マイケル・ボルトン(Michael Bolton/出生名:Michael Bolotin/1953年2月26日~)は、アメリカ合衆国出身のミュージシャン、シンガーソングライター。

 

 

 

1953年2月26日、マイケル・ボロティンは、アメリカ合衆国コネチカット州ニューヘイブンのロシア系ユダヤ人の家庭に生まれる。

 

幼少期より歌やサクソフォーンを嗜む。

 

11~12歳の頃、作曲もするようになり、やがてクラブなどで歌い始めた。

 

 

15歳の時、初めてのレコード契約をエピック・レコードと結ぶ。この時は本名の「マイケル・ボロティン」(Michael Bolotin)名義で2枚のシングルリリースしたが、ヒットには結びつかず、契約を解除される。

 

 

1975年、RCAレコードと契約してセルフ・タイトルのアルバム『Michael Bolotin』をリリース、"Your Love"をリカットした、

 

 

1976年、アルバム『Everyday of My Life』をリリース、"If I Had Your Love"をリカット。

 


1970年代末、ヒットに恵まれなかったためソロ活動をやめ、新たにハードロック・バンド「ブラックジャック」(Blackjack)をブルース・キューリックらと結成。

 

 

1979年、バンドはポリドール・レコードと契約。

同年、セルフ・タイトルのアルバム『ブラックジャック』(Blackjack)をリリース。

 

 

1980年、2ndアルバム『ワールズ・アパート』(Worlds Apart)をリリース。

 

 

また、バンドはオジー・オズボーンとツアーを行うなど積極的な活動をするものの、短命に終わる。


1983年、再びソロ・アーティストに戻って、コロムビア・レコードと契約。

4月、名義を「マイケル・ボルトン」(Michael Bolton)に変更して、セルフ・タイトルのソロ・アルバム『マイケル・ボルトン』(Michael Bolton)を発表。当時の邦題は『大いなる挑戦』で、キャッチコピーは「ひとりメタル」であった。本作は米音楽誌『ビルボード』(Billboard)の総合アルバム・チャート「Billboard 200」(以下「全米」)に89位でチャート・イン、最終的にはRIAAからゴールド認定を受けた。本アルバムからは"Fool's Game"が『ビルボード』誌の総合シングル・チャート「Billboard Hot 100」(以下「全米」)で82位に達した。

同年、他の歌手への提供曲も手がけるようになったボルトンは、ローラ・ブラニガンに“ウイズアウト・ユー”(How Am I Supposed to Live Without You)を提供、彼にとって初のメジャー・ヒット作品になり、全米12位、『ビルボード』誌「アダルト・コンテンポラリー」チャート(以下「AC」)では3週連続首位と大ヒットになった。

 

以後もバーブラ・ストライサンド、キッス、ケニー・ロジャース、ケニー・G、ピーボ・ブライソン、パティ・ラベルなどに曲を提供している。


1987年9月22日、5thスタジオ・ソロ・アルバム『いざないの夜』(The Hunger)をリリース、全米46位・全英44位。本作ではハードロック的要素を避け、自己のルーツを明らかにするオーティス・レディングの“ドック・オブ・ベイ”([Sittin' On] The Dock of the Bay)のカヴァーをシングル・カット。本曲は全米11位・AC19位・全英77位に入り、アルバムからは他に"That's What Love Is All About"が全米19位・AC3位をマーク。これらが後の大ヒットへの足掛かりになる。

 

 

 

1989年6月19日、6thアルバム『ソウル・プロバイダー』(Soul Provider)をリリースすると全米3位・全英4位と初のトップ10入り、400万枚を超える売り上げを記録。ここからは、セルフ・カヴァーした“ウイズアウト・ユー” (How Am I Supposed to Live Without You)は初の全米ナンバー1シングルになり、全英3位など各国で大ヒット、グラミー賞では「Best Male Pop Vocal Performance」を授与された。

 

 

また、 "Soul Provider"が全米17位・AC3位・全英77位、"How Can We Be Lovers?"が全米3位・AC3位・全英10位、"When I'm Back on My Feet Again"が全米7位・AC1位・全英44位、"Georgia on My Mind"が全米36位・AC6位・全英94位と、全米トップ40ヒットを5曲も輩出した。

 

 

 

 

 

1991年4月23日、続く7thアルバム『タイム、ラブ・アンド・テンダネス』(Time, Love & Tenderness)をリリースすると、全米1位・全英2位を記録、RIAA8×プラチナを獲得する大ヒットになった。ここからは、パーシー・スレッジのカヴァー曲“男が女を愛する時”(When a Man Loves a Woman)が全米1位・AC1位・全英8位を記録し、2度目のグラミー賞を受賞したのをはじめ、“ラブ・イズ・ア・ワンダフル・シング” (Love Is a Wonderful Thing)が全米4位・AC1位・全米23位、タイトル・トラック "タイム、ラブ・アンド・テンダネス"(Time, Love and Tenderness)が全米7位・AC1位・全英28位、ケニー・G(Kenny G)と共演した"Missing You Now"が全米12位・AC1位・全英28位、"Steel Bars"がAC7位・全英17位と、多くのヒット・ソングが生まれた。しかし“ラブ・イズ・ア・ワンダフル・シング”がアイズレー・ブラザーズに著作権侵害で訴えられてしまう。

 

 

 

 

 

 

 

1992年9月29日、カヴァー・アルバム『タイムレス・クラシックス』(Timeless: The Classics)をリリース、全米1位・全英3位。ここからは、"To Love Somebody"が全米11位・AC1位・全英16位、"Drift Away"が全英18位、"Reach Out I'll Be There"がAC8位・全英37位に入った。

 

 

 

 

 

1993年11月16日、アルバム『ワン・シング』(The One Thing)をリリース、全米3位・全英4位。ここからは、"Said I Loved You...But I Lied"が全米6位・AC1位・全英15位、"Soul of My Soul"が全英32位、"Completely"が全米32位・AC9位・全英24位、"Ain't Got Nothing If You Ain't Got Love"がAC13位、"Lean on Me"が全英14位に入った。

 

 

 

 

 

 

同年、音楽活動と並行して「Michael Bolton Foundation」(現:Michael Bolton Charities, Inc.)という基金を設立。貧困、心理的虐待、身体的虐待、性的虐待に苦しむ人たちを援助し、370万ドルを超える額を供与しているなど、様々なボランティアを務めている。

 

 

1995年9月19日、ベスト・アルバム『Greatest Hits (1985–1995)』をColumbiaからリリース、全米5位・全英2位をマーク。ここからは、"Can I Touch You...There?" が全米27位・AC9位・全英6位、"A Love So Beautiful"がAC13位・全英27位、また再販された"Soul Provider"が全英35位になった。

 

 

 

 

1996年10月1日、アルバム『追憶のクリスマス』(This Is the Time: The Christmas Album)を発売、全米11位。ここからは、"Love Is the Power"がAC11位になった。

 

 

1997年11月11日、アルバム『オール・ザット・マターズ』(All That Matters)をリリース、全米39位・全英20位に達した。ここからは、"Go the Distance"が全米24位・AC1位・全英14位になった。

 

 

1998年1月20日、アルバム『シークレット・パッション』(My Secret Passion: The Arias)をリリース、全米112位・全英25位。

 

 

1999年11月16日、アルバム『タイムレス・クラシックス (vol. 2)』(Timeless: The Classics Vol. 2)をリリース、全英50位。
 

 

2001年2月6日、アルバム『Only a Woman Like You』をリリース、全米36位・全英19位。シャナイア・トゥエインと共作したタイトル・ナンバー“Only a Woman Like You”がAC2位になった。

 

 

2003年9月2日、アルバム『ヴィンテージ』(Vintage)をリリース。

 

 

2005年9月13日、アルバム『'Til the End of Forever』をリリース。

 

 

2006年5月23日、アルバム『ザ・セカンド・タイム・アラウンド〜シナトラに捧ぐ』(Bolton Swings Sinatra)をリリース。本作で、ボルトンと当時の婚約者ニコレット・シェリダンはデュエット曲“ザ・セカンド・タイム・アラウンド”(The Second Time Around)を歌った。

 

同年、5日間でレコーディングされたアルバム『オーバー・ザ・レインボー』のために、ボルトンは『ザ・セカンド・タイム・アラウンド〜シナトラに捧ぐ』にも収録されていた曲“ニューヨーク、ニューヨーク”をレコーディングした。 これは、TV シリーズ『チャレンジ アネカ』のエピソードであった。アルバムの収益は英国全土の児童ホスピスに寄付された。

8月、サイモン・コーウェルのサイコ・プロダクションズ・カンパニーが同ネットワークのために製作したフォックス放送会社ネットワークの番組『セレブリティ・デュエッツ』でルーシー・ローレスのデュエット・パートナーの一人となった。

 

 

2007年3月、彼は初めて南アフリカをツアーし、ジャカランダ94.2FMの2日間のコンサートでヘッドラインアクトを務めた。

 

 

2008年のサンレモ音楽祭で、イタリア人歌手アンナ・タタンジェロと“イル・ミオ・アミコ”というタイトルのデュエットを披露した。本曲はもともとタタンジェロ一人で歌っていたが、デュエットバージョンには英語の歌詞も含まれていた。

 

 

2009年9月、最初のシングル"Just One Love"を先行リリース、全英153位に入った。

 

9月21日、英国でアルバム『ワン・ワールド・ワン・ラブ』(One World One Love)をリリース、全英19位をマークした。

 

 

2011年5月、ボルトンはロンリー・アイランドのアルバム『タートルネック&チェーン』の曲“ジャック・スパロウ”にゲスト・ヴォーカリストとして参加した。コメディチックなヒップホップトリオとの彼のパフォーマンスは、(意図的に)主題から外れたコーラスとグループとの誤解に焦点を当てており、ビデオでは、パイレーツ・オブ・カリビアンのジャック・スパロウ、フォレスト・ガンプ、エリン・ブロコビッチ、トニー、スカーフェイスのモンタナの衣装を着た彼がフィーチャーされていた。
6月、ボルトンはインドのミュージシャンA.R.ラーマンとコラボレーションし、『Gems – The Duets Collection』に収録された曲を制作した。

6月21日、アルバム『デュエッツ』(Gems: The Duets Collection / Duette)を発売。

同年、The Lonely Islandと共演した"Jack Sparrow"をリリース、全米69位・全英133位をマークした。

 

 

2013年2月26日、ボルトンはケリー・ローランド、メラニー・フィオナ、オリアンティとのデュエットをフィーチャーしたアルバム『エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ:ア・トリビュート・トゥ・ヒッツヴィルUSA』(Ain't No Mountain High Enough–Tribute to Hitsville)をリリースした。
同年末~2014年初め、ホンダのCMに出演し、自身が歌唱した。

 

 

2015年、彼はIRSに関するジョン・オリバーとの『Last Week Tonight』のエピソードで歌った。 同年、彼はピザハットのコマーシャルに出演し、家族がピザの注文を開ける間ジングルベルを歌いました。ボルトンは「人生についての明るいインスピレーション・ソング」とそのリプライズを『ティーン・タイタンズ・ゴー!』に提供した。 2018年7月27日に公開された映画『トゥ・ザ・ムービーズ』。彼は映画内でこの曲を歌うタイガーの声も担当している。

 

 

2017年2月10日、23rdスタジオ・アルバム『ソングス・オヴ・シネマ』(Songs of Cinema)をリリース、全米177位・全英46位。

 

 

2019年2月8日、アルバム『ア・シンフォニー・オブ・ヒッツ』(A Symphony of Hits)をリリース、全米156位。

 

 

2021年、彼は『マスクド・シンガー』シーズン6にゲスト出演し、マーヴィン・ゲイとタミー・テレルの「エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ」を、フェイス・エヴァンスが「スカンク」役で歌った。

 

 

2022年3月21日、ボルトンはアメリカン・ソング・コンテストにコネチカット州を代表して出場し、第1週目の初パフォーマンスで“ビューティフル・ワールド”という曲を披露した。 彼は決勝に進み、7位でフィニッシュした。

 

 

2023年にはシーズン9に「ウルフ」として出場した。 「DCスーパーヒーローズ・ナイト」で敗退した後、彼は次のアルバムを宣伝するために時間を割き、アンコールで“How Am I Supshed to Live Without You”を演奏した。

7月14日、アルバム『Spark of Light』をリリース。

 

 

 

 

 

 

(参照)

Wikipedia「マイケル・ボルトン」「Michael Bolton」「Blackjack (American band)」

 

 

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