高橋 研(たかはし けん/1956年2月27日~)は、日本のシンガーソングライター、作詞家・作曲家・編曲家、音楽プロデューサー。

 

 

 

1956年2月27日、高橋研が生まれる。岩手県盛岡市出身。

 

高橋の音楽的ルーツは、フィル・スペクターに代表される'60~'70年代の豊かなミュージックシーンにあるという。

 

岩手県立盛岡第一高等学校に進学。

高校時代、ボブ・デイラン、ニール・ヤングに触発され、作詞・作曲を始めている。

 

 

高校卒業後、上京し、早稲田大学法学部に進学、後に卒業。

プロデュース研究会を結成し、自らをリーダーに学生による音楽ビジネスを企画。

 

 

1979年3月21日、シングル“懐かしの4号線”でシンガーソングライターとしてキャニオン・レコード / F-LABELレーベルからデビュー。

 

4月21日、1stアルバム『EXCITER』を発売。

7月21日、2ndシングル“ひとりぼっちのハイウェイ”を発売。

 

11月5日、3rdシングル“スクリーンに雨が降る”(作詞・曲:高橋研/編曲:羽田健太郎)を発売。B面“ジャイアント・シティ”(クレジット同じ)。映画『戦国自衛隊』挿入歌。

 

 

12月25日、日本で先行公開された映画『戦国自衛隊』に「平井1等陸士」役で出演、以前から興味を持っていた俳優としてデビューを果たし、同映画のサウンドトラックにも参加。挿入歌“スクリーンに雨が降る”や“ジャイアント・シティ”、“星空へ駆け登れ”(作詞・曲:高橋研/編曲:羽田健太郎)で参加している。

 

 

1980年7月5日、4thシングル“あいつのラスト・シーン”を発売。

 

7月21日、2ndアルバム『星屑の俺達 〜Sad Generation〜』を発売。

10月、プロモーション・シングル“風と君をつれて”を発売。

 

この頃、岩手放送(現:IBC岩手放送)のラジオ番組『星空へ駆け上れ』でパーソナリティを務めていた。

 

 

1981年7月21日、5thシングル“さよならロンリネス”を発売。

 

しかし、ビジネスとしての音楽に失望した高橋はこのシングル・リリースを最後に歌うことをやめてしまい、一時音楽業界から離れ、音楽から離れた日々を1年程過ごす。

 

 

1982年、レコード会社の宣伝マンというかたちで業界に戻ってくる。この頃の経験が後に彼のプロデュースワークのために大きな武器となってくる。

スタッフとして活動する中、平行して楽曲づくりに再び取り組み始める。

 

 

1983年、THE ALFEEの“メリーアン”(作詞:高見沢俊彦・高橋研/作曲:高見沢俊彦/編曲:ALFEE)の歌詞をメンバーの高見沢俊彦と共同作詞、6月21日にシングルとして発売されるとオリコンの週間シングル・ランキング最高7位、1983年年間ランキング30位のヒットとなる。

 

これを切っ掛けに楽曲提供を開始、作詞や作曲、作詞作曲、さらには編曲、プロデュースまで、おニャン子クラブ、矢沢永吉、中村あゆみ、VOW WOW、川村かおり、加藤いづみなど多くの歌手を手掛ける。

 

 

1984年1月21日、THE ALFEE17枚目のシングル“星空のディスタンス”(作詞:高見沢俊彦・高橋研/作曲:高見沢俊彦/編曲:ALFEE)の作詞で再び高見沢と共作、オリコン・シングル・チャートで週間2位、1984年度年間11位をマークした。

 

5月21日、THE ALFEE18枚目のシングル“STARSHIP -光を求めて-”(作詞:高見沢俊彦・高橋研/作曲:高見沢俊彦/編曲:ALFEE)が発売、オリコンで週間5位、1984年度年間18位をマーク。

 

10月17日、THE ALFEE19枚目のシングル“恋人達のペイヴメント”(作詞:高見沢俊彦・高橋研/作曲:高見沢俊彦/編曲:ALFEE)が発売、アルフィーのシングルの中で初めてオリコンでチャート1位を獲得した。ALFEEの躍進とともに高橋の名も知られ、仕事の幅も広がってゆく。

 

12月21日、小泉今日子の13枚目シングル“The Stardust Memory”(作詞:高橋研・高見沢俊彦/作曲:高見沢俊彦/編曲:井上鑑)がビクター音楽産業より発売、オリコンでシングル週間1位、1985年度年間14位。THE ALFEE以外でもヒットを飛ばす。

 

 

1985年2月21日、THE ALFEE20枚目のシングル“シンデレラは眠れない”(作詞:高見沢俊彦・高橋研/作曲:高見沢俊彦/編曲:ALFEE)を発売、オリコンで週間1位、1985年年間15位。

 

4月21日、楽曲提供だけでなく、アレンジとプロデュースも手掛けた中村あゆみの3枚目シングル“翼の折れたエンジェル”(作詞・作曲・編曲:高橋研)が発売、オリコン週間4位、1985年度年間13位。プロデューサーとしての手腕も発揮された。

 

5月21日、中村あゆみの2枚目スタジオ・アルバム『Be True』が発売、“翼の折れたエンジェル”収録。オリコン16位。

6月8日、「KYON2」名義で限定盤12インチ・シングルとしてリリースされた、小泉今日子の15枚目シングル“ハートブレイカー”(作詞:高橋研・高見沢俊彦/作曲:高見沢俊彦/編曲:井上鑑)が発売、オリコン6位。ビクター音楽産業から限定盤12インチ・シングルとしてリリースされた。

 

10月16日、THE ALFEE21枚目のシングル“霧のソフィア”(作詞:高見沢俊彦・高橋研/作曲:高見沢俊彦/編曲:ALFEE)を発売、オリコン2位。

 

 

1986年2月21日、「おニャン子クラブ」の3枚目シングル“じゃあね”(作詞:秋元康/作曲:高橋研/編曲:佐藤準)が発売、高橋が作曲提供した本楽曲は同グループ初のオリコンシングルチャート1位獲得となり、1986年年間23位を記録、オリコン調べにおいて、おニャン子クラブとしては最も売上の多いシングルでもあった。

 

4月16日、中村あゆみの6枚目シングル“ちょっとやそっとじゃCAN'T GET LOVE”(作詞・作曲・編曲:高橋研)が発売、カネボウ化粧品「サンセラミィ フレッシュパクト」CMソング。オリコン2位。

 

5月21日、福永恵規のソロ・デビュー・シングル“風のInvitation”(作詞:秋元康/作曲:高橋研/編曲:佐藤準)がキャニオン・レコードから発売、オリコン1位。

 

7月4日、近藤真彦の20作目シングル“青春”(作詞・曲:高橋研/編曲:チト河内)が発売、オリコン7位。

 

10月22日、早見優の18枚目シングル“Love Station”(作詞:澤地隆/作曲:高橋研/編曲:西平彰)が発売、高橋は作曲提供し、オリコン12位。

 

11月21日、中村あゆみの7枚目シングル“ONE HEART”(作詞・作曲・編曲:高橋研)が発売、表題曲はTBS系番組『日立 世界・ふしぎ発見!』3代目のエンディングテーマ曲と民放『ゆく年くる年(1986年-1987年)』のテーマソング。カップリング曲“SAVE ME”(作詞:中村あゆみ・高橋研/作曲:中村あゆみ/編曲:高橋研)は本人出演の日立「Lo-D CAR COMPO LAGOON-D」CMのイメージソング。オリコン13位。

 

12月5日、5年振りのアルバム『フリーダム』をリリースすると同時に、ライヴ活動も再開した。

 

 

1987年3月21日、中村あゆみの8枚目シングル“Rolling Age”(作詞・作曲・編曲:高橋研)が発売、オリコン24位。

 

4月5日、自身の6thシングル“RENDEZ-Vous”をキャニオン・レコード / SEE-SAWレーベルから発売。

 

8月21日、おニャン子クラブの9枚目シングル“ウェディングドレス”(作詞:秋元康/作曲:高橋研/編曲:佐藤準)が発売、高橋は作曲提供した。オリコン2位。

 

10月21日、自身の7thシングル“アナスターシャ”を発売。

 

11月21日、自身の4thアルバム『BEAT』をリリース。

 

 

1989年6月21日、自身の5thアルバム『Patrolman』をリリース。

9月21日、川村かおりの4作目シングル“メリーゴーラウンドに乗ってる君のことが好きだよ”(作詞・作曲・編曲:高橋研)が発売、川村にとって初のオリコンチャート100位以内となる90位にランクイン。 

 

10月21日、川村かおりの2ndアルバム『CAMPFIRE』が発売、高橋研が大半の作詞、全曲の作曲・編曲、およびプロデュースを担当したオリジナル・アルバム。オリコン34位。

 

 

1990年2月21日、川村かおりの5枚目シングル“僕たちの国境”(作詞・作曲・編曲:高橋研)が発売、オリコン61位。

 

5月21日、川村かおりの6枚目シングル“神様が降りて来る夜”(作詞:川村かおり・高橋研/作曲・編曲:高橋研)が発売、表題曲は、川村が出演したフジテレビ系『邦ちゃんのやまだかつてないテレビ』挿入歌。1993年放送フジテレビ系ドラマ『悪魔のKISS』の挿入歌。オリコン13位。

 

7月21日、川村かおりの3rdアルバム『Hippies』が発売、“タンポポの爆撃隊(Dandelion S.Q.N)”を除き、高橋研の作曲・共同作詞を中心に収録したアルバム。オリコン19位。

 

11月21日、川村かおりの7枚目シングル“三日月に腰かけて”(作詞:川村かおり・高橋研/作曲・編曲:高橋研)を発売、オリコン45位。

 

 

1991年1月23日、川村かおりの8枚目シングル“翼をください”(作詞:山上路夫/作曲:村井邦彦/編曲:高橋研)が発売、高橋はアレンジを担当。表題曲は、フジテレビ系『邦ちゃんのやまだかつてないテレビ』挿入歌。オリコン5位。

 

 

1992年12月16日、川村かおりの10枚目シングル“からっぽの僕”(作詞:川村かおり・高橋研/作曲・編曲:高橋研)が発売、オリコン69位。高橋がプロデュースを担当した最後の川村作品となった。

 

 

1993年7月21日、加藤いづみの7枚目シングル“好きになって、よかった”(作詞・作曲・編曲:高橋研)が発売、フジテレビのドラマ『悪魔のKISS』挿入歌、雪印乳業「雪印つぶよりフルーツヨーグルト」CMソング。加藤の代表曲。

 

 

1994年5月25日、森川美穂の20枚目のシングル“恋していれば大丈夫”(作詞:高橋研/作曲:広瀬香美/編曲:米光亮)が発売。表題曲は、自身出演のフジテレビ系『夢がMORI MORI』テーマ曲。オリコン20位。

 

10月20日、THE ALFEEの42枚目シングル“エルドラド”(作詞:高見沢俊彦・高橋研/作曲:高見沢俊彦/編曲:ALFEE)が発売、オリコン10位。

 

 

1995年5月10日、中村あゆみの23枚目シングル“キライになれない”(作詞・作曲・編曲:高橋研)が発売、表題曲はCLAMP原作のアニメ『魔法騎士レイアース』の中期オープニングテーマ。10万枚を超えるヒットとなった。1995年5月22日付の初動枚数は約5万枚。これは中村のシングル史上最も多い数字である。オリコン16位。

 

 

1996年5月16日、矢沢永吉の39枚目シングル“MIRAI”(作詞:高橋研/作曲:矢沢永吉)の表題曲を作詞提供、サントリー「BOSS」CMソング。オリコン26位。

7月3日、矢沢の24thアルバム『MARIA』が発売、アルバム収録曲全11曲の作詞を担当。オリコン5位。

 

 

1997年8月8日、矢沢永吉25作目のスタジオ・アルバム『YES』(イエス)の全11曲の作詞を担当。矢沢のアルバムの全曲作詞を担当したのは2枚連続。オリコン8位。
11月7日、矢沢の42ndシングル“あの日のように”(作詞:高橋研/作曲:矢沢永吉)と、カップリングの“だから、抱いてくれ”の作詞を担当、オリコン37位。

 

 

2001年8月29日、矢沢永吉の47thシングル“背中ごしの I LOVE YOU”(作詞:高橋研/作曲:矢沢永吉)を作詞提供、オリコン19位。

 

 

2005年、音楽活動25周年記念ライヴ「二十五」を開催。

7月27日、アニバーサリー・ライヴの模様を収めたライヴ・アルバム『「二十五」25th Anniversary Live』をDVDおよびCDでリリース。

 

 

 

2010年、音楽活動30周年。

 

 

2016年4月1日、ベスト・アルバム『ANTHOLOGY1979-1989』をリリース。

 

 

2017年8月4日、自身の6thアルバム『BIG END』をリリース。

 

 

 

2020年、音楽活動40周年。

 

 

2023年7月5日、1979年の映画『戦国自衛隊』のサウンド・トラック・アルバム『戦国自衛隊 オリジナル・サウンドトラック』がCD2枚組になり、改めて発売。挿入歌やイメージソング、これまで失われたとされていた本編の音楽と、未使用音源などを収録している。

8月4日、7thアルバム『Free Bird』をリリース。セルフ・カヴァーとオリジナル作品を収録。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(参照)

Wikipedia「高橋研」

 

 

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