手 術 | 『命の授業』『5つの誓い』腰塚勇人

『命の授業』『5つの誓い』腰塚勇人

 体育教師がスキーでの事故をきっかけに、人生も人生観も大きく変わりました。今を自分らしく幸せに生きるためのヒントを普段の生活の中から紹介していきます。

手 術



鼠径ヘルニア手術、当日の朝

前夜の21時以降は食べ物禁止

そして朝の6時以降は飲み物禁止


6時過ぎに看護師さんが来て点滴開始

そこで一つ問題が・・・

今までもそうでしたが

私は血管が皮膚の表面に出てきにくく点滴や血液検査の

針がなかなか入らない看護師さん泣かせ


やはりこの日の朝も看護師さん困った様子・・・

2回違う部分に針を刺したもののにうまくいます

違う看護師さんにヘルプを要請

3回目でようやくうまくいきました

このおかげで朝からパッチリ目が覚めたと思いきや


「腰塚さん、次は座薬いれますよ~」


何年ぶりの座薬だろう

それも自分ではなく看護師さんが・・・

恥ずかしかった~


点滴につながれてからは益々病人モード

そして最後は手術着に着替えて準備完了

自分で歩いて朝の9時、手術室まで


久々の手術室

自分で手術台にあがり、麻酔科の先生が

「これから点滴から麻酔流しますよ

 少しピリピリしはじめたら麻酔効きはじめますから

 手術、寝ているあっという間に終わっちゃいますから大丈夫ですよ」


先生・・・

私に励ましの言葉で言ってくれているのは分かるけど

これから手術をうける患者にはちょっと軽すぎ・・・

私も言葉の使い方には気をつけよう思ったら

ピリピリがきてその瞬間に意識がなくなりました

おそるべし麻酔・・・


お腹に3カ所小さな穴を空けての

腹腔鏡手術で2時間ほどで終わりましたが

全く何も覚えていません

手術が終わり「腰塚さん終わりましたよ!」

と看護師さんに麻酔から起こされるとき

私は夢の中で講演の最後

皆さんから拍手をもらいおじぎをしていました


私らしいと思いながらも

この夢が講演中だったらずーっともしかして・・・

目が覚めて一安心でしたし

それから6時間は絶対安静


足には血栓防止の空気で圧縮するパットと

お腹には腹巻を装着、そして尿道にはおしっこの管

懐かしい~


主治医からの

「手術うまくいきましたよ 何もなければ明日退院です」

その言葉にホッとしながらしながらも

「その何もなければ」が引っかかる・・・

言わなくていいでしょ!


やっぱりどんな小さな手術でもあっても

命に関わるかも?!と思う状況では家に帰るまで

みんな神経ピリピリなんだなぁ~と改めて


ベットから立ち上がりましたがフラフラでした

明日、帰ると心に決め、前日の入院で

夜の9時が消灯、いつも寝るのが23時過ぎなので

とても新鮮でしたし、この日も何も考えずに

とにかく爆睡しました


というかやっぱり朝から緊張していましたし

術後、さほど傷みもなく医療技術の進歩にも

感動でした


予定通り、順調に事が進み、一日を終えられたことが

何よりの幸せであり喜びでした


手術に関係してくださった医療スタッフの皆さんには

感謝でいっぱいです

本当に助けてくれて、治してくれて

ありがとうございました