言語・非言語・コミュニケーション | ヘルメスの丘 ~In Tune with Hermes~

ヘルメスの丘 ~In Tune with Hermes~

伊野華絵(いのはなえ)の世界へようこそ。
ヘルメス(水星)が誘う、人生を楽しむ術。

わたしの職場の標準言語は 英語です。

 

 

厳密にいうと、「場」に集まった人々の中に 一人でも母国語が日本語ではない人がいた場合は、

 

言語モードが「英語」に切り替わります。

 

 

今の職場に来て約5年になりますが (書いてみて、もうそんなに経ったのかと 絶句。 笑)、

 

最初は 皆の即座の 「言語モード切替」に圧倒され、追いつくのに必死でした。

 

 

いまも 決して楽とは言えませんが、「場」に慣れてきたことはたしかなようです。

 

 

とりわけ、一年前から上司が外国人になりましたので 毎日もう どこにも逃げられない状況で 笑い泣き

 

 

気がついてみれば・・・ ですが、随分と 慣れたなあ、と。

 

 

そう、人は慣れるものなのですね ウインク

 

 

「習うより慣れよ」 という言葉もありましたっけ。

 

 

さて。 今日は シンガポールで働く仲間による 「シンガポールライフ」と題した

 

 

ランチ・セッションがあったのですが、

 

 

コミュニケーションの神髄はどこにあるのかを その人を通して気づかされた日となりました。

 

 

その人は 約2年前にシンガポールに家族とともに転勤したのですが、

 

 

彼が日本にいる頃から 彼の人との接し方には一目置いていました。

 

 

・挨拶を欠かさない

・絶妙な(しつこすぎない)アイコンタクト

・自然体の笑顔

・face to face (対面交流)の機会を積極的に心掛ける(メールやチャットだけで済まさない)

・アフターケア(お礼など)を欠かさない

・頼み上手

・シリアスになりすぎない(ジョークを忘れない)

 

 

こう列挙すると、彼は女性性が高いような気もします。

 

 

彼の特長は 国が違っても最大限に発揮されているようで、

 

あっという間に仲間と上手に仕事環境を共有できる「場」をつくりあげていました。

 

 

ランチ・セッションの間も、それ以外の時間も 彼と接し、改めて彼を観察してみたのですが・・・

 

 

言語(日本語・英語)の巧みさもさることながら、

 

非言語コミュニケーションが 実にさりげなく、相手に心地よいのです。

 

 

言語習得は 最低限のレベルで(特に仕事上必要な場合) 必須ですけれども

 

彼を見ていると、それよりもまず、

 

 

目の前の相手に 最大限の敬意と親密さをもって接する「意識」が本当の意味で備わっているか。

 

 

これこそが コミュニケーションの神髄(コアな部分)なのだと思いました。

 

 

「意識」が一番最初に表面化するのが 言語よりも非言語の部分でしょう。

 

 

それは、

 

アイコンタクトであったり (目、視線は本当に大事)

笑顔であったり

態度(ジェスチャーや体の向き)であったり

 

 

コミュニケーションは、「言語」が「非言語」のプラットフォームに乗ります。逆ではないですね。

 

 

非言語の部分は 心からのものとシンクロしますから、そこに温かみがない場合、

 

いくら流暢に話しても、文法上正しい言葉を使ったとしても

 

それは 本当の意味で相手に届かないのだと思います。

 

 

逆もしかりで、多少 言葉がおぼつかなくとも、自分の心からの言葉やおもてなし、

 

人を受け入れる姿勢というものは 言語を超えた次元で 人に届くものなのだ。

 

 

今日は わかっていたはずなのに どこか遠くに追いやっていたみたいなことを

 

彼によって思い出すような時間でした。

 

 

正直、自分の上司に イライラや不満が募ったりすることがあるのですが、

 

 

自分の語学スキルを上げることだけに必死になるのではなく、

 

 

わたしの中の 「相手への敬意・相手を理解するようとする姿勢」

 

 

そこに 何かひっかかりがないか・・・ かけなくともよい色眼鏡をかけていないか・・・

 

 

一度 内省してみようと思ったのでした。

 

 

今日は 仲間からとてもありがたいことを再認識させてもらった日でした 照れ

 

 

◆伊野華絵ブログ ヘルメスの丘

https://ameblo.jp/inohanae

 

 

◆伊野華絵 縦書きブログ

https://inohanae.goat.me/