黒猫オスカル3歳。

先日、虹の橋を渡っていきました。

 

オスカルの名前の由来は「ベルばら」からではありません。

「ブリキの太鼓」のオスカルからです。

オスカルという名前に祈りを込めました。。。

 

 

オスカルは体重1.5㎏から成長しませんでした。

ずっと外見は3ヶ月の子猫のまま。

 

血液検査は特に異常はありませんでしたが、そんなに永くはないという漠然とした思いはありました。

 

なのでオスカルが食べたがる物はなんでも与えました。

それが身体に良くないとかは関係なく。

 

多頭飼育の環境で生まれて、私のところでも常に成猫に寄り添って寝ていました。

 

ちょっと食欲が落ちていると思ったら、あっという間に逝ってしまいました。

 

 

映画「ブリキの太鼓」はヒットラー占領時代のボーランドが舞台だったと思う。主人公オスカルは、3歳で自ら成長を止めてしまう。戦争が終わり、また自らの意思で成長を始めるところで映画は終わる。反戦の映画?だと思うがシュールでグロテスク。そして名作。

 

残念ですが願いむなしく、黒猫オスカルは、再び成長することはできませんでした。

 

 

 

 

 

「ナイフで切ったように

夏が終わる」

 

夏の終わりはいつだって突然で、

あまりにもあっけなく訪れる。。。

 

1982年パルコの広告のコピーです。

私の世代では心に突き刺さった、有名なコピーの一つではないでしょうか。

 

ナイフで切ったように夏は終わるはずなのに。。

あれから40年たち、日本の春夏秋冬は、すっかり様変わりしてしまいました。。。

 

 

さて少し前の里親会ですが、高齢の男性がいらっしゃいました。立派なお仕事をされていて、お人柄も申し分なかったです。

 

ご家族は高齢の奥様のみで、何かあった時に、引き継いで飼える身内はいないということでした。

 

「譲渡は難しいです」とお伝えすると落胆したご様子でした。その時、知り合いのボラさんが言っていた、レンタル猫の話を思い出しました。

 

それなら紹介できるかも。。。

 

先住猫がいると話されていたので、突っ込んだ話をお聞きしたところ、先住猫ちゃんは出入り自由なことがわかりました。

 

うぅ、、、万事休す。

 

本当に残念ですが、ボランティア団体からの譲渡は難しいことをお伝えしました。

 

 

 

 

仕事帰りに立ち寄る、日高屋の冷麵がうまい。

この冷麵に飽きた頃、きっと夏は終わっているはず。。。

 

 

そして今回、知り合いから1か月の子猫を託されました。

抗生剤投与、目薬、ad缶強制給餌の日々。

 

自力で少しずつ食べられるようになってきて回復傾向にあります。でもまだまだ油断禁物。

 

強制給餌にはヒルズのad缶を使用しますが、必須アイテムは、100円アイスについてくる木のスプーン。

 

木のスプーンの先に、ほんの少量を取り、素早く口を開けて中へ。これが一番上げやすいと思っていますが、他のボラさんたちはどうされているのかな。

 

あと強制給餌していて思うのは、チュールの形状。

スプーンもいらないし、そのまま強制給餌できる。

 

チュールの形状で、中身はad缶並みのものがあればいいのにといつも思う。

 

そして現在ヒルズのad缶は600円ぐらいしている。値段は2倍になってしまいました。

 

日高屋の冷麵と同じぐらいの値段。

そう思うとそんなに高くないような、、、

 

託された子猫、しっかりと育ていきます。

 

 

 

 

 

以前あったご相談。

●一か月に一度ぐらいで参拝する神社に、人なれした野良猫(耳カットあり)がいるので、保護してもらえないかという内容。

 

そしてもう一件。

●河川敷にいる具合の悪そうな地域猫を保護してもらえないかというもの。

 

 

団体に依頼すれば、何とかしてくれると深くは考えないでの相談だったと思う。そして緊急性はなく、当事者の餌やりさんからではない。

 

保護依頼をする前に、やるべきことがあります。

 

野良猫の背景を探ること。

 

どちらも場所柄、不特定多数の餌やりがいるのでは?見守っている方々の意向を無視して、いきなり保護することはしません。

 

背景にいる餌やりさんとコミュニケーションをとって。

 

そして自分にできることは何か。

 

フードの支援、医療費のカンパ、餌やりの代行などできることはあるはず。

 

いきなり保護依頼ではなく、自分ができることを。

それが愛護活動の第一歩になります。

 

 

 

 

 

先日、吹上地域にて、餌やり宅に保護されている、ママ猫と子猫3匹を引き取りに伺いました。

 

吹上でのTNRは三年前からで、比較的に新しい。以前から野良猫が多いと言われていたけど、当会には具体的な情報提供はなかった。

 

これまで餌場4か所で、約30匹ぐらいの捕獲。この親子で吹上終了といきたいが。。。。

 

 

今回、ケージで保護されているママ猫がかなり狂暴で、洗濯ネットに入れるのは無理とお聞きしていた。

 

それで用意したのは、釣り用のタモを改良したもの。

 

たぶん一般的に猫ボラは、網の部分をとって、洗濯ネットを取り付けたものを持っている。網の底にファスナーがくるようになっていると思う。

 

以前、TVで見た多頭飼育崩壊のレスキュー。

ボラさんたちが、タモで華麗に猫をキャッチ。

ファスナーを開けて、ホント手際よく、猫をキャリーに入れていた。

 

猫をタモでキャッチできても、キャリーや捕獲器に入れ込むのは至難のわざ。本当に難しいです。

 

そして、今回調べてみたら、捕獲器に入らない猫の捕獲にタ

モを使う団体さんもいるようで。室内ならわかるけど、外でタモを使いこなすとは。

 

何とも恐るべき猫ボラさん。

すごすぎ!!

 

今回の狂暴ママ猫、タモでキャッチ、捕獲器に何とかイン。

手術後、一旦ケージに戻す。

 

餌やりさんは投薬し、健康状態を確認してから、窓を開けて、外にリリースすると言っていた。

 

狂暴なママ猫さん、子育てお疲れ様でした。。。

 

 

 

 

 

コロナ禍では、家庭内感染も当たり前のように起きました。ご家庭でも家庭内感染を防ぐために、シュミレーションを行い、感染対策グッズも用意されたのではないでしょうか。

 

コロナから学んだこと

ズバリ感染症対策です。

 

コロナの感染症対策は、

そのまま猫の感染症対策に応用できます。

 

今まで私が行ってきた猫の感染症対策は、保護してから一週間の単なる隔離です。それがいかに間抜けだったのか、思い知らされました。。。

 

 

隔離部屋に入る前に、防護服(ビニールエプロン)、ヘアーキャップ、ビニール手袋装着。専用の履き物で猫のお世話にあたる。

 

終わったら、素手で表面に触れないように、装着したすべてを取り、破棄するものは蓋つきのごみ箱へ。身体に消毒液をふりかけて退室。

 

このぐらいは行わないと隔離は意味がないことが分かりました。でも本当にパルボや未知の強い感染症が発生したら、同じ家の中の隔離で、感染症を封じ込める自信はありません。

 

隔離場所と専門に従事してくれるスタッフの確保ができればいいのですが。。。なかなか高いハードルです。

 

コロナから学んだリアル。

無駄にしないように活かしていきたい。

換気、消毒、備品の常備。

備えあれば、、、です。

 

 

 

 

 

 

電車ではノーマスクの方もチラホラ。

コロナは通り過ぎた感がありますが、まだまだ油断は禁物のような。。。。

 

コロナ禍でもTNR活動は、ほとんど影響がなかったと思います。ただ、お世話になっている動物病院のコロナ感染で、不妊手術の受け入れが不可になり、予定通りに行かなかったことぐらいです。

 

再開は結構早かったので、特に問題はありませんでした。

再開後、手術頭数の受け入れを目一杯広げていただいたようで、動物病院の誠意を感じました。。。

 

 

 

それは、コロナ禍の初期で、第2波か3波ぐらいの時期だったと思う。市内の老人ホームの敷地内でTNR活動を行い、子猫を含め捕獲数は15匹ぐらいだった。

 

TNR活動当日、事務所に挨拶に伺うと、玄関前のフロアで、施設のスタッフ(かなりの大人数)で真剣なミーティング

中だった。

 

事前に活動許可をいただいているので、挨拶は後回しで始めることにした。捕獲器設置を終え、再び事務所に伺うと、「施設でコロナが出ました。でも外で行う活動なので、進めてもらって大丈夫です」と告げられた。

 

捕獲器を設置したのは施設の裏手。スタッフさんがタバコを吸いに来るが、切羽詰まった感じは受けなかった。

 

捕獲終了後、施設の建物を見上げると、窓の大きさで、個室か多床室かが分かってしまう。多床室が多いように見受けられて、嫌な予感がした。

 

その後、こちらの施設はクラスターになったとお聞きした。

TNRに入るタイミングとしては本当にギリギリだったとあらためて思う。

 

 

 

 

 

少し前にあったご相談。

 

職場近くのあるお家に、野良猫が20匹ぐらいいて、市役所に相談。ボランティアさんが入ってくれた。けれど、TNRがなかなか進んでいない。という内容でした。

 

あるお家とは青梅市内ではありません。

もっと都心よりで高級住宅地のイメージ。

 

他市のことは他市で。

介入しない主義ですが、アドバイスぐらいはできるかもとお話を伺いました。

 

高級住宅地のボランティアさんたちは、たぶん20匹もの多頭数いる現場になれていないと思いました。合理的なやり方ではないので、時間がかかっているのでは。静観して見守って、何かあったらまた連絡してと伝えました。

 

私自身も青梅に移り住んでいなければ、20匹もの現場の対応はできないと思います。

 

多摩地域やお隣の飯能、入間、日高のボランティアさんたちは、多頭数いる現場のTNRがとても上手。

 

郊外にいくほど、捕獲のスキルは磨かれ、多頭数の対応能力がつくということなんですね。

 

ただそれだけはなくて、思い出すのは、日野市にあった野良猫基金の故杉本さんの存在。TNR活動の草分けで捕獲のプロだった。野良猫基金に出入りしていたボランティアさんたちは、杉本さんから学んだことが大きいのではないのかな。

 

20匹と聞いて、捕獲の血がざわつく自分がいるが、フルで働き納税する身。捕獲のスキルがあっても仕事では何の役にも立たないです。

 

 

 

 

 

 

 

連日の猛暑日。

 

これだけ暑いとTNR活動はちょっとお休みしたいですが、緊急性があればやらざる得ない。緊急性とは、今だったら子猫がらみの繫殖現場が多いです。

 

ふと考えるとTNRに適したシーズンなんて、ないんじゃないかと思う。

 

春は妊娠中や授乳中のメス猫がほとんどなので、TNRはやりたくないし、やりずらい。

 

梅雨のシーズンも大変。猫の動きが鈍いし、捕獲器の雨対策に気を使う。昔は「しとしと」表現した梅雨の降り方だったけど、今は「ザーザー」とくる。

 

秋は、台風で予定通りに進まないことが結構ある。毎週末、なぜか規則正しく捕獲予定日を直撃される。

 

寒い中の捕獲も厳しい。捕獲器の防寒対策はしっかりと行わないと。そして、手術後のリリースはつらいものがある。市内では山間部もあって、凍結した急な坂道には入れません。

 

こう考えるとTNR活動に適したシーズンがほとんどない。

 

「今日は捕獲日和」なんてつぶやきながら出発する日はごくわずかなのです。

 

 

 

餅は餅屋・・・その道のことは、やはり専門家が一番であるというたとえ。

 

あるTNRの経過を受けて、頭に浮かんだのが「餅は餅屋」という言葉。

 

過去のTNRでは、市役所の担当部署である環境政策課以外に

も協力をお願いしてきました。公園では公園緑地課、市営団地では住宅課というふうに。

 

そして今まで一番に関わってきたのは、福祉課。

高齢者などの福祉に関わる住民の方と猫問題です。

 

過去に何人ものボランティアさんが、福祉課に出向いて、話をされてきたと思います。しかし、福祉課の協力を得られることは、ほとんどなかったのではないでしょうか。

 

今回の案件は環境政策課から福祉課に話を通して、まず福祉課が対応してくれたのですが、結果は子供の使い程度。(言葉が悪くてすみません)

 

結論は、環境政策課が住民対応して、一気にことが進みました。

 

福祉課は対象の住民の健康状態や普段と変わらない様子などの安否確認が第一で、その方が関わる動物にまでは目がいかないということなんです。

 

それは福祉課が抱える仕事量の多さも原因かもしれません。

 

餅は餅屋。

 

猫問題は、やっぱり環境政策課しか対応できないことがよくわかりました。