一歩一歩 前に前に(小学生バレーボールチーム 矢口タートルズVC) -23ページ目

一歩一歩 前に前に(小学生バレーボールチーム 矢口タートルズVC)

このブログは小学生バレーボールチーム「矢口タートルズVC」の情報と、小学校教育に関する情報を発信しています。

先週に続いて、今日も区内のTチームに来ていただき、練習試合をすることができました。
先週から3回連続で組んだ練習試合でしたが、Aチームはレギュラー全員がそろうことはなかったため、チームとしてどのレベルにあるのかがはっきりしませんでした。そのかわり、代理で出場していた5年生のM.Yさんがたくさんの経験を積み、急成長したことが収穫でした。
Bチームは、つないで落とさないということしかできませんが、この時期にたくさんの練習試合をすることができることが大きな財産になります。サービスエースで点を取るか、レシーブをつないで相手コートにボールを返し、ミスを待つということ以外に点を取る手段がありませんが、それでも今日は3勝1敗という好成績をおさめたわけです。勝った経験が子供たちを育ててくれます。

1年生のS.Hさんも今日は試合デビューできました。やる気に満ちた1年生。日ごろの練習でも出したことのないかけ声を、たくさん出していました。そこで、「Hさんは、盛り上げ隊長になってがんばろう」という目標を与えました。そして期待した通りにチームを盛り上げてくれました。最後のセットには、「校長先生、私を試合に出してください!」とまで言ってきました。これまで転校したS.Hさんをスーパー1年生とたたえてきましたが、今日の頑張りで、1年生S.Hさんも、新たなスーパー1年生となりました。

Aチームには、今日初めて取り組む「3-1-2フォーメーション」を試みました。
4セット中、3セットまではかなりの混乱状態でしたが、4セット目にはボールのつながりが出始め、アタッカーにトスをあげられるまでにはなりました。これを経験の浅いアタッカーがスパイクを打てなかったのが、17-17から負けてしまった原因です。両チームの力が競っている17-17や18-18の場面から、最後の3~4点を先に取るためには、メンタルの強さが求められます。いかに攻撃的にバレーボールをすることができるかどうかなのですが、今のAチームのメンバーには、17-17でミスを怖がってしまうことで足が動かなくなり、自滅していくパターンになっていきます。これがメンバーがそろわないチームの特徴なのです。最後の最後で呼吸が合わなくなるのです。声をかけて気持ちを高まることもない。たまたまうまくいけば勝てますが、その可能性は10%といったところでしょう。伸びる要素はたくさんあるのに、もったいないチームだと私は感じています。

個人成績
【サーブ成功率】
1位 N.A 100%
2位 N.S 87.5%
3位 T.H 86.4%
4位 K.S 85.7%
5位 F.Y 84.2%

【サーブ得点率】
1位 N.A 69.6%
2位 F.Y 63.2%
3位 T.A 55.6%
4位 T.H、k..S 50.0%

【サービスエース率】
1位 N.A 56.5%
2位 F.Ý 47.4%
3位 T.A 44.4%
4位 T.H、H.K 50%

【スパイク決定本数】
1位 🅾.T 14本
2位 H.K 3本

私の職務立場上、学校の施設には大きな関心をもっています。バレーボール活動をしていると、様々な学校に訪れることになりますので、体育館に限らず、見学できる施設はいつも見るようにしています。今日は「だれでもトイレ」に着目しました。写真のように、非の打ちどころのないトイレです。何よりも驚いたのは、手を洗おうとしたらお湯が出てきたことです。学校によって、こんなに差があってよいのでしょうか。よい訳ありません。これこそ、私が学校着任以来、4年間言い続けているトイレ改修工事の要望です。しかし、私の主張などまったく聞いてはもらえません。主張する機会をねらって、毎年言い続けているのですが、校長という立場ではなかなか聞いてもらえないのがこの区です。前任区では、副校長という立場でしたが、「これは災害時に対応できない」とか「地域住民の命にかかわる」と本気で主張すれば、かなりの部分で即時的に改善してもらえました。いったい何が違うのでしょうか。
昨日の午前中も、町会の方々が参加する「避難所運営訓練」が行われ、閉会式の校長挨拶の中で、この校舎はけっして安全ではないということを長々と語らせていただきました。簡単に避難所と言いますが、これほどバリアフリーではない校舎はない。段差だらけで身体的弱者が避難できない校舎である。そして今の時代になくてなならない「だれでもトイレ」がないという、ありえない状況の校舎について、地域住民の皆さんは無関心であってはならない。声をあげなくてはならない。緊急時に、より安全な施設を確保しなくてはならない。災害に強い街は、地域住民が主体的になって作り上げないとなりません。そういう責任感のある活動家がこの区には必要だと私は思います。

さて、練習試合では、たくさんの保護者の皆さんに応援にきていただき、とても心強く感じました。ありがとうございました。子供たちの頑張りを目に焼き付けていただければ幸いです。井上イメージでは、現状のチーム状態は30%程度の仕上がりです。何よりも攻撃力がありません。もっともっと強くなりますから、ぜひとも応援よろしくお願いします。

試合の合間に保護者応戦席で、「今日は8年ぶりくらいに本気の指導をします。」とお伝えしました。と言ってはみたもの、自分自身の体力が低下しているため、本気の指導にはまだまだほど遠いと感じている自分自身がいました。しかし、子供たちを送り届けてから、(あらあら・・・危ない危ない)と気づいたのは、ペットボトルのふたが開いていないこと。今日の練習試合を通して、自分自身が1滴も水分補給をしていませんでした。ふ~ん、けっこう指導することに集中していたのだなとふりかえりました。
最近、練習に来てくれている、辰巳ジャンプ卒業生のHさんが現役小学生の頃には、私が40歳くらいの教員時代でしたが、試合で声を出しすぎて、声がかれて出なくなり筆談で授業をしたとか、男女2チームを都大会に出すために、女子を圧勝させて早く試合を終わらせ、すぐに男子の試合にかけつけるという1日に2会場をはしごする中で、あまりの大変さにベンチで意識を失いそうになったとか、危ない橋を数多く渡ってきました。そんなことはしてはならない年齢になっていると分かっていますが、いざ本気指導モードに入ると、自分の年齢など忘れているというのが正直なところです。

さて、今日の練習試合では、3種類のフォーメーションを試してみました。
「1-2-3」「2-1-3」「3-3」
この中で、なんと初めて取り組んだ「3-3」フォーメーションがなんとなくしっくりおさまっていたのが意外でした。一番むずかしいフォーメーションなのですが、後衛に3人いる3,4年生の動きとレシーブ力が高いため、ボールのつながりがよかったのです。ブロッカーが3人そろうため、相手のアタッカーにもかなり大きなプレッシャーがかかっていたように思います。今後、フォーメーションで守り、攻めていく動きを、全員が体にしみこんでいくことで、攻められても反撃できるチームにするとともに、まるで忍者のように動き回って、ボールを落とさない安定感を増していく予定です。そのために、左右に走った時にレシーブの面を作るための練習にも入りました。3,4年生がけっこう早く、このレシーブ感覚をつかみ、試合中にプレーが変わったので、ますますこのチームが伸びる可能性を感じました。

個人成績
【サーブ成功率】
1位 N.S 92.9%
2位 I.H 87.5%
3位 F.Ya 85.7%
4位 N.A 83.3%
5位 T.H 77.8%

【サーブ得点率】
1位 F.Ya 71.4%
2位 I.H 62.5%
3位 N.A 58.3%
4位 T.H 55.6%
5位 H.K 52.6%

【サービスエース率】
1位 T.H 44.4%
2位 N.A 41.7%
3位 I.H 37.5%
4位 F.Ya 35.7%
5位 F.Yu 35.6% 

写真は今週買ったパソコンです。個人的には必要なかったのですが、職務上、どうしても必要だったため、店で「一番安いのをちょうだい」と言って買いました。
最近のパソコンはWiFi対応でしかなく、その設定がめんどくさくて自宅がLANコードの有線にしている私としては、インターネット上のセットアップができない。そこで練習試合が終わったらすぐに某ファミレスに行き、そこのフリーWiFiにつないでパソコンが動き出したという、そんな写真です。
この某ファミレスは最近通い始めました。午前6時から格安の朝食バイキングがあるからです。午前4時台に起きて、午前6時の開店時刻に入るなんていうこともしています。ちなみに自宅そばのわけではなく、車で行かないとならない場所ではあります。平日も出勤前に、この店とはちがう駅近のファミレスに午前6時に入り、1時間ほど読書をしていることがよくあります。ドリンクバーの使い方は、「スープ」「コーヒー」「野菜ジュース」最後に「香りのよい紅茶」のパターンで朝の頭を動かし始めます。

さて、今日、明日、来週と、日頃よりお世話になっている区内チームとの練習試合を組みました。快く受け入れてくださったTチームさんに感謝いたします。
題名にある通り、走り回ってコートに穴を作らないチームを目指して指導しています。レシーブミスをしたとしても、私の評価基準は、5歩以上動いたのか、ボールの落下地点に先回りしたのか、足を動かし続けていたかという「足の動き」にこだわった指導を続けています。その場から動かない子は、ぜったいにレギュラーにしません。そして頭で考え、判断力の高い子しかレギュラーにはしません。加えて、リーダーシップの高い子は最優先でレギュラ-にします。子供たちは、コートに入ったら足が止まることがないように、しっかり頭に入れておきましょう。

今日の個人成績
【サーブ成功率】
1位 Y.Y 100%
2位 N.S 90.9%
3位 T.H 88.9%
4位 N.A 86.7%
5位 I.H 70%

【サーブ得点率】
1位 T.I 80%
2位 T.H 66.7%
3位 N.S 54.5%
4位 N.A 53.3%
5位 M.Y 46.7%

【サービスエース率】
1位 T.H 50%
2位 N.S 40.9%
3位 M.Y T.I 40%
5位 N.A 33.3% 
今日も同一パターンのグレードアップ練習をしました。
毎回練習に参加しているメンバーが変わるため、レギュラーポジションとしてコート内に入っている子がちがいますが、同じようなフォーメーションを繰り返しています。そうすることで、チームの動き方を身につける子が6人ではなく、10人以上になるはずです。誰が試合に出ても、そこそこのレベルを保てる状態になるはずです。まだスパイクで点を取っていくレベルではなく、対外試合をしたら、サーブと相手のミスで点を取るしかありませんが、今はそれでよし。自分のコートにボールを落とさないことが間近の目標です。

さて、今日の最終ミーティングで話しましたが、今年も「先生チーム」と対戦することが決まりました。昨年に続いて2回目となります。今年は昨年よりも子供たちのサーブ力があがっていますから、よい勝負になるでしょう。加えて、最後までボールをつなぐという意識がとても高いので、先生チームは手こずるにちがいありません。アニメのハイキューでは、烏野高校と音駒高校の対戦をカラスとネコの「ゴミ捨て場の決戦」と言われていますが、矢口タートルズと教員チームの対戦は、なんと呼んだら楽しいでしょうね。「(   )の決戦」の(   )の中の言葉を、子供たちのだれか考えてくれないかな。「矢口魂の決戦」かなぁ・・・・・
矢口タートルズの練習は、これまでにない段階に入っています。
チームフォーメーションを理解して動くことによって、コート内に穴がなくなるように今は練習を重ねています。この動き方が全員に分かるように説明しながら、同一パターンで練習を積み上げています。今はコートの片面にいる子供たちしか、フォーメーションを意識した動きを指導していないし、子供たちも片面にいる子たちしかフォーメーションの動きはできていませんが、この動きが両面ともできるようになってきたら、このチームは本物になっていくでしょう。つまり同じ高いレベルのチームが2チームできあがるということになり、誰が休んでもなんとかチームレベルを維持できる選手層が育ちあがることになります。

さて、今日は「声」に焦点化して指導しました。何しろおとなしすぎる良い子ちゃんチームなのが、素直さという点では長所でもありますが、負けん気という面では非常に大きな欠点にもなっています。バレーボールをはじめ、ネットスポーツには瞬間の判断力というものがとても大事です。そういう瞬間の判断ができる「脳機能」をもっていないと、試合では相手に一気に点を取られてしまい、勝利を取り戻せなくなることになります。ですから、今日の練習でわざときびしく私が投げかけた、「だまったまま練習している人は、コートから出なさい。」という類の指示に対しては、即答で大きな声で強く意志力をもって、「声を出すからコートに入れてくださいっ!」と即答するのが正解です。現状は、(どうしたらいいのだろう?????)とだまったまま、数分間が過ぎていくという子供たちのメンタルの弱さがあります。チームは考えうる最高レベルの目標を立てたのです。それを実現するためには、最高レベル以上の練習をするしかないのです。すべてのことに、即答、即答で返していける声を育て上げようと思います。

今日、象徴的だったことは、大声を出さないとコートに入れない状況に、子供たちを追い込んだ時、子供たちみんなが、ものすごく大きな声で「コートに立たせてください!」と叫んだのですが、その直後、声がかれたというような振る舞いをしました。たかがこれだけのことで、声がかれてしまうレベルの練習しかしていなかったことの証明になりました。この程度のチームは、井上のチーム作りから、はるかにかけ離れています。このブログにも何度も書いているように、これまで育ててきた辰巳ジャンプの子供たちは、私が「そんなに声を出したら、声が出なくなってしまうから、叫ばなくていいんだよ。」と言うくらい、はち切れていました。私が止めるくらいに、自分自身にきびしい練習をしていくストイックな子が、矢口タートルズでは現れるのでしょうか? そんな子が現れた時には東京都大会出場は当たり前のチームレベルになります。

今日の練習のはじめにミーティングを行い、2〜3月のチーム目標を示しました。茨城遠征から1週間、いろいろ考えて、現時点での最高レベルの目標を設定しました。その目標を勝ち取るために、今日から約2か月間のフォーメーション練習に入りました。これまで矢口タートルズは、子供たちのバレーボールへの興味関心がより高まるように、楽しく遊び半分の練習をしてきました。そのため、対外試合も少なく、バレーボールの戦術的知識も足りていません。私自身が普通のチームなら当たり前の、いろいろな指導を入れても、(何のことか分からない)といった表情をする子ばかりです。この状態から抜け出すために、「同一パターンのグレードアップ」的なフォーメーション練習をくり返すことで、子供たちの実力をじわじわとあげていきます。いよいよ本当のバレーボールチームを作り上げていく段階に入ったと思ってください。

さて、今日はいろいろな話題を書いていきます。

先週から今週にかけて、1年生のS.Hさんに、サーブの個人指導を続けています。これまでは指導を入れても、そう簡単には伸びない時期が続いていました。それは体が小さくて、100%がんばっても8m四方のコートが広すぎることが原因でした。また、まだまだ精神的にも幼くて、細かい指導を理解しきれないこともありました。しかし、もうすぐ2年生になろうというこの時期、この子の練習している様子を観察していると、(そろそろいけそうだな。)という手応えを感じました。この辺の判断基準はなく、これまでの小学生指導の経験から、いけそうだと感じたということです。案の定、毎回サーブの飛距離を伸ばし、あと少しでエンドラインからネットを越えるところまできました。S.Hさんには、「2月中にはサーブが入るようになるから、いっしょうけんめい練習しようね。」と動機付けしておきました。

次、チームにポジションごとの競争が起きるように、フォーメーションを組みました。
もっとも激しいポジション争いは、新チームのセッターポジションです。2人のうち、どちらのトスが、アタッカーにとって打ちやすいか、これを競い合ってもらいます。よけいなことをしないで、「ひまさえあればトス練習」をねばり強く続けた方が、正セッターのポジションをつかむでしょう。
次に新チームのバックレシーバーポジションを、固定しないようにしました。たくさんいる3,4年生のうち、競争に勝った誰かがポジションをつかみます。条件は、
(1)だれよりも走りまわって、ボールを落とさないこと
(2)やさしいアンダーパスでセッターにボールを入れられること 
(3)サービスエースを取れること
(4)チームの中で誰よりも動いていること
(5)コートの中のコーチ役となれること 
けっこう条件が多いです。なぜなら私のバレーボールは、バックの2人がチームリーダーになることを理想としているからです。

次に、表題の「目標を高くする意味」について説明します。
人間には「コンフォートゾーン」というものがあります。今いる快適な場所のことをコンフォートゾーンといいます。バレーボールのチームをひとりの人間だと仮定して考えると、今の矢口タートルズのコンフォートゾーンは、次のような位置になります。
「ミスをしてくれる相手なら、よい試合をすることができる。強いスパイクを決めなくても、相手がミスしてくれるからなんとなく勝てる。しかし、サーブやスパイクの攻撃力あるチームが相手だと、レシーブできないから10点取れたら合格。」
このようなイメージ空間がコンフォートゾーン(心の快適場所)となっています。そうすると、ここが快適なので、これまでにしたことのない、ものすごくよい試合をして大喜びすると、そのことに違和感が生じて、次の試合でダメダメになり、プラスマイナスで元の位置にもどってきます。
勉強に当てはめると、いつもはテスト80点平均の子が、100点をとって大喜びする。しかしコンフォートゾーンは80点なので、次のテストで60点をとって、無意識に80点のコンフォートゾーンに戻ろうとする。
このコンフォートゾーンのレベルを高くするために、チーム目標を最高レベルに設定したのです。
今日は最高レベル目標初日だったため、子供たちのコンフォートゾーンは、まだ高まってはいません。しかし、指導している私が、最高レベル目標に強くこだわって練習指導をしていくことで、次第に子供たちのコンフォートゾーンも高いレベルに動いていきます。こうした考え方の良いところは、コンフォートゾーンが動くことで、子供たちの練習する姿はこうなります。
「努力はいらない。なぜなら努力することが当たり前、普通になって、努力するという“遊び”になるから。努力は苦労ではなく、楽しみになるから。難しい練習をやりたくて仕方なくなるから。」
これが脳科学のバレーボールへの応用です。

Y.YさんやM.Yさんを前衛ブロッカーに抜擢してみたのも、このコンフォートゾーンの移動をさせてみたことになります。ブロッカーポジションをする前までは、練習にも遅れてきた子が、コンフォートゾーンを動かしたとたん、いかがですか。なんと練習開始20分前に体育館に現れたのですよ。こう書いていけば、大人の皆さまならもうお分かりでしょう。これがイノッチマジックなのです。

学級担任として応用しても同じことが起こります。
給食を投げ合って遊ぶような5年生、教室がカビだらけになる学級崩壊を見たことがありますか。これも6年生で私が担任して立て直しました。
いじめっ子が、いじめられっ子を、授業中に校舎内や校庭で、追いかけまわしている5年生、手が付けられなくて、副校長がはがいじめにしていて、この私が(これって体罰だよな・・・)と驚いた学年崩壊した5年生を見たことがありますか。これも6年生で担任し、卒業式では子供たちも保護者も「史上最高の卒業式だった」と言うくらいになりました。
5年生で担任いじめをして、担任が休職してしまい、学級内でたくさんのいじめも起きていた学年を見たことがありますか。私がやるしかないでしょうと校長具申して6年生で担任し、秋の学芸会では、私が何もしないで実行委員の相談に応えるだけで、台本から演出、舞台装置まで子供たちがやってしまった。
すべて指導する立場の私が、コンフォートゾーンを動かしたことによる、子供たちの潜在意識の変革です。言葉の世界を越えているので、パワーがものすごいのだろうと感じています。

2010年には、このコンフォートゾーンの理論と「U理論」というものをかけあわせて作り上げた、潜在意識の変革を利用した生活指導方法について、江東区の生活指導研究発表会で報告したこともあります。U理論もけっこう強力な思考方法です。興味ある方は分厚い書籍が出ていますから読んでみてください。

思えば遠くへ来たもんだ という歌は、子供たちは知らないでしょう。
動画をはりつけておきます。

海援隊 思えば遠くへ来たもんだ


たまには詩的に文章を書いてみましょうか。
まだ朝日の出ない午前6時30分。給食搬入門に集まった8人。これから遠く、茨城県への遠征へと旅立つ。
イノッチ車は、ダブルモニターのDVDプレーヤーで「ハイキュー」を見ながらゆっくり進む。
首都高戸越から新宿方面へ。そして東北道へ。走っていくうちに朝日がのぼる。W君が「先生、これから朝日がのぼりますか?」と質問する。その10分後、赤く染まり始める東の空。東北道へ進む荒川沿いの首都高に入ると、晴れた空の向こうに富士山が見えてくる。「富士山が見えるよ、きれいだね。」と3,4年生が語る。
東北道から圏央道に入る。左右共、広がる田園風景に、「田舎に来たね」「家があまりないね」と子供たちの声。
こうして車窓から、様々な景色を心に刻み、体育館に到着した。
と、行きはこのような雰囲気でした。

練習試合は9チーム集まり、1セットで総当たり。5勝6敗と可もなく不可もなくといった内容。それでも参加した8人全員が十分試合出場できたので、とてもよい経験を積めたのではないかと思います。普段練習することのできない、広い体育館になかなか慣れることができず、サーブは今一つ。もっとも良かったのはチームの自己紹介で、これは参加9チームの中で、飛びぬけて素晴らしかったです。

最大の課題は、元気がないことです。真面目すぎるのです。かつて私が教えていた辰巳ジャンプを知っている、今日の参加チームの監督さんからも、「辰巳の子たちは元気だったのにね」という言葉がありました。辰巳ジャンプの子供たちは、私が「そんなに声を出したら、のどがつぶれてしまうから、少し静かにバレーをしてもいいよ。」と言ったくらい元気だった。そして授業中も我先にと発言をするような子供たちだった。委員会やクラブ活動では委員長になり、学芸会では主役を自分のものにしていた。だから辰巳ジャンプの卒業生は、中学校のバレーボール部に行けば、必ずキャプテンになっていた。矢口の子の最も大きな課題がここにあります。内弁慶なのですね。これを打ち破るには、やはり学校から外に出していくしかない。広い世界を体験させるしかない。という意味では、今日がそのスタートになったとも言えるでしょう。

【個人成績はここには書かず、チーム新聞に書いて配ります】
日曜日のチーム初の都外遠征に向けて、遠征試合できっとあるだろう「チーム紹介」の練習をしました。
今回は4年生をキャプテンにしているため、それだけでも緊張するでしょうが、さらにはこのようなチーム紹介をすることじたいが矢口タートルズには経験がないため、練習をしておかないと何もできないだろうと思います。2回練習しただけで、日曜日の本番を迎えますが、きっと元気にチーム紹介してくれることでしょう。期待しています。

これに加えて、これまたチーム初の2枚ブロックにして、「2-1-3フォーメーション」をやらせてみましたが、それはうまくいくわけはありません。とくにブロックの2人は、「どうすんの?どこへいけばいいの?状態。」でしたが、2人で「せっ、のっ」と声を合わせてタイミングを合わせることで、なんちゃってブロックにはなりました。しかし、後ろの3人のレシーブ力が高いこともあり、バレーボールにはなることも分かりました。
日曜日には、「1-5フォーメーション」と「2-1-3フォーメーション」のどちらかで練習試合をしていきます。チーム作りの理想を言えば、「3-3フォーメーション」ができれば一番やりやすいのですが、それは前衛に高身長の子を3人並ばないとできないので、現状では「3-3」はできないですね。

不思議な写真から記事をスタートします。
子どもたちは何をしているのかというと、「今日はトレーニングをしなくていいから、16時30分まで床にはってあるテープを全部はがしなさい。」という私からのお仕事依頼を受けて、熱心にテープはがしをしている場面です。

うちの体育館の床は最悪の状態だと私は感じています。テープの中には、数十年間はがされずに、床と一体化しているものもあります。これはどうにもはがせません。今日はとにかくはがせるものは全部はがそうと取り組みました。こうした作業を小学生にさせると、楽しい遊びを思いつき、夢中になるから面白いです。だれがテープを切らずに一番長くはがせたか大会が始まりました。「ほら、こんなに長くはがせたよ」「ぼくのがギネス記録だ」などと言いながらはがしていく。16時30分になったところで、私から「もう時間だからやめていいよ」と伝えても、「全部はがしたいです」とお仕事をやめようとしない。やりきりたいのですね。これが小学生の心のスイッチが入った姿と言えましょう。

お仕事が終わり、軽い自由練習をして、今日は茨城県遠征メンバーと、遠征しないメンバーに分かれて3セットの練習試合をしました。今日のプレーはまた進化したぞと言える内容でした。とにかくサーブとレシーブはとてもよく、このサーブは大人でも取れないというレベルを連続で打ち、ラリーになれぱボールを落とさないプレーでラリーが続く。今、矢口タートルズは急成長期に入っています。