子供たち全員のモチベーションを保つための指導は、とても難しいものなのです | 一歩一歩 前に前に(小学生バレーボールチーム 矢口タートルズVC)

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夏休み猛練習の後半2日目。参加児童数は24名と、夏休み中の最高人数となりました。嬉しいことです。

9月上旬の「大田区小学生秋季バレーボール大会」に向けて、チームフォーメーションを作る練習に入っています。基本的な技術が不十分なので、フォーメーションで欠点を補おうという試みです。残念ですが、それも大会までには間に合いません。ということは秋季大会は通過点として、試合の結果を求めるよりも、練習したことを出せるかどうかで評価すべきだと思っています。

フォーメーション練習に入るということは、6名のレギュラーを固定させなくてはなりません。5,6年生で男子5名、女子4名、計9名いるチームですから、3名はレギュラーから外れます。実はその子たちのモチベーションをどう保っていくかということで、今日の私の指導の半分のエネルギーが費やされていたのです。予想通り、レギュラーから外された子の一人は、早くも「自分は落とされた」という意味のつぶやきをしていました。このような誰にも聞こえないようなひと言を聞き逃さないことが、子供たちのモチベーションを保つことにつながるのです。「落とされた」と思っている子にも次への希望を感じさせながら、そして、レギュラーに選ばれた子にも、そこは決まったポジションではなく、いつでも交代できる準備ができているから、努力しないと席は無くなるという危機感を投げかける。そうしたバランス采配をしていかないと、部員数の多い矢口タートルズのようなチームは手抜きをする子が増えてしまいます。

このようなことは、事前に考えているように思えるでしょうが、実は、その場で感じて、その場の直感で一瞬のうちに答えを導き出していることが多いです。私が関わってきた脳科学を研究する方々からは、「直感とは最高の論理的思考力だ」と言われています。私は自分自身の直感を信じています。今日も、高学年、4年生、3年生に分けて、未来のチーム図を伝えた場面があったのですが、最近の練習のねらいである「高学年のチーム作り」を続けるためには、下級生のモチベーションも高く保ち続けないと練習効率が下がるので、遠い未来の目指す姿を考えさせたわけです。

そろそろ2学期のスタートを感じる季節になりました。
順調にチーム作りが進んでいる「矢口タートルズ」の状況を考えると、さらなる部員増加が考えられます。
もし、保護者の方々で、監督業をしてみたい希望があれば、4年生チームや1~3年生チームの指導を任せたいと思っていますので、どうぞ井上にご相談ください。