平均寿命が長くなっているからこそ、ちゃんと考えないといけない。 | 大阪弁天町の漢方薬局「廣田漢方堂薬局」のブログ

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太古の昔、人の寿命は20年前後だったと聞きます。

信長の時代でだいだい50年。。。

そして現在、80年近くになっています。

人間が生きるための環境が整い、医療が発達し、人間の寿命はすさまじく伸びています。

でも寿命が延びて、本当によかったのでしょうか?

その分、楽しく生きることができているでしょうか?

僕はすごく疑問を持っています。

寿命が短い時代には、あまり健康や自分の人生について考える必要もなく、ただその日をちゃんと生きていればよかったかもしれません。

その日のことだけを考え、暴飲暴食・運動不足で老化を促進し、生活習慣病と言われる病気にかかったり、その他の不快症状に悩まされたりして、自らが自らの身体を破壊する生活。

また人生の展望が開けず、将来に不安を持ちながら、生きる人生。。。


身体にとっていいこと、悪いこと、人生を楽しくするために、それぞれの人が思いつくことは、たくさんあれど、それを実行できる人というのは非常に限られます。

これはこれまでの相談業務を行う中での1つの確信です。

人間は、そんなに強くない。

だから惰性で生きてしまう。

変えなければいけないことが分かっていても、持続できない。

こういう生き物だと思います。


でも本当に、真剣に、考えてほしいのです。

寿命が延びた今、この世界で生きる時間が長くなっているという現実に。。。

その時間が長くなっている分、自分の体との付き合い方や自分の人生の過ごし方をきちんと考える必要があることを。。。

僕自身はこのことに気づいて、食事や運動、人生設計に関する、すべての知識を自分自身で身に着け、実践できるように本をたくさん読み、その道の専門の人に教えてもらい、自分に投資しています。

そして自分の人生は自分でコントロールできるようになりました。

でもそれを間近で見ている家族には、このことが伝わりません。

どうしても惰性で生きてしまうようです。

こんなに身近で、僕の姿を見ている家族ですら、それを実行することができないんだから、他人が言われて実行するなんて、かなり困難なことが分かります。

「まだ大丈夫!」なのではなく、「もう危ない!」という意識をどれだけ持てるか。

そして「これで安心!」というレベルにもっていくことができるか?

毎日の積み重ねが、1年後、3年後、5年後、10年後の自分を作っていることを考えると、毎日を疎かに過ごすことはできません。

聖人君子のような生活は到底できませんが、それでも意識しながら生きることで、いろんなことが変わってきます。

皆さんがどんな人生を歩みたいのか、僕にはわかりませんが、どんな状況であれ、自分の人生は自分で作る。

そして誰も助けてくれない。

少しでも多くの人が、その事実に気づき、日々、行動し、自身の人生を全うしていただきたいと願っています。