シャナイア・トゥエイン(Shania Twain/本名:Eilleen Regina Edwards/1965年8月28日~)は、カナダ出身のカントリー・ミュージックのシンガー・ソングライター、女優。

 

 

 

1965年8月28日、アイリーン・レジーナ・エドワーズは、カナダのオンタリオ州ウインザー(Windsor, Ontario)に生まれる。

2歳の頃、母親が離婚、先住民族オジブワ族(Ojibwa)のJerry Twainと再婚した。これにより、同じオンタリオ州の田舎町ティミンズ(Timmins)のインディアンコミュニティーに移り、実母と義父のもとで他の異父弟妹3人とともに育てられる。経済的に貧しい生活だったが、母親のサポートにより音楽的才能が見出され、地元のレストランやバーなどでの演奏で家計を助けるようになる。

1987年、彼女が22歳の時、両親が事故により他界。

オンタリオ州のハンツビルに移り住み、地元観光ホテルなどのステージに出演しながら、未成年である弟妹達を育てる。

 

1991年、ナッシュビルの音楽関係者にスカウトされ、アメリカ合衆国テネシー州ナッシュビルに移住。

 

1993年4月20日、セルフタイトルの1stアルバム『Shania Twain』でマーキュリー・レコードからデビューを果たす。本名はアイリーン(Eilleen)だが、デビュー前にオジブワ族の言葉で「我が道を行く」という意味のシャナイアに変えた。アルバムは、カナダのカントリーチャート(以下「加カントリー」)28位、米誌『ビルボード』の「カントリーアルバムチャート」(以下「米カントリー」)67位、ノルウェーで40位に入った。

 

ここから"What Made You Say That"がカナダのカントリーシングルチャート70位・米カントリー55位、"Dance with the One That Brought You"がカナダカントリー77位・米カントリー55位になった。

 

 

 

1995年2月7日、2ndアルバム『ウーマン・イン・ミー』(The Woman in Me)を発表、全米5位・米カントリー1位・全英7位・カナダ6位・加カントリー1位に達した。

 

本作からの最大のヒットシングルは、"Any Man of Mine"が全米31位・米カントリー1位・加カントリー1位に達し、RIAAダブル・プラチナ認定を受けた。また、"(If You're Not in It for Love) I'm Outta Here!"が全米74位・米カントリー1位・加カントリー1位・ARIAプラチナ、"Whose Bed Have Your Boots Been Under?"が全米31位・米カントリー11位・加カントリー1位・RIAAゴールドを獲得した。他には、タイトルトラックの"The Woman in Me (Needs the Man in You)"が全米74位・米カントリー14位・加カントリー1位、"You Win My Love"が米カントリー1位・加カントリー1位、"No One Needs to Know"も米カントリー1位・加カントリー1位に達した。

 

 

 

 

 


2枚目のアルバム『ウーマン・イン・ミー』の制作でタッグを組んだ音楽プロデューサーのロバート・ジョン・"マット"・ランジと結婚(2001年に長男が誕生したが、2008年に離婚)。

故郷の地元紙が、シャナイアが母親の連れ子であり オジブワ族の父親とは血縁にない事を暴露する。プロフィールや芸名でインディアンのアイデンティティーを売りにしている部分もあったため、一部の先住民族団体などからクレームが付く。これに対して彼女は「私は自分の中に実際どれだけのインディアン血が流れているかは知りません。しかし、父ジェリー(義父・母親の再婚相手)に引き取られた娘として、私は50%北米インディアンと登録されました……これは私の心であり魂、そして私はそれを大変誇りにしています」とコメントした。


1997年11月4日、3枚目のアルバム『カム・オン・オーヴァー』(Come On Over)を発表。全米2位になりRIAAダブルダイヤモンドを獲得したのをはじめ、イギリスやカナダなど欧米各国のポップチャート及びカントリーチャートで軒並み首位を獲得、全世界で4000万枚を売り上げ、カントリーアルバムの売上世界一を記録している。さらにグラミー賞カントリー・女性ヴォーカル部門受賞を受賞した。

 

このアルバムからは、自ら曲作りに参加し、最も成功したシングル"スティル・ザ・ワン" (You're Still the One)が全米2位・米カントリー1位・全英10位・カナダ7位・加カントリー1位・RIAAダブル・プラチナになった。

 

これに次いで、"Love Gets Me Every Time"が全米25位・米カントリー1位・加カントリー1位・RIAAゴールド、"From This Moment On"が全米4位・米カントリー6位・全英9位・カナダ13位・加カントリー1位・RIAAプラチナ、"Honey, I'm Home"が米カントリー1位・加カントリー1位・RIAAゴールド、"That Don't Impress Me Much"が全米7位・米カントリー8位・全英3位・カナダ5位・加カントリー2位・RIAAプラチナ、"マン・フィール・ライク・ア・ウーマン"(Man! I Feel Like a Woman!)が全米23位・米カントリー4位・全英3位・カナダ18位・加カントリー2位・RIAAダブルプラチナを獲得した。この他に、"Don't Be Stupid (You Know I Love You)"が全米40位・米カントリー6位・全英5位・加カントリー1位、"You've Got a Way"が全米49位・米カントリー13位・カナダ17位・加カントリー1位、タイトルトラック"Come On Over"が全米58位・米カントリー6位・加カントリー1位に到達。また、全英18位・カナダで14位になった“ホエン”(When)は日本でTBSテレビ系ドラマ『チープ・ラブ』オープニング曲になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2002年11月19日、4thアルバム『アップ』(Up!)をリリース、チャート初登場から5週連続で全米1位、初週874,000組の売り上げとなった。さらに、全英4位・カナダ1位をはじめ世界各国でトップ・テンに入るヒットになり、1,700万枚を超える売り上げを記録した。

 

ここから"Forever and for Always"が全米20位・米カントリー4位・全英6位・カナダ5位・RIAAプラチナになったのをはじめ、"アイム・ゴナ・ゲッチャ・グッド"(I'm Gonna Getcha Good!)が全米34位・米カントリー7位・全英4位・カナダ1位・RIAAゴールド、日本でホンダ「エアウェイブ」CFイメージ・ソングとメ~テレ『UP!』番組テーマ曲(2005年4月-2008年9月)に採用されたタイトルトラック"アップ"(Up!)が全米63位・米カントリー12位・全英21位・カナダ2位に達した。また、"Ka-Ching!"が全英8位、"Thank You Baby! (For Makin' Someday Come So Soon)"が全英11位、"She's Not Just a Pretty Face"が全米56位・米カントリー9位になった。    

 

 

 

 

 

 


2004年11月8日、新曲3曲を含む自身初のベストアルバム『グレイテスト・ヒッツ』(Greatest Hits)をリリース。全米2位・前米カントリー1位・全英6位・カナダ1位に達した。ここから、Billy CurringtonとのものとMark McGrathとのものと2つのバージョンが収録された"Party for Two"が、全米58位・米カントリー7位・全英10位・カナダ2位・加カントリー3位、"Don't!"が米カントリー24位・全英30位・カナダ10位・加カントリー4位になった。

 

 

 

 

2005年、米国ABCで放送された人気テレビドラマシリーズ『デスパレートな妻たち』(Desperate Housewives)のサウンドトラックに新曲“Shoes”を提供、同曲は米カントリー29位に達した。

 


2009年8月、ABCの人気オーディション番組『アメリカン・アイドル』 (American Idol) シーズン9(シカゴオーディション)でゲスト審査員を務めた。


2011年1月、Frédéric Thiébaud(フレデリック・ティボー)と再婚。フレデリック・ティボーは、前夫マットが不倫していた女性の元夫。

同年、シングル"Today Is Your Day"をリリース、全米66位・米カントリー36位・カナダ14位・加カントリー18を記録した。

 

 

2017年9月29日、5thアルバム『Now』をリリース、全米1位・米カントリー1位・全英1位・カナダ1位をはじめ、各国チャートで上位に入った。ここからのシングルは、"Life's About to Get Good"が米カントリー33位・カナダ70位・加カントリー26位になった。

 

 

 

2020年11月13日、米カントリー・ミュージック・アーティストのケルシー・バレリーニ(Kelsea Ballerini)の"Hole in the Bottle"にフィーチャリングされたリミックス・バージョンがリリースされた。

 

 

2021年2月、ローナン・キーティングの 11thスタジオ アルバム『Twenty Twenty』 から4番目のシングルとしてリリースした"Forever and Ever, Amen"にフィーチャリングされた。原曲は、米カントリー・ミュージック・アーティストのランディ・トラヴィスによって1987年3月にリリースされ、米カントリー・チャートでNo.1シングルになっている。

 

 

2022年9月2日、アルバム『Not Just A Girl (The Highlights)』をリリース。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(参照)

Wikipedia「シャナイア・トゥエイン」「Shania Twain」