
これまで5年生の「田んぼ体験学習」では、耕運機を児童に使わせることまでしませんでした。
もしかしたら、以前は使わせていたのかもしれませんが、少なくとも私が校長になってからは、児童が耕運機をさわることはありませんでした。誰がやっていたのかというと、男性教員の仕事となっていたのです。
4月23日(金曜)の午前中、私は自分自身で耕運機を使って田んぼを耕してみました。こうした機械を使う活動は、使ってみないと分からないことがあるからです。朝から2時間かけて黙々と耕運機を運転していた途中で、先日、グリーンボランティアのSさんから言われたことを思い出しました。
「耕運機を支える金属棒があるんですよ。」
昨年度も臨時休校中に、副校長を筆頭に、教員が耕運機での田起こしをしましたが、その時には「金属棒」を使っていませんでした。暴れる耕運機を相手に、悪戦苦闘しながら耕しました。
今回、その金属棒を耕運機の下部に取り付けて運転してみると、これが大変大きな役目を果たしていることが分かりました。金属棒を土の中にもぐらせて運転すると、暴れてしまう耕運機がピタリと止まって安定するのです。上手に運転すれば片手でも耕せるくらい軽い状態。これならば、5年生の子どもたちが運転しても、それほど危険ではないと判断しました。(耕運機の使用をご存じの方には、そんなことも知らなかったのかと叱られそうですが。)
そこで急きょ、授業変更できるクラスに来てもらい、子どもたちの手で耕運機をかける体験学習を行うことになりました。
写真のように、女性の教員でもらくらく。子どもたちが運転しても大丈夫でした。
このように、本校の学習が一歩進化しました。