堀内 孝雄(ほりうち たかお/1949年10月27日~)は、

日本の歌手、作曲家、俳優、タレント。フォークグループ「アリス」のメンバー。

 

 

 

愛称は「ベーヤン」。大阪府大阪市阿倍野区出身。

大衆食堂を営む家の3人兄弟の末っ子として生まれる。

桃山学院高等学校では「やしきたかじん」と同級生であり、堀内が軽音楽部部長を、たかじんが新聞部部長を務め、「やしき」、「ベーヤン」と呼び合う仲であった。同高校卒業。

京都産業大学中退。

 

アマチュアロックバンド「フーリッシュ・ブラザーフッド」のヴォーカルとして活動。後にアリスを結成する谷村新司とは、同じ神戸の音楽サークル「ポート・ジュビリー」で知り合いだった、

 

1971年12月25日、堀内(Vo,リードG)と谷村新司(たにむら しんじ/1948年12月11日~/Vo,G)が大阪市南区南炭屋町(現:中央区西心斎橋二丁目)にあるビジネスホテル・大阪帝国ホテルの一室にて、矢沢透(やざわ とおる/1949年2月6日~/Ds)の合流を前提に「アリス」を結成。

 

1972年3月5日、1stシングル“走っておいで恋人よ”(作詞・曲:谷村新司/編曲:青木望)で東芝音楽工業(当時)からデビュー。オリコン85位。

 

5月5日、矢沢が正式に合流し、晴れて現在のアリスとなる。

プロデビュー当時は、ツアーやライヴに明け暮れる。「特急の停まる市の市民会館にはほとんど行った(谷村)」と語る程の地道なツアー活動をすることでファンを増やしていった。

9月5日、1stアルバム『ALICE I』を発売。

 

 

1973年6月5日、2ndアルバム『ALICE II』を東芝EMI(当時)から発売、オリコン93位。

7月5日、3rdシングル“愛の光”(作詞・曲:谷村新司/編曲:アリス)を発売。B面“帰り道”(作詞:谷村新司/作曲:堀内孝雄/編曲:アリス/ストリングス編曲:青木望)で初めて堀内作曲の楽曲がシングルに収録された。

12月25日、3rdアルバム『ALICE III』を発売、オリコン34位。

 

 

1974年には、年間303ステージという驚異的な記録達成。

 

 

1975年3月20日、シングル“紫陽花”(作詞:谷村新司/作曲:堀内孝雄/編曲:青木望)を発売、堀内作の楽曲が初めてシングルA面に採用された。オリコン48位。

 

5月5日、5thアルバム『ALICE IV』を発売、オリコン20位。

9月5日、ウッディ・ウーの1969年の曲をロック風にアレンジしてカヴァーしたシングル“今はもう誰も”(作詞・作曲:佐竹俊郎/編曲:矢沢透)を発売、オリコン11位のヒットとなり、累計売上は28.8万枚を記録(オリコン集計)した。

 

 

1976年7月5日、5thアルバム『ALICE V』をリリース、オリコン3位。

 

9月20日、堀内がメインヴォーカルを取ったシングル“遠くで汽笛を聞きながら”(作詞:谷村新司/作曲:堀内孝雄/編曲:篠原信彦)を発売。オリコン51位止まりだったが、谷村が度々MCなどで「アリスにとってなくてはならない曲」「ずっと歌い続けていく」と語っているように、アリスとして、堀内、谷村、それぞれがソロとして、歌い続けている代表曲。

 

 

1977年10月5日、シングル“冬の稲妻”(作詞:谷村新司/作曲:堀内孝雄/編曲:石川鷹彦)を発売。オリコン8位と、アリスとしては初めてオリコンの週間ベスト10入りを果たしたヒット曲。

 

 

1978年4月5日、6thアルバム『ALICE VI』を発売、オリコンで自身初のアルバムチャート1位。

 

6月20日、シングル“ジョニーの子守唄”(作詞:谷村新司/作曲:堀内孝雄/編曲:石川鷹彦)を発売、オリコン6位。

 

8月5日、1stソロシングル“君のひとみは10000ボルト”(作詞:谷村新司/作曲:堀内孝雄/編曲:石川鷹彦)でソロデビュー。「資生堂化粧品」秋のキャンペーンソング。リリース後約1ヶ月でオリコン・シングルチャートの3位に初登場し、翌週には1位を獲得した。

 

9月5日、“君のひとみは10000ボルト”を収録した3rdソロアルバム『あいつが死んだ晩』を発売し、アルバムチャートで1位を獲得している。

 

同年、日本人アーティストとして初めて日本武道館3日間公演を成功させる。

10月5日、武道館公演の模様を収録したライヴアルバム『栄光への脱出〜武道館ライブ』を発売、オリコン1位。

12月5日、14thシングル“チャンピオン”(作詞・曲:谷村新司/編曲:石川鷹彦)を発売、グループ初で、唯一のオリコン1位を獲得。グループ最大のヒットとなる。

 

 

1979年4月5日、シングル“夢去りし街角”(作詞:谷村新司/作曲:堀内孝雄/編曲:石川鷹彦)を発売、オリコン6位。

 

6月5日、7thアルバム『ALICE VII』を発売、2作連続オリコン1位。

 

12月20日、シングル“秋止符”(作詞:谷村新司/作曲:堀内孝雄/編曲:石川鷹彦)を発売、同年9月21日に横山みゆきが先行してシングルをリリースした同曲をアリスがセルフカヴァーし、オリコン4位のヒットとなる。

 

12月21日、山口百恵の28枚目シングル“愛染橋”(作詞:松本隆/作曲:堀内孝雄/編曲:萩田光雄)を作曲提供、オリコン10位になった。本曲のヒットで山口の全シングルの総売上枚数がついに1,000万枚を突破。これはピンク・レディー(1979年)、森進一(1979年)に続き史上3組目の快挙であった。1994年に中森明菜がカヴァー、堀内も後にセルフカヴァーした。

 

 

1980年4月25日、「滝ともはる」とのデュエットシングル“南回帰線”(作詞:山川啓介/作曲:堀内孝雄/編曲:石川鷹彦)を発売、「サントリービール」CMソング。オリコン4位、売上40万枚。

 

7月5日、ポリスター移籍第一弾シングル“狂った果実”(作詞:谷村新司/作曲:堀内孝雄/編曲:石川鷹彦)を発売、オリコン6位。

 

8月25日、8thアルバム『ALICE VIII』をポリスターからリリース、3作連続オリコン1位。

 

 

1981年5月21日、電撃的にアリスの活動休止を記者発表。

7月5日、8thアルバム『ALICE IX 謀反』を発売、オリコン3位。

11月7日、後楽園球場(当時)にて開催した「アリス・ファイナル」をもって、アリスの活動を休止。

 

 

1984年、フォークソンググループ「シグナル」とともに「堀内孝雄&ケインズ」を結成し、“逆光線”(作詞:山川啓介/作曲:堀内孝雄/編曲:椎名和夫)などをリリースした。

 

 

1986年10月25日、12thソロシングル“愛しき日々”(作詞:小椋佳/作曲:堀内孝雄/編曲:川村栄二)を発売、テレビ時代劇『白虎隊』主題歌。オリコン4位。「第29回日本レコード大賞」作曲賞。

 

ソロ歌手としては「ニューアダルトミュージック」と称する演歌・歌謡曲路線に転向した。

 

 

1987年、アリスが活動を再開(1回目)。

12月8日、約6年半ぶりの24thシングル“BURAI”(作詞:谷村新司/作曲:堀内孝雄/編曲:佐々木誠)を発売、オリコン34位。

 

12月15日、10thアルバム『ALICE X』を発売。オリコン11位。

その後、アリスは再び活動を停止(2回目)。

 

 

1988年5月25日、15thソロシングル“ガキの頃のように”(作詞:荒木とよひさ/作曲:堀内孝雄/編曲:川村栄二)を発売、テレビ朝日ドラマ『はぐれ刑事純情派』の初代主題歌。オリコン27位。第30回日本レコード大賞 作詞賞。これ以降、最終シリーズとドラマスペシャルまでの全19シリーズにわたって『はぐれ刑事純情派』主題歌に変更しながら継続起用された。また『はぐれ刑事純情派』の放送枠で半年おきに放送された『さすらい刑事旅情編』のPART1、PART2の主題歌にも採用された。

 

 

1990年4月25日、20thソロシングル“恋唄綴り”(作詞:荒木とよひさ/作曲:堀内孝雄/編曲:川村栄二)を発売、元々は1989年に麻生詩織のデビューシングルで、『はぐれ刑事純情派』挿入歌だったが、堀内がセルフカヴァーした本バージョンは同番組EDテーマに起用、オリコン5位のヒットとなった。第21回日本歌謡大賞・大賞、第32回日本レコード大賞・大賞 (演歌・歌謡曲部門) 、第23回日本有線大賞・大賞をそれぞれ受賞。

 

 

1992年3月11日、桂銀淑とのデュエットでシングル“都会の天使たち”(作詞:荒木とよひさ/作曲:堀内孝雄/編曲:川村栄二)を発売、『はぐれ刑事純情派』主題歌。オリコン・シングルチャートでは最高位33位ながら100位内に44週ランクインするロング・ヒットとなった。累計売上50万枚。

 

12月31日、『第43回NHK紅白歌合戦』に“都会の天使たち”を桂銀淑と歌唱。デュエット曲の場合は紅・白どちらかに組み入れられるのが通例であったが、2人が紅白常連だったことが考慮され、それぞれ白組、紅組で選出、異例の形での出場・歌唱となった。

 

 

1993年4月25日、25thソロシングル“影法師”(作詞:荒木とよひさ/作曲:堀内孝雄/編曲:川村栄二)を発売、『はぐれ刑事純情派』ED曲、オリコン26位。第24回日本歌謡大賞 大賞を受賞。

 

 

1996年、第47回NHK紅白歌合戦に、ソロ歌手として出演し、“遠くで汽笛を聴きながら”を歌唱。

 

 

1998年11月21日、35thソロシングル“カラスの女房”(作詞:荒木とよひさ/作曲:堀内孝雄/編曲:川村栄二)を発売。同年8月に当時「モーニング娘」メンバーの中澤裕子が本曲でソロデビューし、オリコン19位を記録。作曲者である堀内はそれをセルフカヴァーし、オリコン81位。

 

 

2000年1月17日神戸での阪神・淡路大震災追悼コンサート開催が契機となって、アリス2度目の再始動の機運が高まった。

4月26日、五木ひろしのシングル“山河”(作詞:小椋佳/作曲:堀内孝雄/編曲:川村栄二)を作曲提供。同年末『第51回NHK紅白歌合戦』の白組トリおよび大トリで五木が歌唱。

8月、Alice名義から新たに「ALICE」名義に変更されて再始動が記者発表され、プレビュー扱いの同年12月31日の第51回NHK紅白歌合戦に出場。

 

 

2001年1月17日、神戸国際会館でアリスのコンサートを開催。

7月11日、アルバム『ALICE 0001』を発表。夏から秋にかけて全国ツアーも行い、日本武道館が再び満員になった。

12月31日、「第52回NHK紅白歌合戦」にソロ歌手として出演、同じ大阪府出身で親友だった河島英五(同年4月、48歳で病死)の代表曲“酒と泪と男と女”を終始泣きながら歌った。

 

 

2004年11月、松浦亜弥とCMで共演。

12月16日に横浜国際総合競技場で開催された、サッカーの国際試合・日本代表対ドイツ代表戦の試合前に国歌独唱を務めた。

 

 

2005年12月31日、第56回NHK紅白歌合戦にアリスとして出場。3度目の活動再開となった。

 

 

2009年3月4日、上野文化会館大ホールで記者会見、3人が還暦を迎えるこのタイミングで28年ぶりの完全再始動を発表。

7~11月、全国ツアーを36会場で40公演を行っている。

 

 

2010年2月28日に東京ドームでも公演を行い、休憩をはさんで5時間におよぶライブとなった。 

 

 

2013年4月10日、アルバム『ALICE XI』を発売。オリコン17位。

 

同年、アリスとして47都道府県ライヴツアーの敢行。

 

 

2014年春、杉田二郎の呼びかけで堀内は、ばんばひろふみ、高山厳、因幡晃とともにユニット「ブラザーズ5」の結成に参加。5人それぞれのヒット曲はもちろん、洋楽・邦楽の懐かしい青春ポップスを5人揃ってのスペシャルステージで展開。

 

 

2016年10月26日、堀内のソロ活動を概観できるベストアルバム『45周年記念オールシングルコレクション』をRice Musicから発売。

 

 

2018年、MBSヤングタウンの三人でのレギュラー放送も開始。

 

 

2019年、アリスはメンバー全員が70歳となるこの年、「70歳の限りなき挑戦」と銘打ち、5月5日の神戸での公演を皮切りに全国ツアーを行う。

 

 

2020年2月7・8日の大阪城ホール2daysをもってアリスは全国ツアーを無事完走。

ツアー終了後、ラジオのレギュラー番組の放送にて番組の継続を表明。

 

 

 

 

 

 

 

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(参照)

Wikipedia「堀内孝雄」「アリス(フォークグループ)」「ブラザーズ5」