の、続きです。


入園式に早くオムツを外せるようにしてくださいと言われた保護者たち。

「家ではパンツですが、外では念の為オムツです」

「トレーニングはやっていて、もう少しで外れそうなんです」

という人たちもいましたが、うちは

「何度かトレーニングの期間は設けましたが、その度に排尿排便をギリギリまで我慢してしまうので、うまく行きません」

な子でした。

パンツにしちゃうと、8時間でも9時間でも我慢してしまうんです。

それを病院の先生に話した時には、「まだトレーニングをする時期じゃないかもしれないから、焦らないで」と言われまして。

でも、それを幼稚園の先生に話すと「うん、でもお母さんね、みんなやることだから。頑張ってください」と…。


うわーん、厳しい〜〜!!


けど、これが幼稚園というものかもな!

どこの幼稚園もきっと、個人の事情より、集団生活する上でスムーズな方がいいもんな。

先生だって、1人にかかりっきりになるわけにはいかないし。

よーし、頑張るぞ!!


…と、思ったものの。

前にも書いたけど、全然オムツが外れなくて。

頑張れば頑張るだけ、我慢をするようになって、便秘で苦しんで……

もう息子のタイミングが来るまで待とう…と思ったんです。


同じクラスの子たちはどんどんオムツが外れていって、それを送り迎えの時に保護者さんと先生がお話ししてたりして。

周りの人たちも「わー、よかったですねー!」とか「おめでとうございます〜!」って喜びあってて。

私も一応、ニコニコとその話を聞いてはいたんだけど、やっぱり後ろめたい気持ちもありました。

先生の手を煩わせてるなぁとか、オムツの袋が場所取ってるよなぁとか。

他の子たちはどんどんオムツを卒業していくのに、うちは頑張ってないように見えるんだろうなぁ…とか。

先生の方にも、そういう気持ちがあったんでしょうね。

だんだん、保護者面談の時や、お迎えの時に言われるようになりました。


そしてある時、息子と一緒に言われたんです。


「あとは、息子くんだけですからね」


と。

確か、終業式の日で、オムツを袋ごと持って帰った日だったと思います。

私はその言葉に、


「…がんばりますニコニコ


と返したんですが、先生はそのあと息子に


「もう持ってこないでね〜!笑」


と言ったんです。

先生的には、ポジティブに背中を押したつもりだったんでしょう。

でも、その言葉は、私と息子が傷つくには十分でした。

ここまでが年少のこと。

ここから年中です。


ある日のこと。

息子がひどく荒れた日があって。


「もう幼稚園に行きたくない!!!」


となってしまいました。

今までも、幼稚園で先生やお友達とトラブルがあって、先生から「今日はこんなことをしてしまって」と報告を受けることはありましたが、息子本人が引きずることはあまり無かったんです。

(反省はしてもらいたかったですが、本人に自覚が無かった)

ただその日は様子が違う。

本人に理由を聞いてみると


「いつまでもオムツをつけてるのは赤ちゃんだよ。息子くんはいつまでバブちゃんなの?」


とからかわれたそうです。

それは担任の先生では無かったんですが、その幼稚園では立場のある先生だったので、担任の先生に相談をしてどうにかなるものではなく。

結局、息子が登園拒否をする理由を担任の先生に報告して、理解していただく、というところに留まりました。


年中の担任の先生は、優しい先生だったんです。

息子の特性を理解しようと寄り添ってくれて、可能な限り園生活を円滑にできるようにアドバイスもしてくれて。

ただ、この幼稚園の方針みたいなもので、イベントごとは体調不良以外は全員参加です、と。

先生としては、無理はさせたくなかったみたいなんですが…難しいですね。


上記の立場ある先生を、仮にA先生とします。

そのA先生は、その後も息子や私たちに辛辣でした。


発表会や運動会のたびに、息子は聴覚過敏が原因で練習にあまり参加できませんでした。

そのことについて、A先生は「そんなんじゃ普通の学校はまず無理でしょうね」「息子くんに合わせることはできませんから」。

言ってることは間違ってなくて、事実なんですが、言い方がとにかくキツい。


また、年中に入ってから、私たち親子を無視するようになりました。

えっ、幼稚園の先生がそんなことする!?と驚きましたが。

A先生はよく、降園時に門のところに立っていたので、「さようなら〜」と言いながらその先生の横を通っていたのですが、他の人たちには「さようなら、気をつけて〜」など声をかけていたのに、うちにはこちらを全く見ずに「さよーならー」と言うか、「……(ぺこり)」と無言で会釈をするだけ。

時には、会釈すら無く、完全スルーの時もありました。

私がお迎えの時も、光弘さんがお迎えの時もそうだったので、気のせいではありません。

確実に、市来家は無視されていたと思います。


思い返せば、年少の同じクラスに息子を含めて5人、「発達障害、もしくはグレーゾーンかな?」と思う子がいて、うち以外は年少の間に全員転園しています。

お部屋での活動でも、一緒に工作や練習ができない時は、強制的にテラスに机と椅子を出して、その子たちと付き添いの先生だけで過ごさなくてはいけませんでした。

そういう状況に耐えられなかったんだろうな…と思います。

そしてA先生は、とにかく定型発達以外の子は排除したかったんだろうなと。


現に私たちもその先生の態度に耐えかねて辞めてますから。


新しい園に転園が決まり、ようやく解放されると思って、つい近所の整体で愚痴ってしまったことがありました。

するとそこの先生が

「それってA先生?」

と聞くではありませんか。

まずい、知り合いだったらどうしよう。

と思ったら。

「評判悪いよね〜、他のお客さんも言ってたよ。他の先生はいいのに、A先生だけ贔屓がひどかったり自己中だって」

……なるほど。

通っている他の保護者さんや、卒園した子の保護者さんも思うところがあったんですね。


保健センターで心理士の先生からも「同じ園の他のお母さんも、A先生が障害に理解を示さないとか、拒否反応を示すから辞めたいって言ってたんですよ」と。


わーーーーー

地元で悪評が広まってるーーーー


もちろん、何の問題もなく通えてるご家庭の方が多いので、その先生が幼稚園を辞めるとかは無いと思います。

ただ、障害に不安を抱くのがどのタイミングなのかは、家庭それぞれだと思うので、入園前にわからなかったら、ここを敢えて避けることは難しいかもしれない。

だから今後も、うちと同じような家庭は一定数生まれるのかなと。

入って後悔するご家庭が、その先でうちみたいに素敵な転園先が見つかることを祈ります。



書ききれなかった苦い思い出はもっともっとあるんですが、明日が小学校の入学式なので、この話はこれにて終わりにしたいと思います。

いまだに、黄色い幼稚園バスを見ると「〇〇幼稚園じゃないかな」とドキドキしてしまうくらいにはトラウマですし、息子はA先生と同じ名前の人を無条件で嫌うようになってしまいましたが、ひとまず、私の気持ちの整理はできました。


明日からの小学校生活でも、つらいこと大変なことがたくさんあるかもしれませんが、あの時以上に胃が痛かった日々は無いだろうと自分に言い聞かせ、これからを楽しみたいと思います!






飛鳥山公園にて。


今日で春休みは終了。

いっぱい遊べてよかった!