日高 央(ひだか とおる/旧芸名:ヒダカ トオル/本名:同じ/1968年6月5日~)は、日本のミュージシャン。

 

 

 

1968年6月5日、日高央が生まれる。千葉県船橋市出身。明海大学卒業。

 

 

1980年代後半、学生時代の仲間とともにギターポップ・バンド「PESELA-QUESELA-IN」(ペセラ・ケセラ・イン)を結成し、音楽活動を開始。千葉と都内でのライヴを中心に活動する。

 

 

1992年、インディーズ・レーベルUNDER FLOWER RECORDSのコンピレーションCD等に音源が収録される。

 

 

1993年、コンピレーションアルバム『See-see-you, Tomorrow !!』に“Don't You Get Cruel. The Shining”収録。

 

 

1997年、メンバーの就職などでPESELA-QUESELA-INの活動が自然消滅的に終了。
同年、日高はインディーズ・レーベル「LD&K」でサラリーマンとして働きながら、元PESELA-QUESELA-INのiwaharaこと岩原幸夫(現NEIGS・元GALLOW・元BROKENSPACE・元グループ魂/Vo,B,Ds,Prog)とともに、hidaka(Vo,G)として、2人組ユニット「BEAT CRUSADERS」(ビート・クルセイダーズ/略称:ビークル)を結成、デモテープを制作・販売を始める。この頃から「hidaka」「iwahara」のように自身の名をアルファベット表記し、下北沢CLUB Queを中心にライヴ活動を開始。

当初はギターとドラムの二人で演奏するという実験的なユニットであったが、後にiwaharaが脱退し、幾度かのメンバーチェンジと度重なるセッションを経て、次第にバンド形態へと発展、最終的なラインナップは、hidaka(Vo, G)、元PESELA-QUESELA-INのthai(Key,G,Cho)、元メンバーたちの紹介などでumu(B, Cho)、araki(Ds,Cho)の4人編成に落ち着く。

 

 

1998年1月20日、PESELA-QUESELA-INの音源『Anthology』がリリース。



1999年6月、シングル『NEVER POP ENOUGH E.P.』でLASTRUMよりインディーズ・デビュー。

 

身分がバレないよう全員が紙製のお面をすることで話題を集める。現在では当たり前となった「顔を隠すアーティスト」の先駆者的存在となる。お面を付け始めた由来としては諸説あり、その一つに、ヒダカが結成当時LD&Kのサラリーマンだったことから、顔が分からない様にする為に付けたというものがある。他の説として「インディーズ時代に配っていた顔写真のフライヤーで顔を隠して写真を撮ってみたら、初期のYMOやDEVOみたいで匿名性があり面白かったから、メンバーの分も作って配った」とも語っている。単に顔や見た目で好き嫌いを判断される(いわゆるルッキズム)のが嫌だからという説も当時いくつかのインタビューで見受けられた。
7月、1stアルバム「HOWLING SYMPHONY OF…』をリリース。
10月、Various Artists(以下V.A.)カヴァー集『特撮狂』に“秘密戦隊ゴレンジャー”で参加。
11月、V.A.カヴァー『CLASS OF THE 80’S GREEN』に“99 LUFTBALLONS”で、 『CLASS OF THE 80’S ORANGE』に“KIDS IN AMERICA”で参加。


2000年1月20日、シングル“FIRESTARTER”をリリース。

 

3月、2ndアルバム『ALL YOU CAN EAT』をリリース。
7月20日、カヴァー・マキシシングル“HANDSOME ACADEMY”をリリース。
9月、REGISTRATORSとのスプリットシングル「POWERED BY PUNK vol.1」、MV「EYEBALL EXERCISES」をリリース。

 

 

2001年3月、CAPTAIN HEDGE HOGとのスプリットアルバム『WXY』をリリース。
5月、3rdアルバム『FORESIGHTS』をリリース。“BE MY WIFE”収録。

 

ALLトリビュートアルバム『It’s gonna beALLright』に“Long Distance”で参加。
6月、アメリカ合衆国内8ヶ所を廻る『U.S.A. west coast tour』を開催。
 

 

2002年1月25日、PESELA-QUESELA-INの音源『REMASTERPIECES』がLASTRUMからリリース。anthology収録楽曲からリマスターされた他、このためにバンドが日高、岩原、田井の3人で再結成し、3曲新録された。

4月、V.A.『THE BLUE HEARTS tribute』に“青空”で参加(feat.磯部正文(ex.HUSKING BEE、CORNER)& FRIENDS)。

 

同月、オーストラリア国内6ヶ所を廻る『Australia Tour』を開催。
9月、RUDE BONESとのスプリットシングル“DIGGIN' IN THE STREET”を発売。

 

10月、4thアルバム『SEXCITE!』をリリース。


2003年4月、日比谷野外大音楽堂で「BEAT CRUSADERS NIGHT SPECIAL」開催。
5月、V.A. (写真集+CD) 『SUSIE SHOOTS』に“SAD SONG”で参加。

 

6月、SK@YMATESとのスプリットミニアルバム『OZZY!!』をリリース。
8月、ベストアルバム『BEST CRUSADERS』をリリース。オリコン19位。
12月、クボタマサヒコ主宰のインディー・レーベル「CAPTAIN HAUS RECORDINGS」に移籍。

12月1日、4thシングル“GIRL FRIDAY”をリリース。オリコン18位。

 

この頃、ヒダカトオル(Vo, G)、クボタマサヒコ(B, Cho)、カトウタロウ(G, Cho)、マシータ(Ds, Cho)、ケイタイモ(Key. Cho)の5人編成になり、シングル“GIRL FRIDAY”をリリース。(TOWER RECORDS限定販売)

 


2004年2月、LASTRUM時代のMV集『1999~2003 LASTRUM YEARS』をDVDでリリース。
4月21日、5thシングル“SENSATION”をリリース。

 

6月、メジャー・レーベルDefSTAR RECORDSと契約。

同年、メジャー移籍を機に、ステージ・ネームをカタカナ表記「ヒダカトオル」に変更。また、バンドもタイアップが増え、特に人気アニメの主題歌を担当したことにより知名度が向上した。
7月22日、ミニ・アルバム『A PopCALYPSE NOW~地獄のPOP示録~』でメジャー・デビュー。オリコン37位、
8月、上野公園水上音楽堂にて、自主企画フェス『SPIRIT SOUL FLAVOR Vol.3~BOYZ OF SUMMER~』を開催。ASPARAGUSの『KAPPA TOUR』に同行し、全国17ヶ所をサポート。
10月、ヒダカがパーソナリティを務める大阪FM802『MUSIC FREAKS』のオンエアがスタート。
10月20日、メジャー1枚目シングル“HIT IN THE USA”をリリース。テレビ東京系アニメ『BECK』のOPテーマ曲となると同時に、ヒダカが音楽総合プロデューサーに抜擢される。オリコン18位。

 

この頃よりヒダカは、バンド活動と並行して他のアーティストへの楽曲提供やプロデュース業、テレビやラジオ番組のMCやパーソナリティーなど、数々のメディアやロックフェスなどへ活躍の場を広げる。



2005年3月9日、『animation BECK original soundtrack "KEITH"』と、『animation BECK soundtrack "BECK"』を2枚同時リリース。
4月、SPACE SHOWER TV『STUDIO GROWN』にて、ヒダカが毎週木曜のパーソナリティーをYOUR SONG IS GOODのサイトウジュン(JxJx)とともに務める。
4月13日、シングル“FEEL”をリリース、テレビ朝日系『アドレな!ガレッジ』EDテーマ。オリコン12位。

 

5月11日、メジャー1stフル・アルバム『P.O.A.~POP ON ARRIVAL~』をリリース。オリコン3位。

 

6月1日、アルバム『P.O.A. ~POP ON ARRIVAL~』よりリカットDVDシングル、完全生産限定7インチアナログ盤“LOVEPOTION #9”を同時リリース。

 

8月、ROCK IN JAPAN FES.2005、SUMMER SONIC ’05等に出演。
9月、リクエスト・カヴァー・アルバム『MUSICRUSADERS』発売、オリコン6位。同時にヒダカが選曲した『COMPI CRUSADERS '68~'77 vol.37』もリリース。
同年、MV集DVD『PHANTOMS OF THE PopERA~ポペラ座の怪人たち~」、完全限定生産限定7インチアナログ盤“I CAN SEE CLEARLY NOW”をリリース。

 

 

2006年4月5日、シングル“DAY AFTER DAY/SOLITAIRE”を発売。オリコン6位。

 

 

5月、YOUR SONG IS GOODとのスプリットアルバム『BOOOOTSY』をリリース。
8月、SETSTOCK’06、ROCK IN JAPAN FES.2006等に出演。
9月6日、シングル“TONIGHT TONIGHT TONIGHT”をリリース、アニメ『BLEACH』OPテーマ。オリコン7位。

 

10月、TROPICAL GORILLAとのスプリットアルバム『CELL No.9』をリリース。収録曲“FREEDOM”が世界最大級のスノーボード国際大会『X-TRAIL JAM in TOKYO DOME』の公式イメージソングに起用される。

 


2007年1月、ASPARAGUSとのスプリットアルバム『NIGHT ON THE PLANET』をリリース。

1月17日、木村カエラのシングル“Snowdome”表題曲の作曲・共編曲を担当。

 

4月18日、シングル“GHOST”をリリース。オリコン12位。

 

5月、オリジナル2ndアルバム『EPopMAKING ~Popとの遭遇~』をリリース。オリコン2位。

 

8月、RISING SUN ROCK FESTIVAL 2007 in EZO等に出演。
9月、第4回『BOYZ OF SUMMER‘07』を兵庫県・淡路島 淡路夢舞台野外劇場にて開催。


2008年1月16日、アニメ『獣神演武』主題歌“WINTERLONG”を発売。オリコン7位。

 

3月、AC/DCトリビュートカヴァーアルバム『THUNDER TRACKS』をリリース。
5月、BEAT CRUSADERS史上初のアルバム先行配信シングル“TIME FLIES, EVERYTHING GOES”を配信。

 

6月4日、3rdアルバム『popdod』を完全生産限定盤(アニヴァーサリーパッケージ)、初回生産限定盤、通常盤の3形態でリリース。

 


2009年2月、メジャー・デビュー後初のベスト盤『VERY BEST CRUSADERS』をリリース。オリコン3位。

 

同月、THE BEATLESカヴァー・バンド企画【ビートル・クルセイダースがやって来るヤァ! ヤァ! ヤァ!】開催(~11月)。
4月、ヒダカがMusiv On! Tvにてレギュラー番組『M-UMA』スタート
6月、ヒダカ本厄年記念!DVD『Oh My ZEPP/PRETTY IN PINK FLAMINGO』をリリース。
6月24日、メロン記念日とのコラボレーション・シングル“DON'T SAY GOOD-BYE”を発売。


7月、高橋瞳×BEAT CRUSADERSの楽曲“ウォーアイニー”が、アニメ『銀魂』EDテーマに抜擢される。

9月9日、『Oh my ZEPP/PRETTY IN PINK FLAMINGO』ブルーレイディスク盤およびサウンドトラック『PRETTY IN PINK FLAMINGO サウンドトラック』発売。

9月9日、高橋瞳×BEAT CRUSADERSのシングル“ウォーアイニー”発売。 

 

9月32日、シングル“LET IT GO”発売。

 

10月、LET IT GO レコ発ツアー「サイボーグ2009」を全国11箇所で開催


2010年6月6日6時6分、突然の「散開」を発表。敬愛するYMOが解散を散開と表現していたことから引用。
8月4日、シングルとしてはラストとなるだろうDVDシングル“Situation”リリース。

 

この頃、多くのフェスに出演。
9月、OTODAMA'10~音泉魂~をもって散開。

10月6日、コンピレーション・アルバム『REST CRUSADERS』をリリース。オリコン4位。

 

10月18日、「ヒダカトオル」としてのソロ活動を開始し、サングラスを着用してメディアに登場するようになる。

11月10日に発売されたニューロティカのトリビュート・アルバム『ピエロとスイカと88ライダー』のために、ヒダカトオル、カジヒデキ、堂島孝平、アヒト・イナザワの4名から成る「TV MURDERS」を、アルバム限定スペシャル・バンドとして結成。

 

11月15日、プロデュースをした経緯から「MONOBRIGHT」に正式メンバーとして電撃加入。これを「結婚」と表現して、アルバム2枚を共同プロデュース。

 

 

2011年、ツイッターでの呼びかけをきっかけに、Fed MUSICとともに「ヒダカトオルとフェッドミュージック」を結成し、キュビズモ・グラフィコと櫛引彩香とのスプリット・シングル“OUR FAVORITE SONGS”、アルバム『REPLICA』を発表。


2012年9月23日に行われた「いしがきミュージックフェス」で、ヒダカトオルとフェッドミュージックが解散。

10月12日、MONOBRIGHTから年内のツアーをもって脱退(「離婚」と表現していた)することを発表。

11月28・29日の新代田FEVER公演をもってMONOBRIGHTから脱退。

12月29日に「ヒダカトオル(BAND SET)」として活動していたメンバーと新たにPUNKバンド「THE STARBEMS」の結成を発表し、素顔での活動を開始。2011年3月11日に起こった東日本大震災の復興活動に示唆される形で結成されたバンドだけに、歌詞のメッセージ性や楽曲のEMOさはそれまでより格段にアップしている。
インタビューやSNSでの発言を見る限り「商業的な音楽への疲れ」や「音楽や楽曲そのものよりもパーソナリティーが重視される傾向に疲れた(いわゆるルッキズムのことを指していると思われる)」といった理由もあって、THE STARBEMSではエンタメ的な要素よりも音楽や楽曲そのものを中心に据えた活動を目指しており、ストイックな表現やライブを行う。
しかしプロデューサーとして関わったアーティストは別物としてエンタメ的なアプローチをすることも多く、インタビューや音楽番組出演時、特に椎名林檎「逆輸入 〜港湾局〜」発売時のWOWOW特番では饒舌なトークを聞かせたり、夏フェスでギタリストとして参加したTEAM SHACHIのライヴでも一部MCを兼任する等している。

 

 

2013年3月6日に発売されたUNICORNのトリビュート・アルバム『ユニコーン・カバーズ』の収録曲“I'M A LOSER”で音源デビュー。
4月10日に4,444枚限定シングル『FUTURE PRIMITIVE e.p.』で初の単独音源をリリース。

5月15日、1st配信シングル“DESTINY”をリリース。

 


2014年6月4日、2ndシングル『ULTRA RENEGADES E.P.』をリリース。

同年、ベーシスト寺尾が脱退。

 

 

2015年にはギタリスト後藤が家庭の事情で脱退。以降はサポート・ベーシストに山下潤一郎を迎えて活動。

8月、山下が正式メンバーとなる。


2018年にギタリストの越川と菊池、ドラマー高地が音楽性の違いにより脱退。山下も持病ヘルニアの悪化からライヴ活動には不参加となるが、日高が自らギタリストも兼任し、サポート・メンバーによるベースとドラムで活動を継続。


2019年の7月1日より、オフィシャルサイトがbandcampに移転。新曲デモの試聴や販売を開始。

 

 

2020年6月5日、2nd配信シングル“COMMUNIST GIRL”をリリース。

 

10月2日、3rd配信シングル“All Falls Down”をリリース。

 

12月4日、4th配信シングル“Night Museum”をリリース。

 

 

2023年6月9日、5th配信シングル“Destroyer”をリリース。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(参照)

Wikipedia「日高央」「PESELA-QUESELA-IN」「BEAT CRUSADERS」「THE STARBEMS」

 

 

 

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