迷惑行為を憎んで人を憎まず | 井上通訳サービスのブログ

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英語は必要に迫られて使えばすぐ上達します

人は無意識に他人に迷惑なことをしてしまうことがある。

 

今介護している母は、本当に迷惑な行為をします。

 

私は疲れて勘弁してくれと疲れや怒りで爆発しそうになります。

 

それで口に出して苦しさを母に訴えます。

 

ただその際には、何が苦しいかだけを訴えるようにしているんです。

 

例えば、もう疲れてへとへとだから休ませてこのままじゃ倒れそうだよ。とか、こんなところにおしっこして汚い!とか、何変な事言ってんの!それは妄想だよ!とか。

 

これらの言葉は母を傷つけません。

 

従姉が伯母を介護していたときも大変だったようで、母さんみたいな長生きな人はいないよ。お父ちゃん(伯父)が待ってるよ。など、酷い言葉を言ったので、記憶力が落ちた認知症の伯母でも覚えているくらいこれらの酷い言葉には深く傷つき母に電話で話していたそうです。

 

罪を憎んで人を憎まずと言いますが、介護においても、酷い言葉で皮肉るよりも、何が大変かを具体的に訴えるのが良いのではないでしょうか。

 

いつも笑顔でやさしく接することに徹することができるならそれがベストかもしれませんが、介護しているともう無理!というほど心身ともに限界に達するときがありますので、それを理解していない高齢者に自分が何がつらいか簡単な言葉で訴えるのもありだと思います。

 

他の家族あるいは他人に対しても同様かも知れません。

 

今朝、私は介護疲れもあり、ぐっすり眠っていました。

心地良く深い眠りでした。

突然、家族が渋い引き戸をガラッと開けてトイレに行く音で起こされ、それからもう眠ることが出来ず、体はだるく苦しく、本当に腹が立ちました。

 

それで、ぐっすり寝ていたのに大きな音を立てて起こして酷い、腹が立つとダイレクトに苦情を言いました。

 

そして、もう寝られないので外へ行きました。

 

今やっと体の状態が落ち着いてきました。

 

自分以外の人から迷惑を掛けられた時は、迷惑行為そのものについて苦情を言う。

 

決して間接的に相手を傷つけるような皮肉は言わない。

 

このやり方が良いように思います。

 

人は無意識に迷惑行為をしてしまうものです。

 

学生の時、サークルの人達と旅行に行って泊まった宿にピアノがありました。

 

私は朝弾いてみました。

 

ところが、朝ご飯の時間に他の泊り客である高校生くらいの子たちが、私たちの方をにらみつけ、聞こえよがしに、〇〇大学の人達って大嫌い。絶対行かない。などと言い出したのです。

 

要は、ピアノの音が早朝からしてうるさくて起こされたので腹が立ったため言ったのだと気が付きました。

 

日本人は直接苦情を言う勇気がない人が多いです。

 

そのため、間接的な皮肉で相手に気付かせようとするのです。それが相手を傷つけます。

 

パジャマのままピアノを弾いている人のところへ行って、すみません、まだ寝ているんですけどピアノの音で寝られなくて困っていますとか言ってくれれば気が付いたでしょう。

 

母にも、〇んこするときはちゃんと便器でして。トイレが汚れて掃除が大変だよ!と言うと、

あれ、そうかい。ちゃんとしたつもりだけど。と無意識でやってしまっていることがわかります。