☆Taku Takahashi(タク・タカハシ/本名:高橋 拓[ たかはし たく ]/1974年3月29日~ )は、

日本のDJ、音楽プロデューサー。m-flo、Ukatrats FC、ravexのメンバー。

 

 

 

神奈川県横浜市出身。

父親は横浜市で学習塾を経営していた。

 

東京都世田谷区にあるセント・メリーズ・インターナショナル・スクール出身。

後にm-floを組むVERBALとはインターナショナル・スクール5年生の時、クラスメートとして出会う。だが当初は特に仲の良い間柄ではなかったという。

なお、ハイスクール時代の友人に小宮山雄飛(ホフディラン)がいる。

 

高校の時、☆Takuはミクスチャー・ロックバンド「N.M.D.」を結成、ドラム・作曲・打ち込みを担当(☆Takuのドラムプレイは、“chronopsychology”と“DOPAMINE”のPVで観ることが出来る)。

N.M.D.のある日のライヴ当日、MC担当の都合がつかなくなり、VERBALがラップをしていたことを知っていたため急遽ピンチヒッターを依頼、そのパフォーマンスに感激した☆TakuはVERBALに正式加入を要請、親交を深めていった。
N.M.D.はコンテスト入賞など実績を積んで、幾つかのレコード会社よりメジャーデビューの誘いが来ていたが、大学進学のためそれらのオファーを断った。

 

卒業後はアメリカ合衆国ロサンゼルスのオクシデンタル大学に留学。在学中は物理学、経済学、哲学などを学んだが最終的にはアジア学を専攻した。

留学から半年経った時に打ち込みを再開。近隣の音楽学校に通い始め、DJ、作曲活動、デモテープ制作を開始した。

 

1997年、帰国した☆Takuは、女性ヴォーカルとユニット「Love Soul」を結成。この時に影響を受けたアーティストとして、竹村延和・小西康陽・スチャダラパーを挙げている。

その後、デモテープを通じてARTIMAGEの浅川真次に出会い、以後音楽活動を本格化させ、その時に偶然日本に帰国していたVERBALのラップを入れたトラック“The Way We Were”が浅川の耳に止まる。

 

 

1998年10月、☆TakuとVERBALのユニット「m-flo」名義で、エイベックス系インディーズレーベル「Rhythm REPUBLIC」から“The Way We Were”をリリース。少数出荷に滞ったが、浅川がこれを高く評価したのを機に、☆TakuはVERBALとともに他にも数曲制作することになった。

VERBALを加え制作した数曲の中でも、かつてソロや、☆Takuのユニット「Love Soul」にコーラスとして参加したこともあったLISAをヴォーカルとしてフィーチャーした“been so long”が関係者の間で特に評判となり、3人でデビューする話が持ち上がる。

12月、当時、大学院で神学を専攻し、卒業後は牧師になると決めていたVERBALを浅川が説得して日本に呼び止め、m-flo名義で「Rhythm REPUBLIC」から“been so long”をリリース。

 

これには、ただの「エイベックスの新人」とは見られたくないという浅川の意図があった。HMV等の外資系CDストアのみで初期は500枚程度の受注だった“been so long”は、J-WAVEなどFMラジオ局を中心に徐々に知名度を上げ、最終的に1万枚を超えるまでに至った。

 

インディーズでの売上目標を達成した事や、インディーズでは対応しきれなくなった事から、1999年7月7日、m-floは同じくエイベックス系のメジャーレーベル「rhythm zone」からメジャーデビューを果たした。メジャー1stシングル“the tripod e.p.”はオリコン初登場9位を獲得。タイトルの「tripod」には「3本の柱(三脚)」の意味で、☆Taku(トラックメイキング)、VERBAL(ラップ、リリック)、LISA(ヴォーカル)の3人が団結して曲を作り上げる、という意味が込められている。

 

 

2000年2月23日、1stアルバム『Planet Shining』発売。

 

9月6日発売の8thシングル“How You Like Me Now?”はオリコン9位を獲得。

 

 

2001年1月17日、代表作の1つとなる“come again”を発売。当時UKのクラブミュージックとして流行していた2ステップを基調とした同曲は、オリコン最高4位を獲得、13週に渡りチャートイン。同曲のヒットにより、m-floは一般リスナーにも広く認知された。この曲に関して☆Takuは、「日本の歌謡曲の方程式を無視してつくった曲です」と公式ホームページでコメントしている。

 

3月14日、次のアルバムからの先行シングル“orbit-3”を発売、オリコン9位。

 

3月28日、2ndアルバム『EXPO EXPO』をリリース、オリコン初登場3位を記録。このアルバムのコンセプトは「2012年のバーチャル万博」である。

 

同年5月、『EXPO EXPO』からのリカットシングル“prism”を限定生産リリース。同シングルには“come again”のリミックス用素材が収録されており、これを元に「m-flo “come again” Remix コンテスト」が開催された。グランプリ賞は当時ゲームミュージックなどを制作していた境亜寿香の「come again (Tokyo Cafe Remix)」であった。

 

8月、Zepp Tokyoでのライヴを収録した初ライヴアルバム『m-flo tour 2001 "EXPO EXPO"』、

9月、ライヴDVD『m-flo tour 2001 "EXPO EXPO"』をリリースした。

 

 

2002年に至るまで、m-floは数々の「ソトシゴト」に恵まれ、他のアーティストとも様々なコラボレーションを行った。

同年2月、その集大成となるアルバム『ソトシゴト 〜m-flo turns it out!〜』が発売。

 

4月、ソロ活動に専念するためとの理由で、LISAが脱退を発表。

以降、残されたメンバー2名のソロ活動を中心とした沈黙期間が続く年となった。☆Takuは 「Tachytelic Records」を立ち上げ、オーディションから起用した日之内絵美のプロデュースや、自身のMIX CDのリリース等を行った。VERBALも「espionage records」を立ち上げ、テレビ東京系音楽オーディションバラエティ番組『ASAYAN』のラッパーオーディションからデビューした「Heartsdales」のプロデュースや、ラッパー集団「MIC BANDITZ」を立ち上げ自身も参加する等、個々の活動を活発に行った。

 

 

2003年3月、約1年半の沈黙を破りファン投票の結果を元に選曲されたベスト・アルバム『The Intergalactic Collection 〜ギャラコレ〜』をリリース。最終トラックは新曲のイントロ部分が収録されており、新ヴォーカルが歌いだす直前で切られ、様々な憶測を呼んだ。

6月、新ヴォーカル「Crystal Kay」をフィーチャーした復活第1弾シングル“REEEWIND!”をリリースし、オリコン9位を記録。 このシングルから、以前のLISAのようにはヴォーカルを固定せず、毎回異なるゲストヴォーカルを迎えて曲を制作する「m-flo loves Who?」("Who?" にはフィーチャリングしたアーティスト名が入る)という形で、活動再開。多くの新人、無名のアーティストとコラボレーション (Loves) したことにより、それらのアーティストがブレイクする契機ともなった。

VERBALは「Lovesプロジェクト」の活動形態について、アメリカのプロデュースグループである「ネプチューンズ」からヒントを得たと述べている。また、VERBALの提案により、m-floをサングラスをかけた二人組とアイコン化・ブランディングしていった。

 

10月、m-flo loves melody. & 山本領平 “miss you”をリリース、オリコン8位を記録。

 

 

2004年3月リリースの、m-flo loves BoA“the Love Bug”も、オリコン8位を獲得。前年から続くシングル3作のヒットにより、「Loves」体制での m-flo 完全復活を印象付けた。

 

3月、「ソトシゴト」集の第2弾『m-flo inside』を発売。以後、m-floが関わったほとんどの作品に 「m-flo inside」マークが記載されている。

5月、3年振りとなるオリジナルアルバム『ASTROMANTIC』をリリースした。「inside」つながりで『ASTROMANTIC』初回限定盤にて、インテルとのコラボ企画「m-flo loves intel」が行われた。同アルバムは、先述したアーティストの他にも、Dragon Ash、坂本龍一、CRAZY KEN BAND、野宮真貴(元ピチカート・ファイヴ)ら、豪華アーティストと共演。同アルバムはオリコン初登場2位、最高1位を獲得した。また、『ASTROMANTIC』に収録されている、m-flo loves Ryuichi Sakamoto “I WANNA BE DOWN”は、米『ビルボード』誌「Hot Dance/Club Play」チャートで最高12位(2005年2月19日付)を獲得する国際的なヒットとなった。

 

 

6月、VERBALは韓国系アメリカ人の女性デザイナーと、☆Takuは日本人の一般人女性と、ほぼ同時期に結婚。

7月、新木場スタジオコーストにて3年ぶりの一夜限りのライヴ「m-flo LIVE 2004 "ASTROMANTIC"」を行った。このライヴの模様は翌2005年発売の『ASTROMANTIC DVD』に一部収録されてた。

11月、当時新人であったYOSHIKAをフィーチャーした“let go”をリリース。NTTドコモとCMタイアップした同曲は年をまたいでロングヒットとなり、YOSHIKAにとっても2005年にメジャーデビューを果たす契機となる出世作となった。同曲は時を経て2013年にテレビドラマ『ビブリア古書堂の事件手帖』挿入曲に採用され、再び脚光を浴びた。

 


2005年3月、和田アキ子とのコラボレーションを発表。m-flo loves Akiko Wadaとして“HEY!”のレコーディングを行った。

7月、元ヴォーカリストのLISAが次作アルバムで再びm-floの楽曲に参加すると発表。

7月13日、m-flo loves EMYLI & YOSHIKA / m-flo loves Akiko Wadaシングル“Loop In My Heart / HEY! ”発売、オリコン9位。

 

 

8月に4thアルバム『BEAT SPACE NINE』をリリース。12組のLovesアーティストが参加したこのアルバムは、初のオリコン初登場1位を獲得した。LISAをLovesした“Tripod Baby”を収録。

 

 

10月6日、なんばHatchを皮切りにライヴツアー「m-flo Tour 2005 BEAT SPACE NINE」がスタート。11月2日の日本武道館での最終公演には、地方公演に参加した、LISA、melody.、山本領平、EMYLI、YOSHIKAの他、スペシャルゲスト(BoA、Sowelu、Crystal Kay、Whee Sung、加藤ミリヤ、Diggy-MO')が参加した。このライヴの模様は同日深夜からインターネットテレビ 「GyaO」で放送された。

12月31日、第56回NHK紅白歌合戦に「m-flo loves Akiko Wada」として白組から初出場した。

 

 

2006年4月27日、テレビゲーム『ウイニングイレブン』シリーズ「ワールドサッカーウイニングイレブン10」でOPテーマ“Win and Shine”を☆Takuが制作した。☆Takuは同シリーズの熱狂的ファンで、2006年発売の2007年にもヤマザキナビスコカップのアンセムを制作。またサッカー日本代表の試合観戦も趣味としており、ワールドカップ2006ではドイツまで観戦に行った。

 

6月28日、日之内絵美とRyoheiをLovesした“Summer Time Love”をリリース。同曲は丸井とタイアップ、TVCMや渋谷の丸井(OICITY渋谷)にm-floの垂れ幕が下がる等、露出が多かった。

 

7月、ソトシゴト集第3弾『m-flo inside -WORKS BEST II-』をリリース。ディスク1には、ソトシゴトだけではなく、m-flo loves MINMIでの新曲“Lotta Love”や“Summer Time Love”のSunaga t Experienceによるリミックスを収録。ディスク2はm-floのクラシックと呼べる作品を中心に構成、DJ DeckstreamによるMIX CD。ディスク2の中でも一部の "クラシック作品" はJAMOSAやWISE、L-VOKALといった比較的若手のアーティストを迎えて新たに録音されている。

11月8日、m-flo loves BONNIE PINK“Love Song ”を発売、オリコン9位。

 

12月13日、『スター・トレック』40周年を記念したコラボレーション企画で、m-flo loves STAR TREK「Love Long and Prosper」を配信限定でリリース。

 

 

2007年3月28日、「Lovesプロジェクト最終章」となる5thアルバム『COSMICOLOR』をリリース。

 

本アルバムの loves Crystal Kay“Love Don't Cry”のVERBALのリリックが、DJ OASIS(Radio Aktive Project)によるDIS(批判)に対するアンサーソング(反論曲)であるとの見方もあったが、後に双方がブログにて否定した。

6月14日、Zepp Tokyoを皮切りに、ライヴツアー「m-flo TOUR 2007 「COSMICOLOR」 〜m-flo loves Ameba〜」がスタート。

7月21日、横浜アリーナにおけるツアーファイナルでは、18組のLovesアーティストが登場してフィナーレを締めくくった。

 

 

2008年2月13日、Lovesプロジェクトの完結編となるベスト・アルバム『Award SuperNova -Loves Best-』をリリース。本アルバムには、「m-floファミリー」とも呼ばれたアーティストを迎えた新曲、m-flo loves 日之内エミ & Ryohei & Emyli & YOSHIKA & LISA“love comes and goes”が収録された。

 

 

2009年秋、デビュー10周年記念のトリビュートアルバムおよびベスト・アルバム『MF10 -10th Anniversary Best-』を発売。また、10周年記念ライヴ「BeeTV presents m-flo 10Years Special Live "we are one"」を開催した。

 

 

2011年3月、☆Takuのソロプロジェクト「THE SUITBOYS」を始動させ、第一弾としてMIX CD『AFTER 5 VOL.1』を発売した。

 

3月14日、5年ぶりとなるm-floの6枚目ニューアルバム『SQUARE ONE』を発表した。

 

5月26日、幕張メッセイベントホールを皮切り「SQUARE ONE TOUR 2012」をスタートさせた。また、これと同時にライブ会場限定シングル“Don't Stop Me Now”を発売した。

9月、m-floとしてリーボックのイベント「Reethm of Lite」で楽曲“RUN”を披露。

11月11日、大沢伸一、FPM、VERBAL、Jaguar Skillsなど国内外の大物DJがレギュラー出演するインターネットラジオ「block.fm」を開局した。☆Taku自身もTJO(Takeru John Otoguro)とともにレギュラー番組『TCY RADIO』を放送している。

 

 

2013年3月13日、7thアルバム『NEVEN』発売。オリコン19位。

 

 

2014年3月26日、8thアルバム『FUTURE IS WOW』発売、m-flo + ayumi hamasaki の“MY WAY”収録。オリコン27位。

 

 

 

2017年12月15日、 m-flo公式twitterおよび公式websiteにて、15年ぶりのLISAのメンバー復帰と、新曲“never”のリリースが発表された。

 

 

2018年3月7日、シングル“the tripod e.p.2”発売、オリコン30位。

 

 

2019年7月3日、シングル“mortal portal e.p.”発売、オリコン65位。

11月6日、LISA復帰後3人体制に戻って初のオリジナル・アルバム『KYO』を発売。

 

12月31日、「ももいろ歌合戦」(BS日テレ・ニッポン放送・AbemaTVなど)へ初出場。

 

 

 

 

 

(参照)

Wikipedia「☆Taku Takahashi」「m-flo」