は市販されていない。

その後は特に何も音沙汰が無い時期が続いた。

 

 

1985年5月、スタッフの勧めでフジテレビ『夕やけニャンニャン』のオーディションコーナー「ザ・スカウト アイドルを探せ!」に出場。同コーナーは番組出演グループ「おニャン子クラブ」の追加メンバーを高校生の中から選ぶというもの。このためオーディションの際は、高校生ではなかった河合その子と演歌の城之内とで、「私たちは絶対に受からないよね。もう会えないかもね」と話し、記念に一緒に東京タワーに上って別れたが、城之内は105点を獲得して見事合格を果たし、おニャン子クラブの会員番号17番となる。城之内の愛称は「お城」(おじょう)。なお、同12番で合格した河合とはその後、CBS・ソニーの寮で再会して互いにビックリしたという。

7月5日、1stシングル“セーラー服を脱がさないで”をCANYONから発売しておニャン子クラブの一員としてレコード・デビュー、オリコン5位、24.7万枚をセールス。

 

9月21日、1stアルバム『KICK OFF』を発売、リード曲“いじわるねDarlin'”(作曲:松尾清憲/編曲:山川恵津子)にて、中島美春・名越美香・永田ルリ子・樹原亜紀・富川春美・高井麻巳子・立見里歌とともに城之内もヴォーカルを担当。LPオリコン2位、27.8万枚。
10月21日、2ndシングル“およしになってねTEACHER”を発売、オリコン2位、18.0万枚を売りげた。

 

 

1986年2月21日、3rdシングル“じゃあね”を発売、オリコン初の1位。28.1万枚。

3月10日、2ndアルバム『夢カタログ』を発売、収録曲“恋愛御見舞申し上げます” (作・編曲:佐藤準)にて、永田ルリ子・富川春美とともに城之内もヴォーカルを担当。LP1位、28.4万枚。
4月21日、4thシングル“おっとCHIKAN!”を発売。福永恵規、内海和子、永田ルリ子、横田睦美とともに初めてメイン・ヴォーカルを務めた。オリコン1位。20.6万枚。

 

6月11日、おニャン子在籍中から演歌歌手志向が強かった城之内は、1stソロ・シングル“あじさい橋”(作詞:秋元康/作・編曲:見岳章)でソロ・デビュー、メンバー唯一の演歌界進出となった。同曲はオリコンチャートにおいて、演歌として初の初登場1位の記録を作った。

 

7月10日、3rdアルバム『PANIC THE WORLD』を発売、収録曲“明るい放課後の過ごし方”(作曲:高橋研/編曲:代官山ブラザーズ)にて樹原亜紀・白石麻子とともにヴォーカルを担当。LP3位、19.2万枚。

7月21日、5thシングル“お先に失礼”を発売、オリコン1位、16.0万枚。
 

 

11月1日、6thシングル“恋はくえすちょん”を発売、オリコン1位、12.3万枚。

11月21日、2ndソロ・シングル“流氷の手紙”(作詞:秋元康/作曲:後藤次利/編曲:若草恵)を発売、デビューシングルの“あじさい橋”に続き2作連続初登場TOP10入りした。これは、女性演歌初の快挙であった(後に水森かおりに抜かれ、現在は藤あや子と並び歴代2位)。オリコン10位。

 

 

1987年1月1日、1stソロ・アルバム『冬芝居』を発売。

1月21日、7thシングル“NO MORE 恋愛ごっこ”を発売、オリコン1位、11.8万枚。

 

2月21日、4thアルバム『SIDE LINE』を発売、収録曲“あんまりじゃない? -恋なし子-”(作・編曲:後藤次利)にて樹原亜紀・立見里歌とともにヴォーカルを担当。LP1位、13.1万枚。
5月21日、8thシングル“かたつむりサンバ”を発売、オリコン1位、7.2万枚。
 

 

8月5日、5thアルバム『Circle』をKiRiGiRiSu (PONY CANYON)から発売、収録曲“寒い8月”(作詞:谷穂ちろる/作・編曲:見岳章)で城之内は単独で歌唱、“雨のあやとり”(作曲:松尾清憲/編曲:新川博)では横田睦美・生稲晃子・我妻佳代とともにヴォーカルを担当、“白いコスモスの頃”(作曲:高橋研/編曲:佐藤準)では富川春美・工藤静香とともにヴォーカルを担当した。LP2位、10.1万枚。

8月21日、9thシングル“ウェディングドレス”を発売、オリコン2位、9.0万枚。

8月31日、『夕やけニャンニャン』最終回が放送、番組は終了した。

9月20日、代々木第一体育館でのコンサートを以っておニャン子クラブは解散した。

同年、『ものまね王座決定戦』第19回オールスターに出演、以降番組に欠かせない存在となり、2000年の第25回爆笑!スターまで出演した。

12月2日、2ndソロ・アルバム『石畳の街〜十九番目の冬〜』を発売。

 

 

1988年7月21日、3rdソロ・アルバム『夏岬』を発売。

 

 

1990年1月21日、6thソロ・シングル“雪ふりやまず”(作詞:たきのえいじ/作曲:四方章人/編曲:前田俊明)を発売。これがCBS・ソニーからの最後のシングル・リリースとなった。



1992年4月、文化放送の深夜ラジオ番組『走れ!歌謡曲』木曜日(水曜深夜)のパーソナリティを担当、1996年3月まで務める。

5月25日、ポリスターに移籍、第一弾として7thソロ・シングル“くちびる”(作詞:きたのえいじ/作曲:杉本真人/編曲:若草恵)を発売。

 

 

1993年8月25日、8thソロ・シングル“酔わせてよ今夜だけ”(作詞・曲:森高千里/編曲:斉藤英夫)を発売。原曲は1992年3月25日に森高千里が発表したアルバム『ROCK ALIVE』収録曲で、森高にとって本格的に作曲を始めた楽曲。有線放送では翌年に渡り約2年間のロングリクエストでスマッシュヒットを記録。デビュー以来初の第27回日本有線大賞有線音楽優秀賞を受賞。B面も森高の楽曲“渡良瀬橋”(作詞:森高千里/作・編曲:斉藤英夫)を収録。オリコン87位。

 

 


1994年に放送されたナショナル劇場『江戸を斬る(第8部)』に、「ゆき」役で出演、俳優デビューを果たす。


1995年4月26日、Y.J.サウンズに移籍し、大地弾として9thソロ・シングル“幸せになります”(作詞:森高千里/作・編曲:斉藤英夫)を発売。

7月より地方局向けラジオ番組『城之内早苗のハートフル・ダイアリー』を担当中。
 


1999年2月1日、zetimaに移籍し、第一弾として12thソロ・シングル“恋桜”(作詞:荒木とよひさ/作曲:弦哲也/編曲:南郷達也)を発売。

 

同年、『ものまね王座決定戦』第31回オールスターで優勝。

 

 

2001年7月18日、14thソロ・シングル“うずまき音頭”(作詞:荒木とよひさ/作曲:大田黒裕司/編曲:高橋諭一)を発売、アース製薬「アース渦巻香」CMソングとなり、CMには本人も出演。

 

 

2002年11月20日、16thソロ・シングル“大連の街から”(作詞・曲:中山大三郎/編曲:竜崎孝路)を発売。1989年8月に発売された尾形大作のシングル楽曲のカヴァー。B面収録曲“吟遊百景”(作詞:松本礼児/作曲:岡千秋/編曲:前田俊明)は、松本市市制95周年記念曲。同時発売で、ベスト・アルバム『GOLDEN☆BEST 城之内早苗 アーリー・ヒッツ』をリリース。

 

同日、初期メンバーのうち賛同者のみの14名によっておニャン子クラブが一時的に再結成し、シングル“ショーミキゲン”をリリース、城之内はメインヴォーカル7名のうちの一人として参加した。オリコン48位。

 


2004年11月26日、Rice Musicに移籍し、第一弾として17thソロ・シングル“霧のかもめ唄”(作詞:吉岡治/作曲:五木ひろし/編曲:川村栄二)を発売。

 

12月、36歳の時、『夕やけニャンニャン』のディレクターで、『ものまね王座決定戦』のプロデューサーでもあった16歳年上の木村忠寛(現:フジテレビライツ開発局企画部長)と結婚。


2008年2月13日、レコード会社をユニバーサルシグマに移籍し、19thソロ・シングル“この街で”(作詞:新井満/作曲:新井満・三宮麻由子/編曲:瀬尾一三)を発売。表題曲はテレビ東京『いい旅・夢気分』EDテーマ。



2010年9月22日、レコード会社をテイチクエンタテインメントに移籍し、移籍第一弾として20thソロ・シングル“泣き砂 海風”(作詞:喜多條忠/作曲:田尾将実/編曲:若草恵)を発売。USENリクエストチャートで歌謡曲・演歌部門、さらには総合部門でも1位を獲得した。

 

 

2011年7月20日、21stソロ・シングル“西馬音内 盆唄”(作詞:喜多條忠/作曲:田尾将実/編曲:南郷達也)を発売。秋田県西馬音内の盆踊を題材にした曲であり、日本三大盆踊りとして国指定重要無形民俗文化財にも指定されている。オリコン66位。

 

 

2016年11月18日、第58回日本レコード大賞日本作曲家協会奨励賞を受賞することが発表された。


2018年9月26日、レコード会社を徳間ジャパンコミュニケーションズに移籍、29thソロ・シングル“よりそい蛍”(作詞:かず翼/作曲:徳久広司)を発売。

 


2019年6月5日、30thソロ・シングル“恋待ち夜雨”(作詞:石原信一/作曲:聖川湧)を発売。

 

10月23日、新録オリジナル・アルバムとして1987年発売の『石畳の街』以来、実に32年ぶりとなるニュー・アルバム『早苗歌』をリリース。

 


2021年8月31日、全国の通信カラオケDAMにて、カラオケ演奏の曲間に配信している演歌・歌謡に特化した情報コンテンツ「DAM CHANNEL演歌」の5代目MCに就任。

10月6日、ベスト・アルバム『全曲集〜恋衣〜』を発売。

 

 

2022年1月26日、32ndソロ・シングル“しあわせワルツ”(作詞:たかたかし/作曲:三木たかし/編曲:若草恵)を発売。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(参照)

Wikipedia「城之内早苗」「おニャン子クラブ」

 

 

 

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