百田 夏菜子(ももた かなこ/1994年7月12日~)は、

日本の歌手、女優。ももいろクローバーZの二代目リーダー。

 

 

 

1994年7月12日、静岡県で生まれる。名前の由来は「夏に生まれて菜っ葉のように強い子になるように」という意味から。3つ上の兄と6つ下の弟がいる。

3歳の頃から新体操を始めた。体が柔らかく、開脚・側転・前方倒立回転などの技は、後のキャリアにも活かされることとなる。

小学生になるとジャズダンスを習い始め、バスケットボールにも打ち込む。

この頃に初めて観に行ったコンサートが「モーニング娘。」の公演であり、初めて買ったCDも同グループの“恋愛レボリューション21”である。

 

2005年、小学5年生の時、母親が雑誌『De☆View』で、現在の所属事務所であるスターダストプロモーションのオーディション記事を見て応募し、合格した。

小学生の頃の憧れは同事務所の柴咲コウ。当時レッスンを通じて演技をすることの楽しさに気づき、ドラマの登場人物を真似てセリフを言う遊びなどもしていたという。

 

2008年、前年始動した事務所初のアイドルグループプロジェクトでメンバーが変更、3月の時点で、伊倉愛美・高井つき奈・高城れに・和川未優に、玉井詩織と百田夏菜子が加わった6人となる。その後、百田の母の案が採用され、グループ名を「ももいろクローバー」に決定。日本舞踊の経験者である高井つき奈を中心メンバーに据える構想があったことから、「和」のコンセプトでスタートした。

5月17日、川崎アゼリアで開催の「スターダスト芸能3部オーディション」内で初お披露目となり、メンバー作詞の“あの空へ向かって”(作詞:ももいろクローバー/作・編曲:久保田真悟)を歌唱。この日を公式の結成日とする。
7~10月、代々木公園の路上で、その後は飯田橋駅ビルの一角でライヴやイベントを実施。メンバーの入れ替わりが激しく、柏幸奈、佐々木彩夏、早見あかり、藤白すみれが途中加入し、伊倉、高井、藤白、和川がグループを脱退。

秋頃、初代の高城から引き継ぎ、百田が二代目リーダーに就任。

 

 

2009年8月5日、インディーズ・デビューシングル“ももいろパンチ”(作詞:tzk/作・編曲:斎藤悠弥)をHappy Music Recordsから発売、これに伴いヤマダ電機の店先を借りて全国ツアーを初開催、24ヶ所の店舗で無料ライヴを104公演実施、夏休み期間はワゴンで車中泊しながら全国を回り、毎日のように公演した。照明設備のないまま日没となり、車のヘッドライトで照らしながらライヴを続行したこともあった。

 

7月26日、『スタ☆フェス Vol.006』にて、パフォーマンス面の向上を目指し、ダンス&ヴォーカルグループ経験者の有安杏果を新メンバーとして迎え入れる。

11月11日、インディーズ2ndシングル“未来へススメ!”からは6人組としてメンバーが固まる。客が名前を覚えていなくても識別しやすいようにとイメージカラーを設定、ラインナップとイメージカラーは、 リーダー 百田夏菜子(ももた かなこ/1994年7月12日-)=赤色、サブリーダー早見あかり(はやみ あかり/1995年3月17日-)=青色、玉井詩織(たまい しおり/1995年6月4日-)=黄色、佐々木彩夏(ささき あやか/1996年6月11日-)=ピンク色、有安杏果(ありやす ももか/1995年3月15日-)=緑色、紫色 - 高城れに(たかぎ れに/1993年6月21日-)=紫色。

 

秋葉原にて開催した5日間の公演は、最終日して初めて172席の会場が埋まった。AKB48の「会いに行けるアイドル」というキャッチコピーに対抗し、「いま、会えるアイドル」を名乗り始めたのもこの頃である。なお、百田個人のキャッチフレーズは出身地の静岡になぞらえて「茶畑のシンデレラ」。

 

 

2010年5月5日、メジャー・デビューシングル“行くぜっ!怪盗少女”をユニバーサルミュージックから発売。オリコン3位。ただし、テレビではあまり取り上げられず、出演した歌番組はNHK『MUSIC JAPAN』(アイドル特集の回)だけであった。

 

ユニバーサルミュージックは、業界の慣例として「3か月に1枚シングルリリース」「売り上げを最優先」という方針だったが、事務所側はこれに反発。音楽的な面白さを追求するため、本シングルだけで契約を終了し、自由に楽曲を作りやすい環境にあったキングレコードに移籍した。

以降、同社の宮本純乃介が楽曲制作の指揮をとることになる。

同年、数々のアイドルフェスに出演することで、ファンの規模を拡大させた。

11月10日、キングレコード移籍第一弾として2ndシングル“ピンキージョーンズ”(作詞:村野直球/作・編曲:NARASAKI)を、スターチャイルド・レーベルから発売。オリコン8位。

 

年末、初のホールコンサート「ももいろクリスマス in 日本青年館〜脱皮:DAPPI〜」を開催。佐々木敦規によるライヴ演出が始まり、プロレスで試合前に流される、いわゆる煽りVを模したオープニング映像などを導入。当日は1200席が満席となった。

 

 

2011年、サブリーダーの早見がグループ脱退を発表。理由は、女優への転身。

3月9日、3rdシングル“ミライボウル”(作詞:村野直球/作曲:前山田健一・大隅知宇/編曲:NARASAKI)を発売、オリコン3位。

 

4月10日、精神的な支えでもあり、ライヴではMC(進行役)を務めた早見だったが、「4.10中野サンプラザ大会 ももクロ春の一大事」をもってグループを脱退した。残った5人は心機一転、グループ名を「ももいろクローバーZ」に改名。Zの文字を宙に書いて指を突き出すポーズ(通称 Zポーズ)を導入したが、これは『マジンガーZ』テーマソングの歌い手で知られる水木一郎から直伝されたもの。水木はZの意味を、アルファベットの最後の文字で「究極」や「無限」を表す等と本人たちに説明をした。
MC不在の状況を打破すべく、翌日からの一週間は『ももいろクローバーZ 試練の七番勝負』と題して、各界の著名人とのトークライブを毎日開催した。

7月6日、4thシングル“Z伝説 〜終わりなき革命〜”(作詞・作曲・編曲:前山田健一)と5thシングル“D'の純情”(作詞:只野菜摘 / 作曲・編曲:横山克)を同時発売、それぞれオリコン5位と6位になった。

 

7月27日、1stアルバム『バトル アンド ロマンス』を発売。初回限定盤Aのみの2枚目に収録された“太陽とえくぼ”(作詞・作曲:渡辺美佳 / 編曲:菊谷知樹)でソロ歌唱。東京タワー下で行われた発売記念のフリーライヴでは、“オレンジノート”(作詞・作曲・編曲:ツキダタダシ)歌唱中に曲が止まってしまったものの、ファンの手拍子と大合唱をバックにアカペラで最後まで歌いきった。

 

 

11月23日、勤労感謝の日に6thシングル“労働讃歌”(作詞:大槻ケンヂ / 作曲・編曲:Ian Parton)を発売、オリコン7位。


当時のアイドルとしては珍しくロックフェスに出演したり、氣志團などとの対バンを行ったり、いわゆる「他流試合」を重視。全日本プロレスに武藤敬司の弟子として登場したり、Animelo Summer Live(アニメソングフェス)やLOUD PARK(メタルフェス)等アイドルファンの少ないイベントにも積極的に参加したことで、従来のアイドルとは異なるファン層を獲得。「モノノフ」という呼称が定着し始めた。
初の男性/女性限定ライヴ「ももクロ秋の2大祭り[男祭り2011][女祭り2011]」も実施。「ももいろクリスマス2011」を埼玉スーパーアリーナで開催する程になった。

 

 

2012年3月7日、7thシングル“猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」”(作詞・作曲・編曲:前山田健一)を発売、テレビアニメ『モーレツ宇宙海賊』OPテーマ。オリコン5位。

 

4月21・22日、「ももクロ春の一大事2012 〜横浜アリーナ まさかの2DAYS〜」が開催、会場で販売された限定アルバム『ももクロ★オールスターズ2012』収録の“渚のラララ”(作詞・作曲:加瀬邦彦/編曲:上田健司)を「百田夏菜子 with ザ・ワイルドワンズ」名義で、“シングルベッドはせまいのです”(作詞・作曲・編曲:前山田健一)を玉井詩織とのユニット「ももたまい」名義で、それぞれ歌唱。

 

 

6月27日、8thシングル“Z女戦争”(作詞・作曲:ティカ・α / 編曲:近藤研二)を発売、グループとして初めて、累計売上10万枚を突破した作品。オリコン3位。

 

11月21日、9thシングル“サラバ、愛しき悲しみたちよ”(作詞:岩里祐穂/作・編曲:布袋寅泰)を発売、ギター演奏も布袋が担当。オリコン2位。

 

12月24・25日、「ももいろクリスマス2012 さいたまスーパーアリーナ大会」を開催。限定販売シングル“僕等のセンチュリー”(作詞・曲:ROLLY・長谷川智樹 / 編曲:長谷川智樹)を限定販売。オリコン5位。

 

12月31日、『NHK紅白歌合戦』に悲願の初出場。“行くぜっ!怪盗少女”を、“サラバ、愛しき悲しみたちよ”を含むメドレーで披露した。

 

 

2013年4月10日、2ndアルバム『5TH DIMENSION』を発売。オリコン1位。

 

11月6日、10thシングル“GOUNN”(作詞:只野菜摘/作曲:しほり/編曲:木村篤史)を発売。人間の肉体と精神を構成する五つの要素「五蘊」(ごうん)がタイトルの由来で、PVも含め仏教の世界観を採り入れた楽曲。オリコン2位。

 

12月23日、ライヴイベント「White Hot Blizzard ももいろクリスマス2013 美しき極寒の世界」を実施、会場で限定シングル“泣いちゃいそう冬/鋼の意志”(作詞・曲:広瀬香美 / 編曲:本間昭光/作詞・作曲・編曲:高見沢俊彦)を販売。当日以降はDLサイトでも販売された。オリコン2位。

 

12月31日、『NHK紅白歌合戦』に2年連続2回目の出場。

 

 

2014年3月15・16日、「ももクロ春の一大事2014 国立競技場大会 〜NEVER ENDING ADVENTURE 夢の向こうへ〜」を開催。同所でのライヴは女性グループ初の快挙となり、2日間で11万人を動員した。この時の模様はBlu-ray & DVDとして発売され、「Day1」と「Day2」がオリコンDVD総合チャートでそれぞれ週間1位と2位を獲得した。

5月8日、11thシングル“泣いてもいいんだよ”(作詞・曲:中島みゆき/編曲:瀬尾一三)を発売。自身初のオリコン1位。この曲を手がけた中島みゆきは、他アーティストへの提供曲が5つの年代(1970年代“あばよ”(研ナオコ)、1980年代“FU-JI-TSU”(工藤静香)、1990年代“慟哭”(工藤静香)、2000年代“宙船”(TOKIO)、2010年代本作)にわたってオリコン1位を獲得したことになる。

 

7月30日、12thシングル“MOON PRIDE”(作詞・作曲・編曲:Revo)を発売。表題曲は、テレビ朝日系アニメ『美少女戦士セーラームーンCrystal』オープニング主題歌、カップリングの“月虹”(作詞:白薔薇 sumire/作・編曲:小坂明子)エンディング主題歌、“Moon Revenge”(作詞:冬杜花代子 / 作曲:小坂明子 / 編曲:橋本由香利)は1993年のアニメ映画『劇場版美少女戦士セーラームーンR』主題歌のカヴァー。オリコン3位。

 

12月31日、『NHK紅白歌合戦』に3年連続3回目の出場。

 

 

2015年1月28日、アメリカのハードロックバンドKISSとのコラボレーションにより「ももいろクローバーZ vs KISS」名義で13thシングル“夢の浮世に咲いてみな”(作詞:岩里祐穂 & ポール・スタンレー / 作曲:ポール・スタンレー & グレッグ・コリンズ / 編曲:KISS & グレッグ・コリンズ)を発売。KISSが音源上で他のアーティストとコラボするのは国内外問わず初めてのことであり、世界約120か国のiTunes Music Storeでも配信され、アメリカやカナダ、スウェーデン、ノルウェーなどのワールドチャートで1位を獲得。オリコン2位。なお、このコラボはKISS側からのアプローチで実現したもの。

 

3月11日、14thシングル“青春賦”(作詞:桑原永江/作曲:しほり/編曲・プロデュース:冨田恵一)を発売、表題曲を含め青春映画『幕が上がる』の主題歌・挿入歌を計4曲収録している。オリコン4位。

 

4月29日、15thシングル“『Z』の誓い”(作詞:森雪之丞/作曲:NARASAKI/編曲:NARASAKI・ゆよゆっぺ)を発売。映画『ドラゴンボールZ 復活の「F」』主題歌。メンバーは同映画に「地球の地獄」の天使役として声の出演もした。『ドラゴンボールZ』との初コラボレーション作品。オリコン4位。

 

 

2016年2月17日、3rdアルバム『AMARANTHUS』と、4thアルバム『白金の夜明け』を同時発売。オリコンそれぞれ2位、1位。

 

 

9月7日、16thシングル“ザ・ゴールデン・ヒストリー”(作詞:只野菜摘・浅利進吾/作曲:浅利進吾/編曲:長谷川智樹)を発売。オリコン2位。

 

10月3日、NHK「連続テレビ小説」第95シリーズ『べっぴんさん』に、主人公の同級生「多田(小澤)良子」役で出演。2017年4月1日まで放送された。

同年、玉井とのユニット「ももたまい」で、「ももたまい婚」というタイトルのコンサートを開催。当初は「ももたまいコン」としていたが、ファンの間で「ももたまい婚」とする表記が自然発生して増えたため、2人が結婚するという設定の規格にし、タイトルも「ももたまい婚」とした。

 

 

2017年8月2日、17thシングル“BLAST!”(作詞・作曲・編曲:前山田健一)を発売。オリコン3位。

 

12月31日、『ももいろ歌合戦』を初めて開催。大晦日から元旦にかけて、ももクロの4人(当時は5人)がホスト役となり、全出場者が「生歌」でパフォーマンス、出場者本人が本当に歌いたい曲をフルサイズで歌唱、性別不問の組分けを採用という、歌本位の内容となっている。出演者は年々増え、多彩なゲストも迎えて開催。

 

 

2018年1月15日、有安杏果が1月21日のライヴをもって脱退することを突如発表。

1月21日、有安が抜け、4人体制となる。

4月11日、18thシングル“笑一笑 〜シャオイーシャオ!〜”(作詞:只野菜摘/作曲・編曲:invisible manners)を発売。映画『クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ』主題歌。オリコン4位。

 

5月23日、オールタイム・ベスト・アルバム『MOMOIRO CLOVER Z BEST ALBUM「桃も十、番茶も出花」』を発売。オリコン1位。

 

11月16日、NHK総合ローカル枠にて先行放送された、NHK静岡放送局製作の静岡発地域ドラマ『プラスティック・スマイル』に「林田紬」役でドラマ初主演、同年11月21日にNHK BSプレミアムにて放送された。

12月31日、第2回『ももいろ歌合戦』を開催。

 

 

2019年5月17日、結成記念日のこの日、4人体制になって初めてのオリジナル・アルバム『MOMOIRO CLOVER Z』を発売。オリコン1位。

 

8月28日、『ちびまる子ちゃん』30周年アンバサダーにももいろクローバーZが就任、“おどるポンポコリン”(作詞:さくらももこ/作曲:織田哲郎/編曲:NARASAKI)のカヴァーを「ももいろクローバーZ feat.まるちゃんと仲間たち」名義で19thシングルとして発売。オリコン22位。

 

11月27日、20thシングル“stay gold”(作詞:zopp / 作曲・編曲:藤田卓也)を発売。表題曲は読売テレビ・日本テレビ系ドラマ『チート〜詐欺師の皆さん、ご注意ください〜』主題歌。オリコン4位。

 

12月31日、第3回『ももいろ歌合戦』を開催。新型コロナ感染症対策のため無観客開催となった。

 

 

2021年1月13日、21stシングル“月色Chainon”(ももいろクローバーZ盤/作詞:白薔薇sumire/作曲:小坂明子/編曲:月蝕會議)を発売。同時期に公開の映画『劇場版 美少女戦士セーラームーンEternal』の主題歌に加え、同アニメの歴代テーマ曲を多数収録しているため、Billboardやオリコンでは、シングルではなくアルバムの扱い。オリコン6位。Various Artistsによるシングル(Eternal盤)も同時発売。

 

同年、自身初のソロコンサート「Talk With Me ~シンデレラタイム~」を、さいたまスーパーアリーナで2日間開催。自ら作詞した曲をピアノの弾き語りで披露した。

 

12月31日、第4回『ももいろ歌合戦』を開催。

 

 

2022年5月17日、グループ結成14周年の記念日に、6thアルバム『祝典』を発売。オリコン2位・デジタル1位。

 

6月4日、東海テレビ制作・フジテレビ系列の「土ドラ」枠にて放送された『僕の大好きな妻!』に、「北山知花」役で連ドラ初主演。

7月12日、DVD&BlueRay『Talk With Me ~シンデレラタイム~』を発売。

 

7月12日21:00~、「ももクロ 7月怒涛の合同生誕祭?〜赤は1人で開祭〜」を開催、ABEMA TVで生放送。

12月31日、第5回『ももいろ歌合戦』を開催予定。

 

 

 

 

 

 

 

 

(参照)

Wikipedia「百田夏菜子」「ももいろクローバーZ」

 

 

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